”場”が人を育てる

小惑星探査機「はやぶさ」の開発に携わった
川口淳一郎氏の言葉。

『人材育成というのは経験させることであって、
本や文献を読ませても育たないと思っています。
一番大事なのは、昔の徒弟制度で技術は習うのではなく
盗めといわれたように、経験を積んだ人が
仕事をしているその背中を見て育つものだと思います。

上の世代から盗む場を提供すること、
この機会を提供することこそが
一番大事なことだと思います。
JAXAで良い研究ができる最大の要因は
そのような環境があることです。

私がJAXAで学んでいる学生たちと
話のできる時間は本当に少ないので、
彼らの中には自分がここにいるメリットが
分からなくなる人もいる。
けれども研究というのは
教えられるものじゃないんですよね。
それよりも、自分の周りで誰が何をしているのか、
それを見聞きすることが一番の刺激になるんです。
だから学生には積極的にプロジェクトに
参加するように言っているんです。

そこでは自分たちの少し上の准教授クラスの人たちが、
プロジェクトのために無償で一所懸命働いている。
そういう姿を見られる環境というのは
非常に重要だと思っているんです』。

メンバーのありかたそのものが、
影響力であり、場が人を育てるのだと
つくづく思います。

雑談力

雑談力が高い方とお話していると、
あっという間に時間が経ちます。
話題が次から次へと変わり、
思いもよらない話で盛り上がったり、
話がどんどんと展開したり。

雑談上手な人は、話のキーワードをうまく拾い上げ、
すぐに新しいネタを連想されるので、会話がつきません。
雑談力に必要なことは、「豊富な情報」「基礎的な素養(知識)」
そして、「連想力」だなあ、と。
どれも一朝一夕で身につけることは容易ではありませんが、
日ごろからいろんなことに興味関心を持ち、
インプットを怠らないことが大切です。

いきなりは難しい、という場合は、
まず聞き上手になることからスタート、でもよいですね。
相手の面白い話を聞き出すことができれば、
そこからどんどん話が広がっていく。
これまた雑談の醍醐味ですね。

昨夜も談論風発の
楽しい時間を過ごすことができました!

静かなる有事

『未来の年表』読了。背筋が凍る本です。
日本は、世界でも前例のない
「少子高齢化社会」に向かっていることは
周知の事実ですが、その実態を
正確に把握している人はほとんどいません。

日本の喫緊の課題は以下の4点。
1つは、出生数の減少。
2つ目は高齢者の激増。
3つ目は勤労世代(20〜64歳)の激減に伴う
社会の支え手不足。
そして4つ目はこれらが互いに絡み合って
起こる人口減少。

日本の未来は衝撃的です・・。
2021年頃には介護離職が増大し、
企業の人材不足も懸念される。
そして、2025年を前にして
ダブルケア(育児と介護を同時に行う)が
大きな問題となると、試算しています。

人口減少にまつわる日々の変化というのは、
極めてわずかである。
「昨日と今日の変化を指摘しろ」と
言われても答えに窮する。
影響を感じにくいがゆえに、
私たちを無関心にします。
だが、これこそがこの問題の真の難しさだと
河合氏は言います。

ゆっくりとではあるが、
真綿で首を絞められるように、
確実に日本国民1人ひとりの暮らしが蝕まれてゆく。
この事態こそが「静かなる有事」。

対処法はあるのか・・。
現在65歳以上が高齢者と定義されていますが、
これを75歳以上、と定義を変更した場合。
高齢者から外れる65〜74歳の多くの人が
働くのが当たり前の社会となれば、
労働力不足も社会保障の財源問題も大きく改善するといいます。

このままでは、わずか50年で勤労世代が
40%も少なくなるという「国家の非常事態」です。
あらゆる分野において、これまでの慣習や仕組みを
変えていくことが必要ですね。

さて、”2017年はすでにおばあちゃん大国に!”
という見出しが目に留まりました。
日本人女性の3人に1人がすでに65歳以上。
しかし、65歳以上が高齢者と定義され、
「おばあちゃん」と呼ばれることには
大いに抵抗を感じます。

