85%の学習がスクラップ!?

今朝も夏本番の暑さです。
明日は遠方出張、台風の進路が気になるところ・・。
このままでは本州直撃コースか。

さて、先週はATDケーパビリティモデル基礎講座第4回を受講。
テーマは、「トレーニングの効果測定」。
関心は高いものの、現実的には効果測定は難しい!と、思っている
テーマですので、興味深々で参加。

学習および人材開発ソリューションのインパクトを評価するためのモデルを
いくつかご紹介いただきました。

そもそもトレーニングの効果測定とは何か?
ある決定を下すために何かを測定することであり、
単に「プログラムの終わりに行うものではなく、ニーズ分析の段階から始まり、
プロセス全体に組み込まれるもの」。
WHYとゴールイメージを明確にすることなくして、評価は機能しませんね。

評価のフレームワークには、数値で図るROIモデルもあるものの、
バランスが大事というお話も印象的でした。ROIモデルはずいぶん
手間がかかりそう。
評価の目的は投資対効果を明らかにすることだけではなく、
学習経験のデザインを改善するため、
目的がどの程度達成されたのかを判断するため、など、さまざまです。
個人的にはサクセス・ケースメソッドを取り入れてみたいな、と思いました。

「効果測定から学習移転へ」で紹介されていたデータ、15/25/60にムムム・・。
学習機会ののち、新しいスキルを仕事に適用した人 15%
適用しなかった人 25%
適用しようとしたけど元にもどった人 60%
85%の学習がスクラップになっている、という見出しに唸る。

2020年のATDカンファレンスでも「すべてのトレーニングの半数近くが
まったくのムダになっている」紹介されていたと。
評価も大事だが、学習移転という前提で設計することも大事ですね。







違いを認めて共に生きる

ひやー。気づいたらこんな時間!
毎日30分のトレーニングが、まだ終わっていない!

ムーブゴール、連続82日間達成記録をまだまだ更新したい(笑)。
ちょいと走って来よう。

さて、今朝手にとったのは、林成之氏の「脳に悪い7つの習慣」。


『脳が本来求めている生き方とは何か。
それは「違いを認めて共に生きる」こと。
脳は、「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」という、
本能に根ざして存在しています。

自分とは違う人を拒絶すること、自分さえよければいいのだ、
と思うことを、脳は本質的に求めていないのです。

人に興味を持ち、好きになり、心を伝え合い、支えあって生きている。
「違いを認めて、共に生きる」ことこそ、脳が望んでいる、
ということをどうか心に留めておいて下さい』。


脳はダイバーシティ的生き方を望んでいるのだなあと!

 





成長とは何か?

先週のclubhouseのお題は「成長とは何か」。
私が呼び水係でしたが、ここのところ
「成長し続けて行く」、という言葉への抵抗感や、
そもそも成長とは結果であり目的ではないのでは?
生きているだけで成長している。などなど、
成長という言葉に関して議論の場があった、ということもあり、
ちょうど良いタイミング!とばかりに、
成長について、深層対話を進めました。

・成長といえばエリック・カールソンの「はらぺこあおむし」が興味深い。
 あおむしはどんどん巨大化するが、どこかのタイミングでさなぎに変容する。
 変容と成長は別物ではなく、成長のプロセスの中に変容というタイミングが
 ある のではないか?
・成長とは「良く変容する」こと
・言葉につい引っかかってしまう私たち。自分流の定義という名の箱の中にいる
 限りはわかり合えないこともある。しかし、言葉の裏に込められたストーリー
 や想いを語ることで、伝えたい意図が伝わるのではないか?
・周りの期待に応えるために成長するのではなく、自分の豊かな人生を自分で
 紡いでいくための成長こそが貴重。自分の変化を自分で認めて受け入れ、
 楽しみたいものだ
・生命とは流れ。2年もたつと物質的には体を構成する要素はすべて入れ替わ
 り、わたしという存在は別物になっている
・「社会の中での自分という存在意義→自分という存在の成長→
自分の命が喜ぶ方に動くこと」へとフェーズを変えて成長・変容し続けないと
 どこかで行き詰まってしまうのではないか

