お金ではなく信用を稼ぐ

話題本、キングコング西野氏の
”革命のファンファーレ”読了。
初版7万部とは、芸人本としては、
異例の発行部数です。

「えんとつの町のプペル」で、
絵本の世界ではメガヒットの30万部を突破し、
新たな価値を創造している西野氏は
超優秀なマーケッター、そして何より、
覚悟の据わり方がハンパない。

私のような昭和体質の人間には、
目からうろこ、夢中になりすぎて、
電車を乗り過ごしてしまいました!

『お金を稼ぐな、信用を稼げ。
信用持ちは現代の錬金術師だ』
この言葉には共感至極です。

彼はタレントとして信用を得るために、
まずは「嘘」をつかないということを徹底します。
たとえば、仕事だからといって、
マズイ料理を「美味い」とは言わない。

心にもないことを言うことで、
それを知っている人は、あ、ウソついてるな、
ということで、信用をなくしていく。
だから、食へのコメントを求められるような仕事は
”受けない”のだと。
これは私たちの仕事にも通ずるものです。
なんでも屋は、上っ面の内容になってしまい、
却って信用を失っていく。

ネットやクラウドファンディングは、
むしろ取り繕ったことは見透かされ、
逆に信用のおける人が報われるという、
”正直者がバカをみない時代”の到来なのだともいいます。

”これからは、好きなことを仕事にするしか
道が残されていない”時代だ。
という言葉に代表されるように、
世の中の価値観が変わってきていることが、
感情論ではなく、論理的に語られています。

面白い、しかし危機感の芽生える本、
オススメです!

朝活の効果

「朝2時起きでなんでもできる(枝廣淳子氏)」、という本を
読んだことをきっかけに、朝活を始めて早14年。
私にとっては、朝活で人生が変わった!
と言えるほどの、変化がありました。

それまでは、子供を寝かしつけてから仕事にとりかかる、
といった夜型の典型でしたが、頭も体も疲弊している中では、
付加価値の高いものを生み出すことはできずに、
悶々としていました。
しかし、朝型に変えてから、
なんとも充実の日々を送れるようになりました。
朝活のメリットは以下のあたりです。

・朝は脳内が整理されており、良いアウトプットをしやすい
・まわりの静寂が、集中力を高めてくれる
・時間制限があるために、締め切り効果を期待できる
・早朝からエンジンがかかるので、朝から元気に活動できる

早朝は、頭が整理整頓されている、というのは、
脳の構造によるもののようです。
睡眠中は、前日海馬にインプットされた情報が、
重要度に照らして取捨選択され、
きれいに整理整頓されるそうです。
脳が大切なものと判断した記憶は海馬でより強固なものとなったり、
側頭葉へ移されて長期記憶になったりするのだと。
その一方で、不要と判断された記憶は、海馬から消去されます。
こうして海馬に、ある程度の「空き」ができるために、
早朝に学んだことは記憶しやすいともいえるのです。

朝活は人生を豊かにするライフスキルだなあ、と
思います!

つもりちがい

以前訪れたお寺に掲げられていた
「つもりちがい10か条」。


高いつもりで低いのが教養

低いつもりで高いのが気位

深いつもりで浅いのが知恵

浅いつもりで深いのが欲望

厚いつもりで薄いのが人情

薄いつもりで厚いのが面皮

強いつもりで弱いのが根性

弱いつもりで強いのが自我

多いつもりで少ないのが分別

少ないつもりで多いのが無駄

いい人ぶってはいけないな、と反省。
だからこそ人間なのだなあ、と思います。

教養

今日はこれから終日、
学び時間をいただきます!
自分への投資の1日。
ということで、朝から読書を堪能。
出口治朗氏の「人生を面白くする本物の教養」も
再読しました。

「教養とは人からの評価を高めたり、
ハクをつけたりするためのものではなく、
自分の人生をより彩り豊かにするためのものだ」。
教養を身につけるためにはある程度の知識が
必要ですが、知識はあくまでも道具であり、
手段にすぎないこと。
知っているだけでは十分ではなく、
自分の自分の頭で考えることで、
より腑に落ちる感覚が生まれるのだと思います。

考えるときに「タテ」と「ヨコ」で考える、
というお話も参考になりました。
タテとは時間軸、歴史軸、
ヨコとは空間軸、世界軸。
二つの視点を交えて二次元で考えることで、
物事の本質をよりはっきりととらえることも
できるのだなあ、と。

教養を培ってくれたのは、
「本・人・旅」というお話にも
納得至極です。

今日の帰りには、
昨日、ノーベル文学賞を受賞した
カズオ・イシグロ氏の
「日の名残り」を読んでみようと思います!

