ここのところ、話題になることが多い「捨てる」ということ。
書類を捨てる、洋服を捨てる、古いやり方を捨てる。
捨てる対象は多岐に渡ります。
先日の管理職研修でも、
「これだけ変化が激しい中で、
今までのやり方、自分なりのやり方では、
通用しない、潔く捨てることも大切だ」という意見が
挙がっていましたが、私自身も「捨てることの必要性」を
最近とみに感じています!
これまでのやり方で大きな失敗をすれば、
決心はつきやすいのかもしれませんが、
なかなかそういう機会はありそうでないものです。
「少しづつ新しいものに変えて行く」、ということでは、
ついつい今までのやり方に戻ってしまいそうです。
しかし、意外と自分をその行動にいざなってくれるのは、
周りの人との”対話”だなあ、と思います。
先日の湯河原ダイアログでも、
自分の中に立ち上がってきたことが、いくつもありました。
もちろん、いざ手放すとなると執着があり、
なかなか簡単ではないのですが。
将棋の羽生氏の本の一説にもありました。
『豊富な経験と知識は、プラスに働くこともあるが、
新しい発想をする際には、
先入観なしに物事を見ることを阻んでしまう。
これを克服するためには、思いきって自分の経験や
知識を捨てて考えること。
“捨てる”には未練が残ることもあるが、
記憶も前例も意識的に、手放さなければ、
新しい発想を得ることはできない』。