年を重ねても、元気で労働貢献できる
自分でありたいと改めて思いました。

禍福は糾える(あざなえる)縄の如し

「禍福は糾える(あざなえる)縄の如し」
という言葉があります。

縄は二本の紐をより合わせて作りますが、
「人生とは良いことと悪いことが、
あたかも縄のようにより合わさって作られる」
といった意味です。実際に人生では良いことだけ、
悪いことだけ起こるということはなく、
自分にとって、良いこともあれば悪いこともあります。
人生とはまさに、そういうものだと思います。

小さな頃から可愛がってくれた97歳の祖母の容態が、
芳しくありません。
戦争を経験したり、50代で夫を亡くしたりと、
大変なこともあったと思いますが、
意識があるときに、「いろいろあったけど、
何も言うことのない人生で、ありがたいことやった」
と言っていました。
最期の時に、そう思える人生を送りたいものです。

人生には良いことだけ、悪いことだけではない。
禍福は糾える(あざなえる)縄の如し。
そのことがわかっていれば、
良いことが起こっても浮かれることはないし、
悪いことが起こっても落ち込むこともなくなり、
人生とはそのようなものだと、心から思えるのでしょうね。

不変のものなど何もない。
あらゆるものは移り変わりますし、諸行無常です。
今、ここにいる私もまた変わっていきます。
先のことは分からないけれども、
どんなことも受け容れられる自分でありたいなあ、と
思います。

モチベーション

昨日はダニエル・ピンク氏の話を取り上げたので、
久しぶりにモチベーション3.oを読み返しました。

創造力が求められる今の時代において、
『モチベーション2.0』的な成果主義では、
人のやる気をうまく引き出せない。
今後は、『モチベーション3.0』に
基づく手法を用いなければ、
企業の成長は難しい。そんな主張です。

モチベーション1.0~生物的な動機-サバイバル

ものを食べる、生殖活動を行う、睡眠をとる、など、
生物が生存を維持するために必要な根源的な欲求。
石器時代から人間が持ち続けている基本的なOS。

モチベーション2.0~与えられた動機-信賞必罰

外から与えられた目標を達成することで、
金銭や名誉の獲得を目指す欲求。
金銭による成果主義など、
信賞必罰に基づく手法が動機づけに用いられる。

モチベーション3.0~自発的な動機-ワクワク感

人間としての成長、知的興奮、社会への貢献など、
単なる金銭的欲求を超えた動機。
外部から与えられるのではなく、
自分の内面から湧き出る自発的な欲求。
社会をよくしたい!といった
内面から湧き上がるようなやる気。

モチベーション3.0に至るには、
一つの仕事をきっかけに、
仕事の面白さに開眼したという方もいれば、
偶然の出会いで天職に出逢った、という方もいます。
やらされ感でやっていないので、
髙いパフォーマンスにもつながり、
結果として、モチベーション2.0も1.0も
満たされている状態になっている気がします。

459回目の成功確率

昨夜は、ユーグレナ出雲社長の講演を聴きました。
東大発ベンチャー企業として、
初めて東証一部上場した会社であり、
出雲社長はいつも、ミドリムシをイメージさせる
緑色のネクタイを締めていらっしゃいます。

久しぶりに感動し涙が出た講演でした。
ストーリーテリングの素晴らしさ、
体現者だからこそ伝わってくる想いに
心が震えました。

出雲社長は、18歳で初めての海外、
バングラディシュに行きます。
そこで直面したのは、この世界一の最貧国の子供たちは、
お腹がすいて困っていることはなかったが、
肉、魚、卵など動物性たんぱく質や野菜、フルーツが
不足して、多くが栄養失調であるということでした。

帰国して食べ物についていろいろと調べ、
ミドリムシに行きつきます。
植物が持つ栄養素と動物が持つ栄養素を持つ
珍しい生物。これさえあれば、世界中の栄養失調の
子供たちを救うことができる!
そんな想いで、苦労に苦労を重ね、
屋外大量培養に成功するのですが、
この素晴らしさをわかってくれる企業はどこにもありません。
500社まわり、1社も相手にしてくれない。
万策尽きたと思った頃、
「伊藤忠商事」との出逢いで、どんどん世の中に認知され、
力を貸す企業も増え、運命は変わっていきます。

講演の後半に、出雲社長は問いかけられました。
「日本で一番高い山は富士山と誰でも答えられるが、
2番目は分かりますか?一番でなければ、
人に認知はされないし、影響力は及ぼせない。