言葉の裏にあるストーリーや想い。確かに伝えていなかった!
成長と変容とは別モノではなく、成長のプロセス中で、ある時変容のタイミング
を迎えるのだということもしっくりきたのでした。

 





情報整理術

今朝は落雷による停電に驚いた!
昨日のように自宅からオンライン配信していたら危ないところでした。

さて、最近、じっくりと考える機会を取れていないなあ、と、
手にしたのが「思考整理術」の本。

心理学者のダニエル・レヴィティン博士曰く、思考整理の前に
「脳の情報整理」が大事だといいます。
私たちの脳には、仕事に関連するものから、SNSメッセージまで、
膨大な情報が押し寄せている。しかし、脳が意識を向けられる限界は、
1秒に120ビットの情報。

1日に処理できる量には限りがあります。なので、まずは情報を
効果的に整理するステップが重要ですね。

【情報を整理するステップ】

①思考が浮かんだらすぐに書きとめる

②書いた思考は仕分けておく

③場違いなアイデアも捨てずに保管する

④5分でできることは即着手

⑤雑事を人に頼んで自分は集中

まずは、書き留めることって大事だと。書き出すのに博士が勧めるサイズは、
ポケットや財布に入る3×5インチ。1つの思考につき、1枚のカードを使うと
後で整理しやすい。似た内容をまとめたり、用が済んだらそれだけを捨てたりで
きる。書いて分類したカードは、毎日、決まった時間に見返して優先順位を変え
たり、新しく浮かんだことを加えたりするのが大事。

もちろん、些細なToDoは書くまでもなく、その場で片付けていく。
書くことが大事とはまさにですー。





習慣化

「人間は理性の生き物でもなければ、
本能の生き物でもない。人間は習慣の生き物である」。
哲学者であり、思想家でもあるジョン・デューイ氏の言葉です。
”良き習慣が良き人生を創る”、とつくづく思います。

”習慣化には3か月”、とはよく耳にする言葉ですが、
行動・身体・思考によって、期間に少し差があるのですね。
思考習慣を変えるのが一番時間がかかる、というのも
なるほど、と、納得でした。
習慣化コンサルタント、古川武士氏の本より引用します。

【習慣化の目安】
・行動習慣・・・1ヶ月
読書、日記、整理整頓、勉強、家計簿など

・身体習慣・・・3ヶ月
ダイエット、運動、早起き、禁煙、筋トレなど

・思考習慣:6ヶ月
プラス思考、論理的思考など

行動習慣を変えるには、1か月が目安。
実行したらリストに〇をつけるだけでも、
達成感と言う名の報酬が得られますね~。












「論理性」を磨くには?

先週のclubhouseのお題は、「論理性を磨く」。
論理的であるとは筋道が通っていること。

しかしながら、巷で言われている「ご飯論法」のように、
「朝ごはんを食べましたか?」という質問に「(朝、パンは食べたけど、
お米のごはんは)食べていない」と答えるようなやり方は、なんだか煙に
巻かれた感じです。

利害関係者が多く存在する場合や、あちらを立てればこちらが立たず、
の場合は、物事をはっきりさせると、却ってカドが立つので、
敢えて曖昧に表現すること。あるなあ、確かに。

とはいえ、まず自分自身の「論理性を磨くとしたら?」という問いに、
面白い意見続出。

・指示代名詞「あれ」「それ」を使わない
・感嘆詞「すごい」「素晴らしい」だけを使わない
・「大丈夫です」のように、「え?何が大丈夫なの?」と、
 突っ込まれるようなあいまいな表現を避ける
・相手の視点から見て、「伝わるように伝えよう」と配慮すること
・定量化できることは、数値で具体的に伝えること
・言葉の定義をはっきりさせた上で議論すること
・文字にして発信する習慣をつけ、論理性を磨くこと
・非論理がまかり通る背景に関心を寄せ、うやむやに済ませないこと


えらいこっちゃ。どれも使ってる・・。
「あれ」「それ」「すごい」「素晴らしい」「大丈夫です」etc…。

最後に出た、「相手の思考を止めるフレーズに意識的になれ!」、
という言葉も印象的でした!











