やらないことを決める

大スティーブ・ジョブズの言葉。

『何をしてきたかと同じくらい、
何をしてこなかったかを誇りたい』。
(I’m as proud of what we don’t do
as I am of what we do.)

『忙しい経営者ほど、 「自分がやっていることの中で、
やらなくてもよいことは何か?」 という問いかけを
する必要がある』。

まさに、然りです。
「やらないこと」を明確にしておけば、
時間に追われることも、ずいぶん軽減できるように
思います。

『職場にやりがいと満足をもたらすリーダーは、
やらないことを明確に示し、
従業員が力を発揮できる環境を整える』。

積み上げ式では仕事は増える一方。
やらないことを示すことも大事だなあと
大いに納得です。

近未来の社会

「Society5.0」は、日本が描く近未来社会の姿。
「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を
高度に融合させたシステムにより、
経済発展と社会的課題の解決を両立する、
人間中心の社会(Society)」(内閣府Hp)

狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)
工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、
新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において、
我が国が目指すべき未来社会の姿として、初めて提唱されました。

高度成長期、経済停滞期を経て成熟した日本社会は、
成長の踊り場にあると言われ、私たちは経済成長による
豊かさを得た半面、富の集中や地域による不平等など
格差を生んでいます。
また、人口減少と急速な少子高齢化による社会コストの増大など、
多くの社会課題をも生み出しています。

さらに、グローバルな視点で見ると、
進行する環境汚染の問題、南北格差の問題など、
解決しなければならない課題が山積しています。

一方で、IoT、ロボット、人工知能(AI)、
ビッグデータといった社会の在り方に
影響を及ぼす新たな技術の進展が進んできており、
これら先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、
経済発展と社会的課題の解決を両立していく、
新たな社会であるSociety 5.0の実現を
目指そうというのが、この提言の趣旨です。

このような新しい社会像を実現するためには、
従来とは異なる能力を備えた人財が必要になります。
文部科学省では「Society 5.0の社会像」を踏まえて、
「新たな時代を豊かに生きる力の育成に関する
省内タスクフォース」を立ち上げました。

そのレポートが描いている
「新しい社会を実現するための人財像」は以下のとおりです。

(1)技術革新や価値創造の源となる”飛躍知”を発見・創造する人材
(2)技術革新と社会課題をつなげ、プラットフォームを創造する人材
(3)AIやデータの力を最大限活用し展開できる人材

変革の時代であることは、多くの人が漠然と意識していることですが、
「Society5.0」の提言を見ると、日本社会の在り方そのものが
大きな変遷を遂げる節目にきているのかもしれません。

やりぬく力

「先延ばしとモチベーション」について
研究しているピアーズ・スティール氏は、
先延ばしを克服し、やり抜く力を高めるために、
以下の方法を提唱しています。

1.課題を小分けにして小さな達成感を何度も味わい、
  その過程を記録する

2.自分のやる気を鼓舞してくれる仲間や
  自分を勇気づけてくれる物語を持つ

3.寝る前にやり遂げた時の様子を頭の中で詳細に映像化し、
  次に今の自分を映像化して対比する

4.先延ばしの元凶をリストアップして予防策を考えておく
  例えば、メールが元凶であれば、決めた時間以外は見ないようにする

5.ネガティブ表現を止めて意識的にポジティブな表現を使う
  例えば、「メールを見ないようにしようではなく
 「9時と11時と15時にメールを見よう」というように。

6.難しい課題は効率の良い午前中に取り組むなど、
  新しい生活習慣を作る

7.小分けにした課題を達成する都度、
  美味しいコーヒーを淹れるなどご褒美を受け取るよう決めておく

ふむふむ、です。
「自分を勇気づけてくれる物語を持つ」というのは、納得です。
今日も徳島からの帰り、車を運転しながら物語を考え出すと、
どんどん楽しくなってやる気が高まってきました!
その勢いを保ったまま、帰宅後、先送りしそうな仕事を
一つ仕上げたのでした。

 

