「せっかく」と「つい」

「せっかく」だからと「つい」で、
余計なものをため込む、抱え込む、という発想。

せっかく、こんなにご馳走が並んでいるのだから、
つい、あれもこれもと食べ過ぎる。

せっかくこのお店に来たのだからと、
つい、あれもこれもと買い込んでしまう。

せっかくここまで来たのだから、あれもこれもと
つい、予定を詰め込みすぎてしまう。

「せっかく」という思いが、「つい」という行動を生み、
その結果、「あれもこれも」という結果を招く。

「せっかく」という思いは、
「損」とか「後悔」をしたくない気持ちなのからか?
これまた執着なのだなあ、と思う今日この頃。

求めない

加島祥造の詩集「求めない」より。

「求めない―すると、本当に必要なものが見えてくる」
「求めない―すると自由になる」
「求めない―すると簡素な暮らしになる」
「求めない―すると今じゅうぶんに持っていると気づく」
「求めない―するとそれでも案外生きていけると知る」
「求めない―するとキョロキョロしていた自分が可笑しくなる」
「求めない―すると心が静かになる」
「求めない―すると人に気がねしなくなる」
「求めない―すると自分にほんとうに必要なものはなにか分かってくる」
「求めない―すると命の求めているのは別のものだと知る」

しかし、加島氏はこうも考えます。
「人間は、求めなければ、
進歩も前進もありえない。
そして”求める”ことは、
人間に備わった性でもある。
そのことをけっして否定するわけではない。

「求めない」とは、
求めすぎることを戒める言葉なのでしょうか。
過剰になること、際限なく求めることはやめる。
それだけでも楽で自然な生き方ができそうです。

毎朝の呼吸法

UNI H&H大学院の早朝瞑想会。
フェイスブックの非公開グループで、
毎朝5時半から呼吸法をライブ配信くださっています。

SO-AM呼吸法を毎朝15分ほど行うことで、
心身が整い、視界がクリアになることを実感しますし、
朝から細胞が元気になるようにも思います。

呼吸って大事だなあ、と思います。
「息を磨く」ことを
深めていきたいと思っていますが、、
毎日、無理なく続けられるこの呼吸法。
日曜を除いては、日々の習慣になりつつあります!

心のスキャニング

『人間は、ある段階までは論理的に考えたとしても、
それ以降は、”直感にゆだねる”ことが大事。
私たちの中には、大きな叡智が宿っていて、
そこにゆだねることが大事なのだ』と、
田坂広志氏はおっしゃいます。
スターウォーズでダースベーダーと闘うルークに、
オビアンケノビが「ルーク、フォース(心眼)を使え!」という
あの感覚、です。

1日の振り返りをする”反省日記”についても、同様だと。
反省日記も、ある段階からは、ただ書くのではなく、
その日1日の自分を、心の中でスキャニングしていく。
きっとどこかで、不調和を感じる瞬間があったはず。
それが今の自分の課題になっていることが多しなので、
自分の不調和に鋭敏になることが、大事なのだといいます。

たとえば「愛想の悪いタクシードライバーにムカッときて、
自分も乱暴に行先を告げたまま、ぶすっとしてたな」とか、
「〇〇さんにキツイ感じで言ってしまったけど、
イライラしている時は要注意だな」とか。
そして、その不調和に対してごめんなさい、と和解をすること。
それだけでも自分の心がスーッと整うのだと。

田坂氏曰く、伸びる人は、よい意味で不器用。
要領の良い人は、適当にかいつまんでやってみて、
やった気になっているが要注意だと、ぎくり。

真正面から取り組み、徹底的にやってみる。
不器用とは、実は天が与えた才能なのですね。

ミャンマー支援団体設立しました

MHDA-表

本日4月17日付けで、
一般社団法人ミャンマー人財開発機構を
設立致しました。

きっかけになったのは、
2年前のミャンマー訪問です。
日本語学校や僧院で、日本語を学ぶ学生たちの
キラキラ輝く目に惹き付けられました。

アウンサン市場で出会った、
娘と同い年のまーちゃんは、
「働かないといけないから、
学校には行けないの」と言いました。
学びたくても学べない、という
現実を知りました。

人財育成に長年携わる中で、
学ぶことは人生を変え、
国を豊かにすることを実感しています。

1人でできることには限りがあっても、
多くの人の智恵と熱意を集めることで、
大きなエネルギーを生み出すことができます。

ミャンマーという国は、
成長への潜在力を持っていますが、
支援が必要な領域も多く存在します。
人財開発もその一つです。

この社団法人を、
日本とミャンマーを結ぶ架け橋に
したいと思います。

まずはできることから、ということで、
日本語を学ぶ学生への奨学金の授与。
今年の秋もミャンマーに行きます。
また、ミャンマー人財との交流や、
ミャンマーの大学での寄付講座の開催など、
夢は広がります。

日本とミャンマーとの人財交流や、
ミャンマーにおける人財開発に関心をお持ちの方は、
またどうぞ、お力添えをいただけますようお願い致します。

個人の方は、1口1万円~、法人は1口5万円~、
ということで、賛同いただける方を募っております!

