2021年5月7日
現実の捉え方が雑!
”リーダーシップに出会う瞬間”読了。
リーダーに抜擢された30歳の女性社員が主人公 ですが、
成人発達理論をもとに、潜在的なリーダーシップを開発するためのプロセスを
ストーリー仕立てで展開された本です。
将来管理職を目指してみないか?と打診された、入社9年目の青木さん。
メンター的な存在の女性課長、お局的存在の女性課長、理解ある夫。
あるあるストーリーに引き込まれ、あっという間に読了しました。
ストーリーと理論が両輪なので、納得しきり。
印象に残ったフレーズはいくつもありましたが、
「現実の捉え方が雑」というメンターの言葉が刺さった!
以下一部引用します。
「現実に起きていると思い込んでいる9割が、自分の勝手な解釈、
つまり自分の推測の中で作ったストーリーや意味づけで、
たった1割だけが事実だ、なんて言われていたりするわよ。
人は思い込みの中で、右往左往して生きているものなのね。
その9割に振り回される人生はしんどいわよ。
1割の事実にだけ対応する、と決めると、人生はシンプルになる。
さあ、自分の状態をよく観察すべし」。
観察があいまいだと、自分で作りだした妄想に自分で傷つき、
その妄想が生み出した感情に飲まれ、やっかいなことにその感情は、
次のドラマを生み出す。
そして思い込みを強化し、だんだん事実のような気がして、
抜け出せなくなり、見事に悲劇の主人公になってしまう。
自分を観察し、解釈に捉われていることに気づいたら、
ちゃんと事実を確認することが大事ですね。