人生100年時代の働き方

年金や少子化問題を鑑みて、
定年延長の流れが、加速していることを実感します。
ただし、健康で働く意欲があり、
存在価値を発揮できることが条件となります。

ぶら下がり的な意識では、働き続けたくても
働く場がなくなるでしょう。
AIやロボットが、定型業務を代替する動きも
加速しています。マッキンゼーの試算では、
自動化が可能な業務の割合は、日本で55%。
働き手としての意欲を持ち続け、
AIやロボットに代替されるのではなく、
活用する側に回りたいものです。

そのためには、社会や会社の動きに敏感になり、
周囲に対してどのような貢献ができるのかを考え仕事をすること、
そして、新しい動きに関心(好奇心)を持ち、
自己啓発を続ける努力が大切です。

脳の機能は、加齢とともに衰える一方ではありません。
新しいことを学び、吸収する能力は40歳台でピークを迎え、
その後は衰えますが、それでも、80歳で8割を維持する(個人差大)
と言われています。

また、結晶性知能と言われる、”経験を通して獲得した知見”は、
生涯発達の可能性につながります。
ただし、発達の可能性は、共同体での
コミュニケーション能力に依存します。
多様な考え方の人たちとの協働により、
脳は生涯発達する可能性が高まるのです。

人生100年時代は、不透明で課題が山積する時代ではありますが、
社会の動きにアンテナを立て、自身の可能性に
挑戦し続ける人にとっては刺激的な時代と言えるのでしょう。
どうせならば、刺激的な時代を存分に堪能したいものです!

先延ばしグセにおさらば!

終身教授録はじめ、素晴らしい教えの数々を
後世に残して下さった森信三氏。
この教えは常に見える化しています。

『わたくしがここに
「一日は一生の縮図である」
というのは、そもそも
如何なる意味においてであろうか。

今それを端的にいうとすれば、
われわれは、自分の一日の
過(すご)し方を考えてみれば
自分の一生が大たい
如何なるものになるかは、
ほぼ予断しうると
いってよいという意味である。

具体的にいうとしたら、
われわれの過している
この一日一日が、
ほぼ自己の予定通りに
過ごされるとしたら、
われわれの一生も、またおそらくは、
そのようにかなりな程度まで
充実した人生になるといえるであろう。

それに反して、
もしわれわれの日々の生活が、
その計画通りに完了しないで、
翌日に、さらには翌々日に──
というように、順に先へ先へと、
順ぐりに延ばされているとしたら、
その結果はいかがであろうか』。

先延ばしクセにおさらば!です。

6つのC

昨夜、仙台から東京へ入りました。
街を歩いているだけで気持ちがいい、
この時期は、ほんと最高です。

さて、先日ノーベル賞を受賞された
本庶祐・京都大学特別教授曰く、
「時代を変える研究には6つのCが必要だ」。

この6つのCは、ビジネスにも通ずるものあり、です!

好奇心・・curiousity
勇気・・・courage
挑戦・・・challenge
確信・・・confidence
集中・・・concentration
連続・・・continuation

Connecting The Dots

「Connecting The Dots 」。
スティーブ・ジョブズが、
スタンフォード大学の卒業式で、
スピーチした中にも出てきた言葉です。

ジョブズは、諸般の事情から大学を中退しますが、
カリグラフィーの授業だけは、興味があったので出席し続けていました。
この経験が、のちのMacintosh開発に生きてきます。
「あの経験が無ければ、Macintoshは、
複数フォントを持つことはなかった」とも語っています。

”点と点がつながり線になる”。
これが将来何の役に立つのだろう?と考えるより、
目の前にやってきたこと、やりたいことを、
とにかく一所懸命やること。

一見、何の関係もなさそうなことが、
つながっていく。

人生ってまさにそうだな、と思います。
「あの時の経験が今役立っている」。
「あの人との出逢いが、このことを生み出すことにつながった」。

コト、モノ、ヒト、すべて、Connecting The Dots
最近、お互いのこれまでのキャリアについて、
対話する機会が多くあるのですが、
まさにこれを実感します。

