人生100年時代の働き方

”人生100年時代の働き方”について、
ワークショップに参加したり、
考える機会が増えています。

年金問題、少子化問題を考慮すると、
今後は定年延長の流れが加速するでしょうが、
ぶら下がり的な意識ではなく、
存在価値を発揮できる仕事が求められます。

マッキンゼーの試算では、
自動化が可能な業務の割合は55%。
自分の仕事がAIやロボットに代替されるのではなく、
これらを活用する側に回りたいものです。

そのためには、私たちも、
社会や会社の動きに敏感になり、
周囲に対してどのような貢献が
できるのかを考えて仕事をすること、
新しい動きに関心(好奇心)を持ち、
自己啓発を続ける努力が大切です。

脳の機能は、加齢とともに衰える一方ではありません。
新しいことを学び、吸収する能力は40歳台でピークを迎え、
その後は衰えますが、それでも、
80歳で8割を維持する(個人差大)と言われています。

また、結晶性知能と言われる
「経験を通して獲得した知見」は、
生涯発達の可能性を持つそうです。
ただし、発達の可能性は共同体での
コミュニケーション能力に依存します。
多様な考え方の人たちとの協働により、
脳は生涯発達する可能性が高まるのです。

人生100年時代は、不透明で課題が
山積する時代ではありますが、
社会の動きにアンテナを立て、
自身の可能性に挑戦し続ける人にとっては、
刺激的な時代と言えるのでしょう。
自分もそうありたいと思います!

分際を心得る

「人間の分際」再読。
ついつい奢ってしまいがちな自分に、
戒めをいただけます。

”世の中には「なせばなる」、
「努力すれば必ず報いられる」
などという美談が溢れているが
80数年の人生を顧みて、
努力してもダメなことは実に多い。
要は、ほとんどすべてのことに、
努力でなしうる限度があり、
人間はその分際を心得ない限り、
到底幸福には暮らせないのだ”。

”老いと死”がなければ、
人間は謙虚になれない”、
というくだりにも、共感しきり。
自分が今までできて当たり前だったことが、
できなくなる。
そうすると、改めて当たり前のことに
感謝しながらも、できない自分も、
受け入れることができるのだな、と
思います!

創造力と協働力

「時代の急速な変化を実感している」。
そんな言葉を耳にすることが増えました。

不確実かつ複雑なVUCAな時代。
こんな時代に対応すべく、
私たちは、変化への前向きな受容と適応力を持ち、
自らのキャリアを継続的に磨いていく必要があります。

これまでは与えられた仕事を
正確にこなす能力が重宝されてきましたが、
この領域は今後AIやロボットが、
素早く正確に実行してくれます。

人間だからこそ、できること。
ますます必要になってくるのは
「創造力」と「協働力」。

複雑な課題に対して、新たな価値を創造する力、
社内外の枠を超えた人たちと連携し
解決していく協働力。
どちらもとても大切です。

変化は次々と起きています。
そしてしなやかにそれを受け入れ、
変容していく力が求められています。
変容のベースになるのは、自己肯定感、
でしょうか。

あれこれ考える機会が増えている、
今日この頃です!

呼吸を磨く

ここのところ、改めて大事だなあ、と思うのが「呼吸」。
「いまここ」に集中することで、呼吸は整ってきますが、
過去の恐怖や未来への不安が頭に浮かぶと、
呼吸は乱れてきます。

ジープ島でも、深ーい海で、
ライフジャケットなしで泳いでいる時、
小さな頃に溺れかけた恐怖がよみがえったり、
溺れたらどうしよう!?という未来への不安が芽生えると、
呼吸が乱れ、じたばたし、さらに呼吸が苦しくなり、
ついには溺れそうになりました。
しかし、ただただ呼吸に意識を向け、
海に体を委ねている時には、
海と一体になれた感覚がありました。

ということで、先日、呼吸法を学んできました。
3秒ゆっくりと吸う、この時は交感神経優位。
6秒、ゆっくりと吐き切る。
この時は、副交感神経優位。
これを5分ほどやるだけで、
心が落ち着き、ばたついていた気持ちが静まります。

良き習慣が良き人生につながる。
呼吸は生きる上で不可欠なもの。
「息を磨く」ことを大事にしたいです。

ジープ島の日々

先週月曜日、ジープ島から帰ってきたら、
PCが壊れていました。
不思議とあせらない自分がいたことは、
嬉しい驚き?でした。

10日間PCのない日々を過ごしていましたが、
ようやく先週土曜に復活。
ブログも2週間ご無沙汰でしたが、
久しぶりに投稿致します。

ジープ島での5日間は、自然の中に身を置き、
そこにある環境、時間、景色を堪能する日々でした。
不自由だからこそ楽しめることがこんなにあるなんて!
と嬉しい驚きです。

ジープ島にはお風呂がなく、雨水をためた
バケツ1杯の水で体を洗い流します。
使った食器もササっと雨水をためた容器をくぐらせるだけ。
雨水を沸かしたお湯で入れたコーヒーの美味しさも身に沁みます。

毎晩、満天の星空と月明かりに照らされながら、
外のデッキチェアで眠りましたが、
必ず夜中にはスコールが降ってきて、
布団をもってスタコラサッサと屋内へ。
朝は日の出とともに目覚め、海へ行く。
自然の営みとともに過ごせる日々は、まさに極上でした。

ジープ島の周りには、手つかずの自然が広がっています。
トラック諸島には248もの島があり、
この半数は環礁の中に点在しているので、
サンゴの防波堤に守られていて、波も穏やかです。

さまざまな熱帯魚や野生のイルカ、サンゴが点在し、
海の青さの濃淡の織り成す素晴らしさといったら、
もう言葉になりません。
海は万物の起源であり、母なる存在。
その中に身を置くことで、
リセットされる自分を実感できました。

現地の人たちは、自給自足の日々。
「貯める」ことをせず、のんびりと人生を送っています。
豊かさって何なんだろう?って考えました。
モノも負の感情も貯めないこと?
いまの自分を縛りつけているものを、
少しずつ手放して行くこと?

