マイクロラーニング

ATDで語られていた言葉その2は、
「マイクロ・ラーニング」です。

ATDで行った調査では、
38%がマイクロ・ラーニングを既に活用しており、
42%が将来的に取り入れたいと考えています。
モバイルのビデオがすべてのモバイルデータの
50%を占めているというデータも上がっていました。

2019年までに3/4のデータが、
ビデオからくるといわれています。
マイクロ・ラーニングでも、
ビデオが一番よく使われているやりかたです。
ビデオをみる方が、文字を見るよりも
訴える力は6万倍。

これから2020年までに40歳以下は
労働力として50%を占める。
またどんどんソーシャルメディアを使った人が
増えていく。『ジェネレーションZ』です。
ジェネレーションZは一日に15.4時間,
モバイルに接している。

とするならば、ラーニングのあり方も
ずいぶんと変わって行くのだろうな、
と思います。

この数字はつらい・・

先日の日経新聞に掲載されていた
「熱意ある社員6%のみ」という記事には、
愕然としました。

以下、一部抜粋します。

『世論調査や人材コンサルティングを
手掛ける米ギャラップが世界各国の企業を対象に
実施した従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査によると、
日本は「熱意あふれる社員」の割合が6%しか
ないことが分かった。米国の32%と比べて大幅に低く、
調査した139カ国中132位と最下位クラスだった。

これだけでも驚きですが、さらに以下の記事が!

『企業内に諸問題を生む
「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%、
「やる気のない社員」は70%に達した。

うそだろう、ここまでひどくはないだろう、と
思いたい・・。

どうすれば改善できるのか?

「主な原因は上司にある。
上司の言ったことを、口答えせずに
確実にやれば成功するというのが
従来のやり方だった。このマインドセットを
変えないといけない。上司と部下が一
緒になってどう結果を出すか、
部下をどうやって成長させていくかを
考えることが上司の仕事になる」

「それには部下の強みが何かを
上司が理解することだ。
これまでは弱みを改善することに
集中するのが上司の仕事だったが、
得意でないことが強みに変わることはない。
無気力な社員の半数は、自分に合っていない
仕事に就いている。
合った仕事に変えるだけで、
無気力な社員を半分に減らせる」

強みを認め合い生かし合うチームづくり。
ここでも課題ですね。

アジャイル

ATDが終わり、昨夜帰国しました。
4日間を振り返りながら、
早速実践していきたいと
思ったのは、「アジャイル」。

アジャイルという言葉には、
「素早い」や「俊敏な」といった意味があり、
もともとはソフトウェアの開発などで
用いられています。

VUCAと呼ばれる複雑性や
不確実性の高い時代において、
企業が時間をかけて最適解を探したり、
完成度を高めてから行動に移すのでは、
時間もかかりすぎ、タイミングを逸して
しまうことにもなりかねません。

まずはトライ!ということで、
ラフ案をもとに積極的にチャレンジを行い、
失敗から学び、顧客やメンバーの声に
耳を傾けながら、自分たちのやり方を変え続け、
価値を創造していく、経営のあり方です。

いま、新たに着手し出していることが
二つありますが、綿密な計画をを立てたとて、
VUCAな時代には、どうなることかわかりません。
まずは動いてみることで、気づけることや
新たなヒントが見えることもあるはず。

アジャイルが、新たなチャレンジに向けて、
背中を押してくれました!

今年のトレンドが見えてきた?

ATD3日目が終了しました。
情報交換会では、今年のATDでよく出た
言葉を共有しました。
以下羅列します。

アジャイル  
トラスト   
エンゲージメント  
心理的安全
トラスト
アジリティ
ハピネス
オキシトシン
インサイト
アジリティ
マインドセット
インフォグラフィック
マイクロラーニング
VUCA
ダイバーシティインクルージョン
ソーシャルラーニング
スペース
エンゲージ
トランスフォーメーション
ミレニアル

VUCAの時代において、
まずは小さくスタートアップし、
修正していく「アジャイル」は
不可欠であること。
100%完璧を目指すのではなく、
やりながらら修正することの重要性を
語るセッションがたくさんありました。

また、変革というメッセージは、
今年も出てきましたが、
去年は「リーダーが安心安全な場をどう作るのか」
というスタンスでのメッセージが多かったのに対し、
しかし、今年は「自分がどう変わるのか」
という切り口のメッセージが多かったことも
印象的でした。

さあ、これから最終日です。

なぜここに来るのか?

今年初参加の友人の、
「なぜ毎年ここに来るのか」という
本質的な問いをいただいたことで、
改めて自分を内省する機会を
いただきました。

私にとってのATDは、
「脱、現状満足」の場です。
もうこれでいいとか、
こんなものでなんとかなるか、
と思ったら終わり。その先には
成長も変革もない。

自分にとってのモチベーションの源は
「チャレンジ」であり「成長」。

ATDに来ると、知的好奇心を刺激されるだけではなく、
まだまだだなあ、と内省したり、
あ、こんなことを取り入れてみよう!という
閃きをいただけたりという発見多しです。
この刺激こそが、自分を前に向かわせて
くれる原動力になります。

「VUCAな時代に合った人財育成とは?」
「人財開発の潮流とは?」
「脳科学の分野からアプローチする
効果的なラーニングのデザインは?」
「ミレニアル世代にあった学習方法は?」
「ラーニングカルチャーを育むためには?」
「マイクロラーニングのデザインとは?」

などなど明らかにしたいことも
たくさんあります。
カンファレンスも3日目となりました。
今日も学び多き1日になりますように!