ムダも必要?

東京大学教授 西成活裕氏の
無駄学によると、
「無駄かどうかは期間と目的の
二つを定めないと決まらない」。
たとえば、学生時代、受験に関係のない科目を
勉強するのは時間の無駄だと思っていたが、
20年後にそうした知識が役に立って、
論文をまとめることができたという。
このケースの場合、期間設定が3年と短ければ、
無駄かもしれないが、20年とすれば無駄ではないかも
しれない。

ある組織で仕事の成績が悪かった人を
異動させたら、残った人の関係が急に険悪になり、
生産性が大いに低下してしまった、という例。
仕事でいい成績を挙げる、という目的では
ダメだったかもしれないが、組織の人間関係潤滑油、
という目的においては、大事な役割を果たしていたのだという。

いま、社会がどんどん短期的な視野に陥っており、
無駄だと思うことを切り捨てて、見せかけの効率化に走るのは、
大変危険だと感じている、とはまさにです。

まずは目的と期間設定を適切に定め、
それを組織できちんと共有していくことで、
ぶれない無駄の判断ができるのですね。

それこそが、長い目で見た時の、
真の効率化である、というお話にも納得でした。

増刷いただきました!

4月9日に発売いただいた本、
早々に増刷いただきました、
ありがとうございます!

本書では、習慣を少し変えることや、
情報の扱い方、ミスをなくす段取りの効果的な方法など、
日々の中で取り組めるミスゼロの工夫を、
ミスをする人、しない人との対比でお伝えしています。

一つひとつの項目を読み進めることで、
皆さんの仕事に取り入れていただけることも、
きっとあるはずです。

ミスゼロを目指している人、
職場が取り組んでいる工夫もたくさん盛り込みました。
「ミスがどうしてなくならないのだろう」、と嘆くのではなく、
「どうすればなくせるだろう」と発想の転換をして、
楽しみながら実践してみて下さい。

ミスをなくす、ということは、
徹底的に効率を追求し、マシンのように無機質に働く、
ということではありません。
すべての中心には「人」がいます。
どんなに高性能の仕組みやシステムを取り入れても、
それを運用するのは「人」です。

楽しみながら「ミス減らし」を実践することで、
自分基点でよい流れをつくり、
自信を持って仕事ができる。
本書がそんなきっかけになれば幸いです!

話術とは人間を磨くこと

『リーダーが、日常の仕事において、
必ず求められる「話術」。
”話術とは心を伝える技術である”
そして、話術を磨くということは、
人間を磨くということに他ならない』。
(田坂広志氏)。

田坂氏の著書、
”ダボス会議に見る世界のトップリーダーの話術”に
そのことがつづられており、久しぶりに読み返しました。
以下、一部引用します。

『ダボス会議に、世界中から多くのトップリーダーが集まり
互いに値踏みや品定め、品評をするのは、
「実際に、その人物を見る」「実際に、その人物の話を聴く」
ことによってしか分からないものがあるからだ。
スピーチや発言においては、言葉のメッセージ以上に、
言葉を超えたメッセージが、聴衆に伝わる。
「話術」の八割は、「言葉を超えたメッセージ」であり、
それを磨く道は、果てのない道。
それは、「話術を磨く」ということが、究極、
「人間を磨く」ということだからである』。

上手に伝えることが話術ではない、
心が透けて伝わるのだということを
肝に銘じ、日々是修行なのだと
改めて思う次第です。

またまた新刊PRです!

『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』。
4月9日に、明日香出版社から発売いただきました!

ミスはしないにこしたことはありません。
ただし、学びの観点から見ると、
うまくいったことよりも、
ミスから学ぶことのほうがたくさんあります。

「ミスをしない人」とは、これまでに一度も
ミスをしたことがない人ではありません。
ミスに謙虚に向き合って、そこから多くの学びを
得てきた人なのだと思います。

痛い目に遭うということは、
それまでの自分の考え方ややり方が、
通用しなかったということです。
前に進むためには、自分の間違いを素直に認め、
自分を変えることも必要になってきます。
そのプロセスの中に、未来へつながる
気づきや学びがあります。

人生うまくいくことばかりではありません。
かといって、うまくいかないことだらけでもありません。
自分自身を顧みても、いいところばかりではまったくなく、
目を覆いたくなるような反省も多々あり、でこぼこな自分です。

でも、そんな自分を受け入れ認めることは、
人生の基本姿勢であり、それをもってすれば、
ミスにも謙虚に向き合えるのでは
ないでしょうか。
と、自分に言い聞かせながらの内容でもあります。

書店にもそろそろ並ぶ頃だと思います。
一度手に取ってみてください!