ジープ島から帰ってから、時計をあまり
見なくなる日々が続いています。
とはいえ、こちらの日々はやはり、時間刻み。
ハイブリッドな日々を送りたいと思います。
やるときは、がっつりとやる。
そして、時間を忘れて過ごす日々を大事にする。
旅行の仕方も変わりそうです。
分刻みで予定を入れていたのが、
何も決めずに、ただ心の赴くままに過ごす。
そんな時間が、また自分を豊かにしてくれるように
思います!

書くことからしばらく離れていましたが、
やはり書くことは自分から切り離せないなあと、
改めて気づきました。
書くことで頭の中にあることを整理できる。
書くことで、また新たなものが入ってくる
スペースができる。
そんな風に思えた2週間でした。

パフォーマンスマネジメントの新潮流(コラム2017/11/01)

パフォーマンスマネジメントの新潮流~課題克服でパフォーマンスは上がるのか?

右図のどこが気になりますか? 欠けている部分ではないでしょうか? 私たち日本人の多くは、「欠けている部分=足りない部分を補う努力が美徳」と 考えています。 そして、このことが、子育てや社員の育成に影響を与えています。

最近、様々な人から「○だけを欲しがる子ども」の話を聴きます。 家庭で子どもにドリルに取り組ませて採点をしている時、間違った答えに×をつけようとすると、横に座っている子どもが、「あっ、×は嫌!今、直すから」と言って ×をつけさせないというのです。類似の話しは、塾講師からも聴きます。×をつけられることを嫌がる子どもは、自分の回答に×がつく=自分自身に×がつくように感じているのかもしれません。

では、社会人はどうでしょう? 大人であっても、自分に足りない点を指摘されることが嬉しい人は、ほとんどいません。 嬉しくはないけれど、より成長した自分になるために感謝の気持ちで受け止める方が多いのだろうと思います。 しかし、近年、脳科学的見地から、課題を強調することの問題が指摘されています。 以下、脳科学の視点による「課題指摘の問題点」を紹介し、やる気向上、パフォーマンス向上に寄与する働く環境について考察します。

◆新しい脳と古い脳
右図をご覧ください。人間の脳には、「古い皮質」と「新しい皮質」があります。古い皮質(古い脳)は、潜在意識の座とも言われ、記憶力、理解力、創造力を生み出すやる気の源泉です。古い皮質は、本能の座とも呼ばれ、食欲、性欲、集団欲を支配しています。

また、新しい皮質(新しい脳)は、意識の座とも言われ、知能、情緒、意志を支配しています。善悪の判断や行動を制御する知性、理性の座です。動物の脳では、新しい皮質がほとんど発達していません。

問題は、新しい皮質と古い皮質が同時に活動することができない点です。例えば、思い出せない名前を無理に思い出そうとしても、中々浮かんでこないのはこのためです。潜在意識(古い脳)に記憶されている名前は、意識(新しい脳)が働きを休止すると思い出すことができます。

子どもと同様、我々大人も、欠点やできないことを頻繁に指摘されることにより、恐れ、怒り、不信、不安、警戒心のとりこになると、古い脳が縮み、活動しなくなって固くなるようです。そして、そのことにより、やる気を喪失し、記憶力、理解力、創造力が失われてしまいます。つまり、パフォーマンスが低下するということになります。
※新しい脳と古い脳 「強い子、伸びる子の育て方」 PHP文庫より抜粋・引用

◆脳科学によるパフォーマンスマネジメントの潮流
医学分野では、すでにエビデンス・ベースト・アプローチ(evidence_based_approach=実験や調査に基づく数値的アプローチ)が主流になっていますが、近年は、人材開発分野でも脳科学(ニューロサイエンス)によるエビデンス・ベースト・アプローチが注目を集めています。2017年5月にシカゴで開催された「Performance Management Innovation Conference」では、シスコ社、GAP社、イーライリリー社などのグローバル企業が、エビデンス・ベースト・アプローチによるパフォーマンスマネジメントを取り入れているという報告がされたようです。

◆パフォーマンス向上に寄与する働く環境とは?
新しい脳、古い脳の働きを基に、従業員のやる気を高め、創造性を発揮させ、パフォーマンスを高める環境について考察します。シカゴで開催されたカンフェランスで紹介された各企業の取り組みをまとめると、以下の要素が必要であるようです。

1.日常的かつ頻繁な対話とポジティブなフィードバックにより行動を変える
半期あるいは年に1度の考課とフィードバックではなく、日常的かつ頻繁にフィードバックを行うことにより、従業員のモチベーションが高まる。さらに、フィードバックは、相手の存在や価値を認める内容であることが重要。また、課題を指摘するとしても、相手の不安や恐れ、怒りを煽るような言い方は好ましくない。部下の課題ばかり指摘して可能性を認めない上司の元では、本質的なパフォーマンスを挙げる行動より、自分を評価する上司の顔色を伺い、失敗をしないように行動する習慣がついてしまう。

2.若手のやる気を刺激するには、成果による順位づけよりも、仲間から自らの存在を認められていることの確認と全員がフェアに扱われている(評価が透明である)ことを示すことが大切。

人間は、社会的存在です。周囲の人に存在を認められ、良い影響を与えてくれる人が居ることが、強みを発揮する原動力になります。古い脳の「集団欲」を満足させる働く環境を作ることで、従業員のやる気とパフォーマンスを向上し、生産性の高い働き方を実現できるのではないでしょうか?

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