クリティカル・イレブンミニッツ

クリティカル・イレブンミニッツとは「魔の11分間」。
飛行機事故は、離陸後3分以内、着陸8分前後に
発生していることが多いといいます。
離着陸の前後11分間に、エンジンをはじめ、
あらゆるマシーンに負担がかかるということで、
パイロットも航空管制官も緊張するそうです。

このクリティカル・イレブンという数字は、
会社経営にもあてはまる、と
石野誠一氏の本には書かれています。
石野氏は、小さな会社の社長必読の書、
「社長のルール」の著者です。

社員・パート・アルバイト、併せて
11名前後になると、経営のやり方を
変えるべき段階があるのだという。
11名前後の経営をちゃんとやることができ、
きちんと体制を整えておけば、
50人位までの会社になっても、
やっていけるでしょう、と。

頼ること

私の周りには、素晴らしい力を持った人たちが
いて下さるのに、私がなんとかせねばならない、と、
しゃかりきになって、抱え込んでいたのはなぜだろう?
と思う今日この頃。
それは、コンプレックスの裏返しだったのだと思います。
自分で采配し、自分が結果を出さないと、
周りに認めてもらえない、
なーんて、思っていたのだなあ、と。
しかし、結果につながるどころか、
うまくいかないことの連続。
これでは、自分も周りもお気の毒・・。

自己理解を深めていく中で、
自分を認めることができてきたようです。
なるほど!だからこういう行動に出るのね、
こういうことを考えるのね、と。

自分の強みや能力を活かせる場もあれば、
自分じゃない人にお任せした方が、
圧倒的な結果につながることも多い。

抱え込まないこと、
大事だなあと思います。

謙虚になること

田坂広志氏曰く、
「自分に本当の自信がなければ、
謙虚にはなれない」。
河合隼雄氏の言葉を引用して、
そのように述べられています。

自分に自信があるから傲慢になるのではなく、
自信がないから、虚勢を張ってしまう。
自分に自信がないから、
相手をほめることができない。

表に現れている現象と、
心の中は、違っていることがある。
自分に置き換えて考えても、
思い当たる節があります・・・。

ホメオスタシス

人間に備わっているホメオスタシス(恒常性)。
ケガをしたら修復し、風邪をひいたら熱が出て汗をかき、
ウイルスが侵入したら、免疫システムが病原菌を攻撃する。
体を普段の状態に戻そうとするこの力のおかげで、
健康に生きていけるのです。

これは心においても同様だそうで、
コンフォートゾーンに留まろうとする。
確かに普段と違うことをするのは、
居心地の悪さや、不安を感じてしまいます。
新しいことへのチャレンジは、恐れや緊張も伴います。
となると、そもそも人とは、”変化を好まない”、とも言えます。

しかし、変化とは創造へのプロセスです。
「恐れ」とは、創造の兆し。
変化、というよりは新たな創造、ということに
焦点をあてると、創造的な未来につながるのですし、
そのプロセスを楽しんでみたいものです!     
         

情報

「情報は、一番熱くなっている
人の所に集まってくるんです。
こういうことをしたいと思って、
熱くなっていると、人に喋るし、
目いっぱい行動するから、
その分、多くの情報が入ってくる。
情報の量が、仕事の質を決定するのです」

「なぜ判断を間違うかといえば、
情報が足りないからです。
十分な情報が揃っていれば、
どんな人でも判断を誤ることはない。
要するに優れた人がよい判断をするのではなく、
優れた人は、必要な情報を十分に持っていて、
その中で判断するだけだというんですね」

情報、本当に大事です。
そして、情報が集まってくるような、
自分でありたい、とも思います!

