生産性上げる「人・本・旅」

昨日の夕刊に掲載されていた
ライフネット生命の出口治朗氏のコラムは、
納得至極、永久保存版にしたい!ということで、
引用させていただきます。

 
『ビジネスパーソンに今、
最も必要とされる能力は何か。そう問われたなら、
僕は迷わず「考える力」と答える。
言い換えれば教養を身につけること。
教養とは、単なる知識の集積ではない。
知識と知識を組み合わせ、応用しながら
自分の意見を組み立てあげる力のことだ。
高価な食材を集めても料理の腕がなければ、
おいしい食事にはありつけないように、
考える力がなければ知識は教養たりえない。

なぜビジネスに教養が必要なのか。
それは日本経済が、労働集約型の工場モデルから、
サービス業中心の産業構造に転換したからだ。
組織や上司に忠誠を誓い、残業をいとわず
働き続ければ結果も評価もついてくる工場モデルの時代は
とっくに過ぎ去った。自分の頭を使って考え、
斬新なアイデアを生み出し、イノベーションを起こす力が
働き手に求められている。

イノベーションは知識と知識の組み合わせに
よって生まれるが、自分の仕事に関する知識同士を
組み合わせるだけでは、大きなインパクトは持ち得ない。

自分の分野を深掘りしつつ、なるべく遠いジャンルの知識や
時空を隔てたところで見いだされた知恵を取り入れることで、
オリジナリティーは強化され素晴らしいアイデアとなる。
日々顔を突き合わせている同僚と飲みに行き、
24時間議論したとしてもイノベーションは起こせない。
遠いフィールドで得た気づきが豊かな発想を促し、
生産性を高めるトリガーとなりうるのだ。

その実現のためには、働き方改革が不可欠だ。
長時間働き、家と職場を往復するだけの
「メシ・フロ・ネル」の生活を、
「人・本・旅」の暮らしに切り替えなくてはならない。
仕事では知り合うことのない様々な人に会い、
いろいろな本を読み、興味を持った場所にどんどん出かけていく。
脳を刺激し続けることで、考える力も磨かれていく。

大手生保に勤務時代、ロンドンで現地法人社長を務め、
欧米企業のトップリーダーたちと接した。
彼らの多くは博士や修士の学位を持ち、
働きながらも貪欲に学び続けていた。
その教養の高さには、とても歯が立たないと思った。
残念ながら、世界標準と日本との間には大きな差がある。

「明日死ぬと思って生きよ。永遠に生きると思って学べ」
とはマハトマ・ガンジーの言葉。成長意欲を持って学び続けることこそ、
いつの時代にあっても人間にとって最も大切なことだろう』。

引用:日本経済新聞2017/08/21 夕刊より

魂を磨く

昨日から、この5年間お世話になっている
会社のセミナーに、
参加させていただいております。

ノウハウやスキルを伝授するのではなく、
経営者としての「あり方」「考え方」を学ぶ
セミナーです。
このセミナーがこの会社の柱であり、
人財育成の肝、です。

人生は「考え方」次第であり、
出来事には良いも悪いもなく、
捉え方次第であること。
すべて自分が選んで「今」があること。
心を磨いていくこと。

心を磨く、というくだりで、
稲盛氏の言葉を思い起こしました。

『美しい魂にするとは、分かりやすく言えば、
善き思いを心に抱き、善きことを
実行していくことになります。

魂を磨くためには、毎日毎日、
そうありたいと思って自分が謙虚に反省し、
自分自身を変えていく努力を
しなければいけません。

知識として知っていただけでは、
決して魂は磨けません。

美しい思いやりに満ちた
素晴らしい魂にしていこうと思えば、
毎日毎日、自分にそう言い聞かせながら、
「きょうの自分の思い、きょうの自分の行動は、
果たして、善きことに基づいていたか」
と自分自身に問い詰めながら、
自分の思いと行動を毎日のように
修正していかなくてはいけないのでは
ないかと思うのです』。

反省とは高度な技法

先日に引き続き、
田坂広志氏の言葉です。

「経験を積めば、智恵を身につけることができる」。
多くの人が、そう思い込んでいますが、
ただ経験を積んだだけでは、
智恵を身につけることはできません。
日々の仕事を通じて行う「経験」を、
単にそうした出来事もあった、という次元にとどめることなく、
あのとき、大切な智恵を掴むことができたという
「体験」へと高めることが大事です。

