教養

今日はこれから終日、
学び時間をいただきます!
自分への投資の1日。
ということで、朝から読書を堪能。
出口治朗氏の「人生を面白くする本物の教養」も
再読しました。

「教養とは人からの評価を高めたり、
ハクをつけたりするためのものではなく、
自分の人生をより彩り豊かにするためのものだ」。
教養を身につけるためにはある程度の知識が
必要ですが、知識はあくまでも道具であり、
手段にすぎないこと。
知っているだけでは十分ではなく、
自分の自分の頭で考えることで、
より腑に落ちる感覚が生まれるのだと思います。

考えるときに「タテ」と「ヨコ」で考える、
というお話も参考になりました。
タテとは時間軸、歴史軸、
ヨコとは空間軸、世界軸。
二つの視点を交えて二次元で考えることで、
物事の本質をよりはっきりととらえることも
できるのだなあ、と。

教養を培ってくれたのは、
「本・人・旅」というお話にも
納得至極です。

今日の帰りには、
昨日、ノーベル文学賞を受賞した
カズオ・イシグロ氏の
「日の名残り」を読んでみようと思います!

心珠のお話

心友の谷興征(たにたつゆき)さんが、
「心珠のお話」を出版されました。

自分の存在価値を見失っている人や、
自己肯定感の低い人たちが少なくない今の時代、
自身の素晴らしさに改めて気づくためにも、
読んでいただきたい本です。

谷さんは、伊勢で生まれて、
世界で初めて真珠の養殖に成功して
事業を成した家系の中で、
真珠業を営む一家の長男として、
生を受けられました。
波乱万丈、紆余曲折の人生の中でも、
真珠とのご縁はつながり続けます。

「真珠を通して喜ばれる存在になりたい」
「真珠を通して、人様の役に立てることをしよう」という
想いは変わらず、やがて真珠の本質にたどり着きます。

それぞれに生まれ持った個性である「心珠」の輝きや、
いのちに備わっている神性としての「神珠」の輝きに、
”私たち自身が気づくように導く力”こそが、
真珠に秘められた本当の力なのだと。

みんな個性があって当たり前。
みんな違っていい。
みんなキラキラ輝いている。

「自分の中にある輝きを素直に認めよう」。
そんな気持ちが湧き上がってきました。

仕事と職業の違い

仕事と職業の違いは何か。
「仕事は目的、職業は手段」。
対話の中で、そんな認識が深まりました。

何のために働き、そして生きるのか。
その答えが「仕事」。
その目的を達成するための手段が「職業」。
目的と手段は、似て非なるものです。

私の仕事は、”人が輝く場づくり”を通して、
人々のお役に立つこと。
職業は人財育成プロデューサー。

うーん、仕事については、
もう少し本質を突いた言葉で
表現したいものです!

一色一生

染織家で紬織の人間国宝、志村ふくみ氏は、
「一色一生」の如く気持ちで、
植物染料からいかに美しい色を出すかに
真剣に取り組み、そのために
一生を費やすことも辞さない方です。

一昨年、個展に行きましたが、
このような姿勢で染め上げた糸を使い、
紡ぎだされた織物の風合いや色合いは、
そこに立ちすくんでしまうほどの
素晴らしい作品の数々でした。

人生の本質を突いた言葉も
心に刺さります。

『自分の色というものは、
たった一つしかないのかもしれません。
それを求めてもらいたいと思います。

一つしかない色だけど、喜びや悲しみなど様々な感情、
刺激によって輝いていく。
その色に出逢うための人生じゃないですか。

それと同じように、
人の人生も織物のようなものだと思うんです。
経(たて)糸はもうすでに敷かれていて
変えることはできません。

人間で言えば先天性のもので、
生まれた所も生きる定めも、
全部自分ではどうすることもできない。
ただ、その経糸の中に陰陽があるんです。
何事でもそうですが、織にも、
浮かぶものと沈むものがあるわけです。
要するに綾ですが、これがなかったら織物はできない。
上がってくるのと下がってくるのが
一本おきになっているのが織物の組織です。

そこへ緯(よこ)糸がシュッと入ると、
経糸の一本一本を潜り抜けて、トン、と織れる。

私たちの人生もこのとおりだと思うんです。
いろんな人と接する、事件が起きる、何かを感じる。
でも最後は必ず、トン、とやって一日が終わり、朝が来る。
そしてまた夜が来て、トン、とやって次の日が来る。
これをいいかげんにトン、トン、と織っていたら、
当然いいかげんな織物ができる。
だから一つひとつ真心を込めて織らなくちゃいけない。
きょうの一織り一織りは
次の色にかかっているんです』。

いいかげんにトントンするのではなく、
一色一生のごとく気持ちで、
丁寧に日々を紡いでいきたいですね。

”場”が人を育てる

小惑星探査機「はやぶさ」の開発に携わった
川口淳一郎氏の言葉。

『人材育成というのは経験させることであって、
本や文献を読ませても育たないと思っています。
一番大事なのは、昔の徒弟制度で技術は習うのではなく
盗めといわれたように、経験を積んだ人が
仕事をしているその背中を見て育つものだと思います。