「私はお金がないから、一番になれるわけない」
「才能がないから」「頭が良くないから」「人脈がないから」。
こう考える人がいかに多いことか。
しかし、お金があっても、才能があっても、頭が良くても、
一番になれない人はいる。
つまり、これらのものは「一番になる」上で必要不可欠ではない。
では何が必要か。

「たとえ、成功率が1%であったとしても2回挑戦したら、
成功率は1.99%になる」。
3回挑戦したら、成功率は2.9701%になり、
4回目は3.940399%、5回目は4.90099501%に成功率が上昇する。
そして、50回挑戦すると39.4994%と成功率は3分の1に、
100回挑戦したら63.3968%と成功率は3分の2になる。
459回挑戦したら99%になるのです。

とにかく試行回数を増やすこと。
何回、何十回やるかどうかということが、
一番になるかならないかの最大の分かれ目なのだと。

最後に地球が壊れだしている脅威にも触れ、
「ユーグレナは、2020年までに
ミドリムシをつかったジェット燃料で
関空から石垣島行きの旅客機を飛ばす。
成功するまで500回でも1000回でも挑戦する。
きっとそれは実現できる未来」なのだという話には、
その情景がありありと見えました。

「ちょっとやったくらいで、これはだめだ・・なんて、
あきらめてはいけない!」
そんな啓示をいただいたように思います。

働き方改革〜「オフィスも働き方改革(4)」(コラム2017/09/20)

“創造性を発揮するためのオフィス改革”

1.雑談できる環境をつくる
複数の研究では、同僚が互いに近くで仕事をしていることと、協力関係の増大の間に関連性があることが分かっています。ミシガン大学の研究者が、172人の研究専門の科学者を対象に調査を行ったところ、同じ建物を共有し、日常的に移動する動線――実験室やオフィス、一番近いトイレ、エレベーターといった場所へ移動する際の動線――が重なる場合は、より顕著に協力し合うことが分かりました。動線が重なる部分が100フィート増えるごとに、協力関係が20%上昇するというのです。

ミシガン大学の社会学者でこの研究の筆頭執筆者であるジェイソン・オーウェン=スミス氏は「より頻繁に同僚と会えば会うほど、最終的に会話を始める可能性が高まる」と述べ、「仮に相手が自分の知らないことを知っていれば、そのプロセスは情報交換に発展する」と話しています(ウオール・ストリート・ジャーナル2013年5月1日)。

つまり雑談がアイデアを創出する可能性を秘めているのです。グーグル本社のデザインは従業員同士の雑談を最大限に引き出すようになっています。同社では、従業員同士の雑談から「Gmail」や「ストリートビュー」といった新しいサービスが生まれました。

■アイルランド・ダブリンのオフィス(グーグル)
従業員がリラックスして仕事に打ち込めるスペースがたっぷりとある。

ロシア・モスクワの従業員は卓球やテーブル・サッカーを、木目調の快適な空間で楽しむことができる(グーグル)。

出典:https://www.businessinsider.jp/post-34932

■社員の声がどこでも聞こえるオフィス(btrax社〜アメリカ)
btrax社でも2013年の中旬に大々的にオフィスのリニューアルを行った。よりスタッフ同士のコラボレーションを生み出すのが目的。オフィス内のパーティションを取り払い、よりオープンでコミュニケーションの取りやすいオフィスへと改装した。そして壁にアイディアペイントという特殊なペンキを塗り、壁をホワイトボードとして利用可能にした。これまではプライバシー重視のレイアウトでとても静かな雰囲気のオフィスであったが、オープンスペースに変更された現在ではオフィスのどこにいても、社員の声が聞こえてくる。

(改装前)               →(改装後)

出典:http://blog.btrax.com/jp/2013/08/27/office-design-2/

2.リラックスできる環境をつくる

ストレスと創造性の関係は相反し、ストレス度が高くなると、「アイデアを考えても思い浮かばない」「新しいことをあまりやりたくなくなった」という人が増える、という結果が出ています(ストレスケア・コム)。