そのためには、「反省」をすること。
その「経験」を振り返り、深く「反省」することによって、
言葉にならない「智恵」を掴むこと。
また、「反省」とは、後悔・懺悔といった、
抽象的・情緒的な営みではなく、
具体的・理性的な方法を伴った「高度な技法」です。

例えば、自分の失敗で深刻なトラブルが起こったとき、
「ああ、しまった! 二度とこうした失敗はしたくない!」と考えるのは、
「反省」ではなく、単なる「後悔」。
また、「今回のトラブルは、すべて私に責任があります。
私の未熟さが原因です」と語るのは、「反省」ではなく、単なる「懺悔」。

反省とは、原因を考え、具体的に「何を改善するのか」に対する
具体的なアウトプットをすること。
それなくしては、人は成長しないのです。

反省しているつもりでも、
単なる後悔や懺悔で終わっていること、
いくつもあります・・。
そこで終わるのではなく、
ちゃんと原因を考え、改善策を
具体的にアウトプットしていきます。

企画力

6日間のお盆休みをいただき、
ブログもお休みしていましたが、
おかげさまでリフレッシュできました。

今朝は、新たな企画を考える時間からスタート。
ということで、田坂広志氏の「企画力」を
改めて読み返しました。

「企画力とは立案する能力」ではなく、
「企画力とは人間と組織を動かす力」。

いつもながらの田坂氏の言葉は、
ストンと腹に落ちる感があります。

では、どのようにして人間や組織を動かすのか。
それは「物語を語る」ことによって。

その物語を魅力的に語ることにより、
訊いた人は「面白い!」と感じ、
想像力を掻きたてられ行動する。

企画書の「究極の役割」とは何か?
それは、「縁を結ぶこと」。

一つの企画書を通じて、私たちの語る「企み」に
顧客が興味を持つ。
一つの企画書を通じて、
我々と顧客との縁が結ばれる。

ああ、そんな企画を
言語化したいものです。

天命と使命

先日の瀧本光静氏の講演の中で、
「天命と使命」というくだりがありました。

自分の命をどう使うのかという前に、
「周りは、あなたに何をやってほしいのか」が起点だと
光静さんはおっしゃいます。

「天命」とは、社会や周りが求めていることで、
誰でもできること。
たとえば、お客様にお茶を入れたり、
イベントで駐車場案内係になった時に案内の棒を振る、など、
一見「えっ?私がこれをやるわけ?」なんて、
いいかげんにやってしまいそうなことに、
心を込め、最高に楽しみながら一生懸命やること。

また、道端に空き缶が転がっていたら、
さっと拾い上げてくずかごに捨てること。
ついつい見て見ぬふりをしてしまっています・・。

天命を大切にすると使命に出逢う。

この言葉に納得至極です。
「使命」とは、社会が求めていることで、
あなたにしかできないこと。
天命を大切にすると使命に出逢うのですね。

命はいつ、期限切れになるかわかりません。
あなたの順番が来たよ、と、
いつ、肩をたたかれるのかわかりません。
だからこそ、目の前のことを、コツコツと
しっかりとやっていきたいと思います。

松本流リーダーシップ

先日投稿したカルビー松本会長のお話の続きです。
後半は、「リーダーシップ」について
お話になりました。

冒頭、リーダーとは、
「組織を率いて、継続して精華を出し、
結果に対して責任を取る人」であり、
シップとは「スキルや能力」のこと。
この力こそが、リーダーシップなのだと。
さらにはいろんな切り口から、
リーダーと部下についてお話下さいました。