       
         

うつぐみの心

先週末、沖縄の離島である、
石垣島と竹富島に初めて行ってきました。
どちらもゆーるい空気感。
人々のホスピタリティあふれる対応に、
癒されること多し。
しかし、一本筋が通った厳しさも、
感じられる旅でした。

特に竹富島には、古き良き日本の原風景のような、
景色が広がっています。
牛車で周遊するのは、真っ白な砂を敷き詰めた小道。
赤い瓦屋根とサンゴでできた石垣。
そして、濃いピンクが鮮やかなブーゲンビリアが
咲き乱れています。
青い空とのコントラストがあまりに美しく、
この風景にすっかり魅せられました。

港ちかくにある、島の歴史と伝統を展示している
ゆがふ館の方に、島のことを
いろいろと教えていただきました。

「うつぐみの精神」。
“うつぐみ”とはみんなで協力する心。
自然の影響を受けやすい周囲9.2kmほどの小さな島では、
人と人との協力や繋がりなくして、
日々の暮らしは立ちゆきません。
そういった自然環境の厳しさがあったから、
生まれた精神性のこと。

また、祖先から受け継いだ伝統文化と、
美しい自然環境を後世へ引き継いでいくために
竹富島憲章が定められています。

保全優先の基本理念であり、『売らない』
『汚さない』、『乱さない』、『壊さない』
『生かす』という5つの基本理念がベースです。
自分の持っている土地であったとしても、
独断で売ることはできません。

こうしたことを大事にされているからこそ、
この美しい、竹富島が今なおあるのだなあ、
と思います。

今回は日帰りでの慌ただしい訪問でしたが、
次回は民宿に泊まり、島の方の話を聞きながら、
代々島に受け継がれてきた島の文化や伝統に対して、
理解を深めていきたい、と思うのでした。

改善

今週は改善研修やセミナーの日々でした。
よく耳にするのは、内部統制やコンプライアンスが強化され、
業務手順は煩雑になっているが人員は減っており、
一人あたりの業務量は格段に増えているということ。
目先の改善はもはや通用しないと、
行き詰まりを感じている職場も少なくありません。

この閉塞感から脱却するためには、
固定観念や既成概念にとらわれず、
仕事のやり方を大胆に見直すことが必要です。
改善の8原則を基に、廃止、削減、標準化、機械化、
容易化、計画化、同期化、分担検討の8つの視点から、
現状のムダを見つけてみることです。

例えば「廃止」の視点で考えるなら、
「この業務をやめたら何が困る?」
「この書類をなくしたら何が困る?」という
問いかけから始めてみるのもいいかもしれません。
これまでの常識を疑うことで、
仕事のやり方を大胆に改善するための糸口を
見つけることができたらいいですね!

信用

先日の研修で「信用」ということについて
お話をしましたが、思い出すのは、
コクヨ創業者の方の言葉です。

『人の信を得るということ、
つまり信用を築き上げるということは
一朝一夕にはできません。

創業して間もない企業や中小企業は、
何とかして信用のある企業と、
いわれるようになりたいと、
トップから社員まで、
大変な努力を続けています。

こうして真剣な努力を続けていると
その成果が上がってきて、
信用のある会社だといわれるようになります。

問題はその後です。
ある程度信用ができてくると、
それを使い始める。
会社や社員の姿勢が、
だんだん高くなってくるわけです。

信用されていることに甘えて、
「これくらいの無理はきいてもらっても」と、
信用を使い出すと、長い年月をかけ、
血のにじむような努力によって
蓄積してきた信用が取り崩されてしまう。

先代はこのことを戒めて、
次のように言いました。

「信用は世間からもらった切符や。
十枚あっても、一枚使えば九枚になり、
また一枚使えば八枚、といった具合に減ってしまう。
気を許すと、あっという間に信用がなくなってしまう。
特に、“上が行えば下これを習う”で、
上に立つ者ほど注意しなければいけない」と』。 

まさにですね。
身を引き締めていきたいです。

空欄をつくる

「知的労働においては、”時間の活用と浪費の違い”は、
成果と業績に直接表れる(P.F.ドラッカー)」。

『大事なことを考えるのは、
2時間程度の長さがほしい。
1日にまとまった2時間枠を
いくつ確保できるか?
これが成果を左右する。

スケジュール表を埋めるのではなく、
空欄をつくることが大事。

そのためには、まず時間の使い方を「記録」し、
ムダを「捨てる(やめる)・人に任せる」。
さらには、残った業務を予定表に再配置し、
時間の塊を作る。

空欄をつくる発想が身につけば、
時間の使い方も変わる』。

おっしゃるとおり!と大いに納得です。
マグロ的性分なので、ついついスケジュールを
埋めてしまうことに喜びを感じがちですが、
空欄を作るということを
心がけてみたいです。