ATD初日を終えて

ATD初日が終わりました。
参加したセッションは、以下4つ。
感想は、セッションによって
二極化した、という印象です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.アジャイルプロジェクトマネジメント
2.屈辱的体験「なぜリーダーたちがそれを糧とするのか」
3.パフォーマンスを促進し結果を挙げる5つの主要コンピテンシー
4.学習を定着させる方法
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.2は期待外れ、
4.は通訳なしセッションでほとんど
わからず・。

ということで、
3つめのセッションの内容について
触れてみます。

スピーカーは、フランクリンコヴィーー社の
チーフピープルオフィサー、トッド・デイビス氏。

この方が、これまで何千人もの人とかかわってきた中で、
結果を出すために大事なことを15に整理。
セッションではその中の5つについて
話されました。

一つめは「パラダイムシフト」
自分の見方を変え、行動をかえることで、
相手との関係性や、その先の結果に大きな変化が起こるはず。

二つ目は「インプットとアウプットを統合させる」
インプットに何を入れるかで結果が変わってくる

三つ目は「あなたを本当に動機付けてくれるものを知る」
5回なぜを繰り返すことで、真因が見えてくるのだと。

四つ目は「枝ではなく木を見よう」
→近視眼的に見るのではなく俯瞰してみること

五つ目は「あなた自身の役割をよりよく果たそう」

just do it!のメッセージ性の高い
内容でした。

一方においては、
夕方からの情報交換会でおっしゃっていた
「今年感じた傾向として、
こうしよう、ああしようではなく、
自分の中にあるものを明確化しよう」、
というスタンスでのセッションがいくつか
あったことが印象的だったと。

一人ひとりの中にあるものを
結晶化させるということですね。

さあ、2日目もスタートしました。
今日もどんな一日になるのか楽しみです!

今日からATDスタート!

いよいよ今日からアトランタで
ATD2017 International Conference & EXPOが
スタートします。

アトランタは初めて訪れましたが、
コカコーラやCNN、デルタ航空の本拠地。
空港は世界一の発着数と乗降客数を誇っており、
とにかく広い。
国内線から、待ち合わせ場所の
国際線まで移動するのに、
シャトルバスで20分近くかかりました。

さて、昨年のATDでは、
「ラーニング・カルチャー」について、
ずいぶんと取り上げられていたことが
印象的でした。

「変化の激しいVUCAの中で、
成功している企業に共通していることは、
ラーニング・カルチャーが存在していること」
と、ATD CEOのトニー・ビンガム氏は語りました。

カンファレンス全体の傾向も、
ラーニング・カルチャーに触れられていることが多く、
働く人々の関係性やマインドセットの変革、
行動への転移、職場における安全な場の構築、
テクノロジーの活用、学習のあり方や構造の変革、
ミレニアル世代の力の解放といった、
ラーニング・カルチャーに影響を与えるような、
『より本質的な取り組みへと検討が進んでいる』
という印象でした。

また、上記のことが、個別のテーマとして
分断されているのではなく、
相互に関連し合いながら進化しようとしている。
そんな2016年を経て、さあ今年は
どんな傾向が見えてくるのか。

カンファレンス終了後、毎日18時から21時半まで
情報交換会が行われますが、これがまた興味深い時間です。
4日間、学びを深めて参ります!

ボストン到着

日曜日から始まるATD参加のため、
アメリカにやってきました。

カンファレンス会場である
アトランタに入る前に、
ボストンに立ち寄りましたが、
5月半ばだというのに、
こちらは32度という酷暑!
早々に暑さ対策が必要なほどです。

ボストンを訪れたのは初めてですが、
街並みもヨーロッパを彷彿とさせる、
素敵なところです。
シーフードも抜群に美味しく、
昨夜は到着早々に、ロブスターや
クラムチャウダースープを
堪能しました。

今日は、大学巡りや美術館巡りの予定。
しっかりと暑さ対策をして、
出かけていきたいと思います!

源泉とつながる

先日来、ジョセフ・ジャウォースキー著の
「シンクロニシティ」を、そして以前に読んだ
「源泉」を読み返しています。

著者曰く、第四段階のリーダーは、
『宇宙には見えない知性があって、
私たちを導き、創り出す未来に対して、
準備をさせてくれる』、と信じているといいます。

一連のシンプルな構成要素が、
新しい性質をもった新しい統一体として、
自己組織化という、より高いレベルで突然現れることがある。
それは宇宙が無限の可能性を提供してくれているのだと。

その無限の可能性を持つ創造的な「源泉=リソース」と
つながることによって、新たな現実=発見、
創造、再生、変革、が出現する。
この源泉とリーダーがつながれるかどうかで、
プロジェクトが成功するか失敗するか、
分かれることが少なくないのだと。

ここのところ入ってくるメッセージは、
まさにこれに関連したものが多し、です。

つながることで、どんな未来が出現するのか。
ボストンまでの機中、
「源泉」をゆっくりと読んでみます。