心珠のお話

心友の谷興征(たにたつゆき)さんが、
「心珠のお話」を出版されました。

自分の存在価値を見失っている人や、
自己肯定感の低い人たちが少なくない今の時代、
自身の素晴らしさに改めて気づくためにも、
読んでいただきたい本です。

谷さんは、伊勢で生まれて、
世界で初めて真珠の養殖に成功して
事業を成した家系の中で、
真珠業を営む一家の長男として、
生を受けられました。
波乱万丈、紆余曲折の人生の中でも、
真珠とのご縁はつながり続けます。

「真珠を通して喜ばれる存在になりたい」
「真珠を通して、人様の役に立てることをしよう」という
想いは変わらず、やがて真珠の本質にたどり着きます。

それぞれに生まれ持った個性である「心珠」の輝きや、
いのちに備わっている神性としての「神珠」の輝きに、
”私たち自身が気づくように導く力”こそが、
真珠に秘められた本当の力なのだと。

みんな個性があって当たり前。
みんな違っていい。
みんなキラキラ輝いている。

「自分の中にある輝きを素直に認めよう」。
そんな気持ちが湧き上がってきました。

仕事と職業の違い

仕事と職業の違いは何か。
「仕事は目的、職業は手段」。
対話の中で、そんな認識が深まりました。

何のために働き、そして生きるのか。
その答えが「仕事」。
その目的を達成するための手段が「職業」。
目的と手段は、似て非なるものです。

私の仕事は、”人が輝く場づくり”を通して、
人々のお役に立つこと。
職業は人財育成プロデューサー。

うーん、仕事については、
もう少し本質を突いた言葉で
表現したいものです!

一色一生

染織家で紬織の人間国宝、志村ふくみ氏は、
「一色一生」の如く気持ちで、
植物染料からいかに美しい色を出すかに
真剣に取り組み、そのために
一生を費やすことも辞さない方です。

一昨年、個展に行きましたが、
このような姿勢で染め上げた糸を使い、
紡ぎだされた織物の風合いや色合いは、
そこに立ちすくんでしまうほどの
素晴らしい作品の数々でした。

人生の本質を突いた言葉も
心に刺さります。

『自分の色というものは、
たった一つしかないのかもしれません。
それを求めてもらいたいと思います。

一つしかない色だけど、喜びや悲しみなど様々な感情、
刺激によって輝いていく。
その色に出逢うための人生じゃないですか。

それと同じように、
人の人生も織物のようなものだと思うんです。
経(たて)糸はもうすでに敷かれていて
変えることはできません。

人間で言えば先天性のもので、
生まれた所も生きる定めも、
全部自分ではどうすることもできない。
ただ、その経糸の中に陰陽があるんです。
何事でもそうですが、織にも、
浮かぶものと沈むものがあるわけです。
要するに綾ですが、これがなかったら織物はできない。
上がってくるのと下がってくるのが
一本おきになっているのが織物の組織です。

そこへ緯(よこ)糸がシュッと入ると、
経糸の一本一本を潜り抜けて、トン、と織れる。

私たちの人生もこのとおりだと思うんです。
いろんな人と接する、事件が起きる、何かを感じる。
でも最後は必ず、トン、とやって一日が終わり、朝が来る。
そしてまた夜が来て、トン、とやって次の日が来る。
これをいいかげんにトン、トン、と織っていたら、
当然いいかげんな織物ができる。
だから一つひとつ真心を込めて織らなくちゃいけない。
きょうの一織り一織りは
次の色にかかっているんです』。