■部下がついていく上司の3要素

1.圧倒的な実績
2.なるほど、と思わせる理論
3.人徳

ふむふむ納得です。
特に人徳については、一生かけて
磨いて行かねば、と身が引き締まります。

■強いリーダになるために必要な3要素
1.伝える力
2.決める力
3.逃げないこと

特に逃げない、ということは
大事ですね。ついついしんどいこと、
いやなことからは逃げたくなります・・。

■部下は何を求めているのか?
1.人生の豊かさ
2.ワクワクする仕事
3.仕事を通じての成長

人生の豊かさというのは、人によって価値観は
それぞれですが、仕事だけではなく、
”時間的な豊かさ”を求める若手が増えていることを
実感します。

会社を変革するということ

今日は、京都流議定書に参加しましたが、
基調講演は、カルビー会長兼CEOの松本晃氏。

冒頭「1989年11月9日、“異常な40年”が終わった」
という言葉からスタートしましたが、
この日は日経平均株価ピークの日であり
ほどなく、ベルリンの壁が崩壊し、東西の冷戦終結。
これ以降、かつての高度経済成長の時代は、終焉を迎えたのだから、
私たちは変わらなければ衰退することは必至。
しかし、変革というのはとても難しい。
それは『既得権益を奪うこと』だから。
お金、地位、権力。
これらを奪い取らねば、変革は進まない。
自身の会長室もなければ車も接待交際費も
ほとんどなし。

今日もおひとりで飄々と、
会場を歩いていらっしゃいました!

松本氏が現職に就いたのは2009年。
「悪しき昭和の文化が根付いた組織風土を壊し、
みんなが活躍できる会社にしよう」と誓われました。
しかし、社員の生産性の高い仕事を阻んでいるのは「上司」だと。

必要もない定例会議を増やし、膨大な資料を部下に作らせる。
くだらないことのために部下がクリエイティブな仕事を
する時間を奪っていく。
ということで定例会議はなくし、この7月1日からは完全在宅勤務もオッケー。
しかし、それは単なる甘い職場を作るということではなく、
「成果にコミットする」ことが第一義です。

『働き方改革は、改革そのものが目的ではなく、
人材をどう活用していくか、
イノベーションが起きる環境をどうつくっていくか、
そのための仕組みや制度をどうつくっていくか』。

これがカギです。
そして結果として、お客さまから支持を得、
売上や利益を伸ばしそれを従業員に還元していくこと。

終始引き込まれた素晴らしいお話でした!
まだまだ書ききれませんので、続きは次号で。

寝る前に考えること

眠りにつく前に、どんなことを考えていますか?
その日にあった出来事を思い出したり、
翌日の自分の行動や出来事に想いを馳せたりと、
そのときの状況に左右されることが多いかもしれません。

寝る前というのは、一日のうちで最も大切な時間のひとつです。
なぜなら、眠りにつく前に何を考えるかによって、
睡眠の質が変わり、翌日に大きく影響するからです。
『楽しいことを考えながら眠りにつく』。
とにかくこれが大事だと、脳科学を研究されている
先生がおっしゃっていました。

感謝できること。
自信になったこと。
喜んでいただけたこと。
 
ポジティブな感情を伴う出来事を思い浮かべて眠ると、
質のよい眠りが訪れます。
疲れが取り除かれ、翌朝も気持ちよく
目覚めることができるというわけです。
反対に、嫌なことを考えながら眠りにつくと、
イライラが脳を刺激してアドレナリンが分泌され、
眠りの質が悪くなります。疲れが取れにくくなり、
次の日は倦怠感や鬱々とした気分を抱えながら起きることになります。
すると、朝から気分が落ち込み、元気が出にくい一日になってしまいます。
 
昨夜は考える間もなく、寝落ちましたが、
今日もすっきり気分で行って来ます!

ごきげんで生きる

私の大きな関心事は、
「いかにごきげんで生きられるか」。

自分のごきげんは自分で取る!
上きげんで生きるためには、
日々の中にちょっとした行動や、
思考を取り入れることで、可能になります。

早寝早起き。
ちょっとした合間にお茶タイム。
自分との小さな約束を守る。
時々自然の中に身を置く。
ひとり時間をたいせつにする。

そして、今日目にした「ごきげんに生きる」ためには、
「五感を使ってちいさな幸せをキャッチする」、
というフレーズ。

これはいいなあ、と思います。
身の回りにあるよろこびをキャッチするのが「五感」。
この五感をフルに使うことで、
小さな幸せが毎日の生活の中に、
ちりばめられ幸せ度も上がります。

しかし、こころが”今ここ”になく、
余計なことを考えていると、
「心ここに在らざれば、みれども見えず」。
になってしまいます。

いまここに集中し、見て聴いて、
触って、味わって、小さな幸せを
感じることができたら、毎日はとてつもなく
豊かなものになりますね!