参照:https://www.stresscare.com/info/screativity_3.html

アイデアを求める時に、必死に考え続けることも必要ですが、むしろストレスを解放し、リラックスした状態をつくり出してみると、思わぬアイデアが突然浮かんでくる可能性があります。
フリスクの有名なCM〜Idea Place 編(2009年放映)は、「アイデアはどこで生まれるか」という研究データに基づいたものです。

参照:https://www.youtube.com/watch?v=kK8geObqyfg

トップ5はトイレ32%,風呂29%,ベッド22%,公園18%,バス17%です。アイデアは一人でリラックスしている時に生まれることに気づきます。
意外に会議室0%は驚くべき真実です。アイデアを創出する目的での会議はムダであり、働き方改革の方向性からも逆行します。少なくとも会議は「各人が考えてきたアイデアを擦り合わせる」時間にすべきです。
なぜならいくらそこで議論しても、新しいアイデアは生まれないからです。他方トイレや風呂、ベッドの空間を充実化することで、アイデアが生まれる環境を整えられるということです。これはプライベート環境だけでなく、オフィス環境においてもトイレやパウダールーム、リフレッシュスペースにも投資すべき根拠を示しています。

株式会社SYNTH(シンス)が2016年4月に発表した調査データ「ビジネスウーマンのオフィス環境に関する意識調査」によると、「快適なオフィス環境はモチベーションを向上させる」の同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計)は91.8%となりました。また、「快適なオフィス環境は作業効率を向上させる」の同意率は92.5%、「快適なオフィス環境は組織内の人間関係を良くする」 では82.2%となりました。快適なオフィスはモチベーションや作業効率だけでなく、組織内の風通しも良くすると感じられているようです。
それでは、女性がストレスを感じるオフィスとは、どのような環境のオフィスなのでしょうか。“こんな環境はストレスの素だ!”と感じるものを複数回答形式で聞いたところ、ワースト1位は「化粧室(お手洗)が狭い・汚い」(40.4%)、 2位は「空調の設定が極端(暑すぎる、寒すぎる、など)」(39.2%)、3位は「通勤しづらい(駅から遠いなど)」 (37.9%)となりました。化粧室と空調設定、立地の3点は、“女性にとっての快適なオフィス環境”を求めるうえで、 重要なポイントだと言えます。

女性にとって、トイレは用を足すだけの場所ではありません。昼休み後の身だしなみを整え、営業へ出る際の化粧直しにも使用します。場合によっては着替えが必要な時もあります。オフィスに更衣室がない場合は、トイレで着替えるしか方法がないのです。
女性は、トイレやキッチン、お風呂などの水周りの汚れに敏感です。汚いうえに狭いとなれば、トイレに行くたびにストレスとなってしまいます。 オフィススペースの問題もあるので、今すぐトイレを広くしてパウダールームを併設するわけにはいかないかもしれません。常に清潔を保ちやすく、レイアウトの工夫などで広さを感じられる、気持ち良く使えるトイレ空間が求められています。

〜オフィス改革事例〜
■女性ならではの細かな気遣いで、女子トイレは心休まる空間へ(アイキャンディ株式会社)

第一印象が大事!最初に目に入るトイレの入り口に棚を特注で新設。木の良い香りが、トイレに入る度ほんのり香る。女性ココロにトキメキをプラスし、おしゃれ雑貨をディスプレイし癒しの空間への雰囲気を盛り上げる。
帰りの導線上には、全身鏡を設置し、トイレ後の服の乱れなど女性はチェックできる。

鏡に映った自分の顔の周りに花や緑があることで、華やかな気分になり、顔色もよく見える。また女性は荷物が多く大きめのカバンを持つ人が多いので、荷物置きを新設。肩や腕にかけたまま手を洗うのはすごく洗いづらいため、手洗い場にも必須。

出典:http://eye-candy.co.jp/p-candy2/candy_magic/2605/

■ピンクを基調とした清潔なパウダールーム(伸栄商事株式会社)

出典:https://www.shigotoba.net/meet/office/details/5336.html

■ 「5 TSUBO CAFE」の提案(プラス株式会社)

・ カフェ設置スペースを作るための「オフィスダイエット™」を提案
「カフェ用のスペースなんて無い」「オフィスが狭くて無理」――「5 TSUBO CAFE」は、そうした企業のために、まず設置スペースを作るためのサポートである。
*オフィスダイエットとはオフィスフロア内の不要な書類や無駄なスペースを削減することを指す。