ちいさな行動

「行動を見れば人は分かる」。
逆に言えば、「行動を変えれば、
人は変わる(小宮一慶氏)」。

たとえばこんなこと。

・朝は大きな声で挨拶しているか。
・帰る時には、机の上を整理整頓し、
 椅子を収めて帰っているか。
・相手によって態度を変えていないか。
・エラそうに座っていないか。
・借りたものを返しているか。
・自動改札でICカードを
 たたきつけるように通り抜けていないか。
・威圧感を感じさせていないか。
・素直にあやまれるか。
・人の話を最後まで聞かずにさえぎってないか。
・小さな行動を大切にしているか。
・リクライニングしたシートを降りるときには元にに戻す

ついつい忙しいと、
荒くなっていることもあるなあ、と内省。
毎日の行動、今一度大切にしたいです!

コラム「地域No.1企業の危機対応力」(2018年10月1日)

気候変動による災害や地震は企業活動に大きなダメージを与え、危機管理能力が問われています。
9月6日に発生した最大震度7の北海道地震では、ブラックアウト(全電源消失)という想定外のことが起こり、生活インフラが大きな影響を受けましたが、その中で95%以上の店舗が営業を続けたコンビニ「セコマ」の対応に賞賛が集まりました。

セコマの一部店舗には店内でガス調理する施設があり、地震発生直後も、
おにぎりや総菜など温かい料理を提供し、道民の生活を支えました。

こうした対応に、SNSの投稿者は、
「できたてのおにぎりが出てくるなんて神すぎる」
「北海道の誇り」
など、非常時の対応に賞賛の声が上がり、多くのメディアで紹介されました。

セイコーマートによると、今回の北海道地震の折、道内に1100ある店舗のうち、
従業員が出勤できない店舗を除く1050の店舗が営業を継続。
会社が各店舗に配布している非常電源キットを使い、従業員の車などから電源を取ることにより、
停電中も、一部の店ではガス調理施設で温かい料理の提供を行うことができました。

セコマは、道や道内各地の自治体との間で災害時に食糧や応急生活物資を供給する協定を結んでおり、
今回も地震直後からパンや飲料水、菓子類などを提供しました。
一方で、地震により札幌市の自社物流センターの設備が一時損傷し、食品製造工場の稼働が一時停止し、
店内の商品棚がほぼ空っぽになったこともあったようです。

このように、非常時のマイナス影響をゼロにするどころか、地域住民が感動するほどの
<マイナスをプラスに変える危機対応>を実現できた背景には、
運営会社である株式会社セイコーマートの地域No.1戦略がありました。
セイコーマートの戦略には、地域企業が、地域住民に支持され、生き残るエッセンスが詰まっているように感じます。

●セイコーマートの特徴と地域NO.1戦略

本社:株式会社セコマ(北海道札幌市)
北海道で創業したコンビニエンスストアチェーン。
1号店は1971年に開店し、国内で同業のセブン-イレブンよりも早い。
コンビニエンスストア部門「顧客満足度全国1位」
北海道内の人口カバー率99.8%
(北海道の人口:約540万人、出店地域の人口合計:569万人)
人口の少ない地域や離島にも出店し、地域のライフラインとして住民に親しまれている。
セイコーマートクラブカート会員数:462万人

《地域No.1戦略を貫く経営姿勢》
・大手にまけないための戦略・・・「負けないために北海道を出ない」
・60種類を超える手作り惣菜とお弁当。添加物はできるかぎり使わない(お弁当は店内調理)
・物流会社、食品製造会社をグループ内に持ち、プライベートブランド品を多数品揃えすると同時に
自社配送ができることにより、今回の北海道地震での対応が可能になった。
・コンビニの代表的売れ筋商品である「おでん」「ドーナッツ」を置かず、安価で特徴のある独自の品揃えを貫いている。

同社の代表取締役・丸谷 智保氏は、同社の特徴について以下のように語っています。

「北海道は、東京の所得と北海道の所得を比べた時に、やはり経済格差があるんです。
だから1円でも10円でも安く販売するっていうのは「北海道のお店」としてやらなきゃいけないこと。
北海道で作られたものを使って、私たちの工場で製造して、お店に流通させている。
そういうプライベートブランドのおかげで安さは維持できている。」
(プライムニュース デイズ9月7日放送より)

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