いいかげんにトントンするのではなく、
一色一生のごとく気持ちで、
丁寧に日々を紡いでいきたいですね。

”場”が人を育てる

小惑星探査機「はやぶさ」の開発に携わった
川口淳一郎氏の言葉。

『人材育成というのは経験させることであって、
本や文献を読ませても育たないと思っています。
一番大事なのは、昔の徒弟制度で技術は習うのではなく
盗めといわれたように、経験を積んだ人が
仕事をしているその背中を見て育つものだと思います。

上の世代から盗む場を提供すること、
この機会を提供することこそが
一番大事なことだと思います。
JAXAで良い研究ができる最大の要因は
そのような環境があることです。

私がJAXAで学んでいる学生たちと
話のできる時間は本当に少ないので、
彼らの中には自分がここにいるメリットが
分からなくなる人もいる。
けれども研究というのは
教えられるものじゃないんですよね。
それよりも、自分の周りで誰が何をしているのか、
それを見聞きすることが一番の刺激になるんです。
だから学生には積極的にプロジェクトに
参加するように言っているんです。

そこでは自分たちの少し上の准教授クラスの人たちが、
プロジェクトのために無償で一所懸命働いている。
そういう姿を見られる環境というのは
非常に重要だと思っているんです』。

メンバーのありかたそのものが、
影響力であり、場が人を育てるのだと
つくづく思います。

雑談力

雑談力が高い方とお話していると、
あっという間に時間が経ちます。
話題が次から次へと変わり、
思いもよらない話で盛り上がったり、
話がどんどんと展開したり。

雑談上手な人は、話のキーワードをうまく拾い上げ、
すぐに新しいネタを連想されるので、会話がつきません。
雑談力に必要なことは、「豊富な情報」「基礎的な素養(知識)」
そして、「連想力」だなあ、と。
どれも一朝一夕で身につけることは容易ではありませんが、
日ごろからいろんなことに興味関心を持ち、
インプットを怠らないことが大切です。

いきなりは難しい、という場合は、
まず聞き上手になることからスタート、でもよいですね。
相手の面白い話を聞き出すことができれば、
そこからどんどん話が広がっていく。
これまた雑談の醍醐味ですね。

昨夜も談論風発の
楽しい時間を過ごすことができました!

静かなる有事

『未来の年表』読了。背筋が凍る本です。
日本は、世界でも前例のない
「少子高齢化社会」に向かっていることは
周知の事実ですが、その実態を
正確に把握している人はほとんどいません。

日本の喫緊の課題は以下の4点。
1つは、出生数の減少。
2つ目は高齢者の激増。
3つ目は勤労世代(20〜64歳)の激減に伴う
社会の支え手不足。
そして4つ目はこれらが互いに絡み合って
起こる人口減少。

日本の未来は衝撃的です・・。
2021年頃には介護離職が増大し、
企業の人材不足も懸念される。
そして、2025年を前にして
ダブルケア(育児と介護を同時に行う)が
大きな問題となると、試算しています。

人口減少にまつわる日々の変化というのは、
極めてわずかである。
「昨日と今日の変化を指摘しろ」と
言われても答えに窮する。
影響を感じにくいがゆえに、
私たちを無関心にします。
だが、これこそがこの問題の真の難しさだと
河合氏は言います。

ゆっくりとではあるが、
真綿で首を絞められるように、
確実に日本国民1人ひとりの暮らしが蝕まれてゆく。
この事態こそが「静かなる有事」。

対処法はあるのか・・。
現在65歳以上が高齢者と定義されていますが、
これを75歳以上、と定義を変更した場合。
高齢者から外れる65〜74歳の多くの人が
働くのが当たり前の社会となれば、
労働力不足も社会保障の財源問題も大きく改善するといいます。

このままでは、わずか50年で勤労世代が
40%も少なくなるという「国家の非常事態」です。
あらゆる分野において、これまでの慣習や仕組みを
変えていくことが必要ですね。

さて、”2017年はすでにおばあちゃん大国に!”
という見出しが目に留まりました。
日本人女性の3人に1人がすでに65歳以上。
しかし、65歳以上が高齢者と定義され、
「おばあちゃん」と呼ばれることには
大いに抵抗を感じます。

年を重ねても、元気で労働貢献できる
自分でありたいと改めて思いました。

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