出典:http://www.plus.co.jp/news/150709.html

■食堂も兼ねたコミュニケーションスペース

出典:http://www.jsbc.or.jp/swo/files/swo_hb03-2.pdf

■リフレッシュルーム(株式会社サイバード)

「Park Cybird」というリフレッシュスペースがある。畳やこたつもあってゆっくりでき、週に2回ほどカレーやお弁当の販売なども行われ、休憩スペースとして活用されている。リフレッシュルームでリラックスしながらだと柔軟に発想できる。

出典:https://liginc.co.jp/186856

■Studio O+A(アメリカ)

リラックススペースは絶好の集いの場である。人が集まり、会話をすることで情報が集まる。さらには新しいアイデアが生まれてゆく。リフレッシュスペースただの休憩場所ではなく、アイデアを生み出す貴重なスペースとなっている。また、日本ではサボリと見られがちなお昼寝は、アメリカではPower-nap( nap=昼寝)として知られ、その効果が実証されている。15分程度の短いお昼寝をすることで、頭がリフレッシュし仕事の生産性を上げることができる。

出典:http://blog.btrax.com/jp/2013/08/27/office-design-2/

黄金の15分

忙しいとついやってしまう。
しかし、低いパフォーマンスしか得られないのが、
”1日の予定を隙間なく埋めてしまう”こと。

準備も振り返りも行う暇なく、ドドドドーっと
次の予定に向かっては、
質の高い時間の使い方とは言えません。

『成果を上げるビジネスパーソンは、
1日を90分単位に分解している』とは、
よく耳にする話です。

60分の商談であれば、
前後に15分の準備タイムと、
終わったのちの15分をおろそかにしない。

準備の15分は、今日のシナリオを
シミュレーションしたり、心を整える時間。
終わったのちの15分は、商談の内容を
一気にまとめ上げ、関係各位に情報共有を行う。
この前後の15分が、生産性を一気に引き上げますね。

忙しいときほど、
黄金の15分を大事にしたいです!

OPTION B

連休中に読んだ「OPTION B」。
フェイスブックCOOの
シェリル・サンドバーグ氏と
心理学者アダム・グラント氏の共著です。

前著、『LEAN IN』の後、
シェリルは休暇中に、最愛の夫を失います。
フェイスブック最高執行責任者として活躍し、
理解ある夫と2人の子どもに恵まれて、
完璧に思えた人生を突如襲った悲劇。
打ちひしがれた彼女は、
心理学者グラント氏に助けを求めます。

”悲嘆から逃れることはできないが、
痛みを和らげる方法はある”。
そう諭すグラント氏と、
レジリエンスについて考察を深め、
生まれたのが本書です。

「バラ色」だけの人生を送っている人なんて、
ひとりも知らない。生きていればだれだって
苦難に遭遇する。前もって察知できる災難もあれば、
不意を襲われることもある。
こういうことが起こったときに考えるべきは、
「次にどうするか」である。

理想とする人生プラン(オプションA)が実行不可能となったとき、
それに代わる新たなプラン(オプションB)が必要です。

心理学者のマーティン・セリグマンは、
人が失敗や挫折にどのようにして対処するかを研究し、
以下の「3つのP」が、苦難からの立ち直りを
妨げることを明らかにしました。

•自責化(Personalization:自分が悪いのだと思うこと)
•普遍化(Pervasiveness:あるできごとが人生のすべての側面に影響すること)
•永続化(Permanence:あるできごとの余波がいつまでも続くと思うこと)

つらいできごとが、
「自分ひとりのせいではない、すべてではない、ずっとではない」
ことに気づけば、立ち直りが早くなるということですが、
喪失がもたらすダメージは、ことのほか大きい。
改めてそのことを痛感しました。

お電話でのお問い合わせ

受付時間 / 平日9:00-17:00(祝祭日除く)

フォームでのお問い合わせ

研修・セミナー
ご依頼・ご相談はこちら

研修・セミナーご依頼・ご相談はこちら

フォームでのお問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

受付時間 / 平日9:00-17:00(祝祭日除く)

人財育成・企業内研修・公開セミナー・女性の立体自立支援の株式会社ビジネスプラスサポート

pageTop