視・観・察

「子曰く、其の以うる所を視、
其の由る所を観、
其の案ずる所を察すれば、
人いずくんぞかくさんや。」

論語に出てくる孔子の言葉です。
「視」とはその人の行動を知ろうとすること。
「筋の通った行動をしているか?」
一番評価がわかりやすい部分です。

「観」とはその人の行動の背景にある、
理由や動機を知ろうとすること。
なぜそのような行動をとるのか。
行動に表れているのは、氷山の一角のようなもの。
その奥にある、動機やそこに至った背景。
「なぜそのような行動をとるのか」。
この問いかけを大事にしたいものです。

「察」とは、さらに一歩進めて
その人は何に価値を置き、
何に満足して生きているかを察知すれば
必ずその人の真の性質が明らかになるものだと。
外面に現れた行為が正しく見えても
その行為の動機が正しくなければ
その人は決して正しい人物とはいえない。

なんとも深い、人間洞察です。









正しく見る


『指導者たるものは、できるかぎりとらわれを排して、
ものごとをあるがままに見るように
つとめなければならない。
そうしたあるがままの認識があって、
はじめて適切な指導も生まれてくる』
(松下幸之助氏 『指導者の条件』より)

ついつい人は、自分の感情に影響されたり、
自分の都合の良いように物事を見てしまいがちです。
それでは正しい判断はできない。
あるがままに認識するからこそ、
適切な指導も生まれてくるのだと。

先入観や思い込み、捉われを排して、
相手を知ろうとする。
その上で、個々に合った指導を行うことが大切なのだと。
「あるがままに見る」というのは、
なかなか難しいことではあります!










寄り道こそが人生!

毎週土曜のclubhouseでの深層対話がスタートし、早3ヵ月!
毎回、呼び水係のお題が楽しみでもあり、ドキドキでもあります。
今週は「寄り道こそが人生」がお題でした。

イタリア人にとっては「寄り道こそが人生」。
しかし、わたしたち日本人は、子どものときから「寄り道しないで、まっすぐ家
に帰りなさい」と言われ続けて育ち、寄り道を過程を楽しむことに、罪の意識を
感じてしまうのではないか?とは、確かに。

トロイア戦争の英雄オデュッセウスは、妃が待つ故郷に帰ろうとするが、なんと
10年間漂泊させられる。冒険したり、妃とは別の女性と子供を設けたり、
寄り道を楽しんでいる感じが否めない!

メンバーも、それぞれの寄り道人生を語り出す。
期せずして寄り道人生を歩むことになったことが、今のパートナーとの出逢いに
繋がったり、新たな事業展開に繋がったことも。
しかし、渦中は出口がないような焦燥感に捉われることもあり、寄り道ではなく
迷い道だったという声もあり、身につまされる。

しかし、今になって思うことは「寄り道こそがわらしべチャンス!」という
言葉に、一同深く頷く。
目的や目標を定めずに、心の赴くままに動いたことやピンときたことが、
今に繋がっていることも少なからずあるのだなあ、と。

私は、29歳のとき。ある目的のために会社を辞めたものの、思い描いていたこと
が実現できずにモヤモヤしている私に、先輩が「●●会社が研修インストラクタ
ーを募集しているよ。良かったら面接に行ってみたら?」と、声をかけて下さっ
たことが今のお仕事に繋がっています。


37歳のとき。
セミナー会社にPRに行った際「藤井さんがやれるというテーマは、
すでに著名な先生が登壇下さっています。そうだ!事務改善のセミナーはできま
せんか?それであれば登壇いただきたい」と、まったく未知の世界(笑)の話を
打診下さったことが、この方面への歩みをスタートするきっかけになりました。

この1年、「効率こそが第一義」を手放すことで「寄り道こそが人生」の醍醐味
も感じられるようになったなあ、と思います!