上の世代から盗む場を提供すること、
この機会を提供することこそが
一番大事なことだと思います。
JAXAで良い研究ができる最大の要因は
そのような環境があることです。

私がJAXAで学んでいる学生たちと
話のできる時間は本当に少ないので、
彼らの中には自分がここにいるメリットが
分からなくなる人もいる。
けれども研究というのは
教えられるものじゃないんですよね。
それよりも、自分の周りで誰が何をしているのか、
それを見聞きすることが一番の刺激になるんです。
だから学生には積極的にプロジェクトに
参加するように言っているんです。

そこでは自分たちの少し上の准教授クラスの人たちが、
プロジェクトのために無償で一所懸命働いている。
そういう姿を見られる環境というのは
非常に重要だと思っているんです』。

メンバーのありかたそのものが、
影響力であり、場が人を育てるのだと
つくづく思います。

雑談力

雑談力が高い方とお話していると、
あっという間に時間が経ちます。
話題が次から次へと変わり、
思いもよらない話で盛り上がったり、
話がどんどんと展開したり。

雑談上手な人は、話のキーワードをうまく拾い上げ、
すぐに新しいネタを連想されるので、会話がつきません。
雑談力に必要なことは、「豊富な情報」「基礎的な素養(知識)」
そして、「連想力」だなあ、と。
どれも一朝一夕で身につけることは容易ではありませんが、
日ごろからいろんなことに興味関心を持ち、
インプットを怠らないことが大切です。

いきなりは難しい、という場合は、
まず聞き上手になることからスタート、でもよいですね。
相手の面白い話を聞き出すことができれば、
そこからどんどん話が広がっていく。
これまた雑談の醍醐味ですね。

昨夜も談論風発の
楽しい時間を過ごすことができました!

静かなる有事

『未来の年表』読了。背筋が凍る本です。
日本は、世界でも前例のない
「少子高齢化社会」に向かっていることは
周知の事実ですが、その実態を
正確に把握している人はほとんどいません。

日本の喫緊の課題は以下の4点。
1つは、出生数の減少。
2つ目は高齢者の激増。
3つ目は勤労世代(20〜64歳)の激減に伴う
社会の支え手不足。
そして4つ目はこれらが互いに絡み合って
起こる人口減少。

日本の未来は衝撃的です・・。
2021年頃には介護離職が増大し、
企業の人材不足も懸念される。
そして、2025年を前にして
ダブルケア(育児と介護を同時に行う)が
大きな問題となると、試算しています。

人口減少にまつわる日々の変化というのは、
極めてわずかである。
「昨日と今日の変化を指摘しろ」と
言われても答えに窮する。
影響を感じにくいがゆえに、
私たちを無関心にします。
だが、これこそがこの問題の真の難しさだと
河合氏は言います。

ゆっくりとではあるが、
真綿で首を絞められるように、
確実に日本国民1人ひとりの暮らしが蝕まれてゆく。
この事態こそが「静かなる有事」。

対処法はあるのか・・。
現在65歳以上が高齢者と定義されていますが、
これを75歳以上、と定義を変更した場合。
高齢者から外れる65〜74歳の多くの人が
働くのが当たり前の社会となれば、
労働力不足も社会保障の財源問題も大きく改善するといいます。

このままでは、わずか50年で勤労世代が
40%も少なくなるという「国家の非常事態」です。
あらゆる分野において、これまでの慣習や仕組みを
変えていくことが必要ですね。

さて、”2017年はすでにおばあちゃん大国に!”
という見出しが目に留まりました。
日本人女性の3人に1人がすでに65歳以上。
しかし、65歳以上が高齢者と定義され、
「おばあちゃん」と呼ばれることには
大いに抵抗を感じます。

年を重ねても、元気で労働貢献できる
自分でありたいと改めて思いました。

禍福は糾える(あざなえる)縄の如し

「禍福は糾える(あざなえる)縄の如し」
という言葉があります。

縄は二本の紐をより合わせて作りますが、
「人生とは良いことと悪いことが、
あたかも縄のようにより合わさって作られる」
といった意味です。実際に人生では良いことだけ、
悪いことだけ起こるということはなく、
自分にとって、良いこともあれば悪いこともあります。
人生とはまさに、そういうものだと思います。

小さな頃から可愛がってくれた97歳の祖母の容態が、
芳しくありません。
戦争を経験したり、50代で夫を亡くしたりと、
大変なこともあったと思いますが、
意識があるときに、「いろいろあったけど、
何も言うことのない人生で、ありがたいことやった」
と言っていました。
最期の時に、そう思える人生を送りたいものです。

人生には良いことだけ、悪いことだけではない。
禍福は糾える(あざなえる)縄の如し。
そのことがわかっていれば、
良いことが起こっても浮かれることはないし、
悪いことが起こっても落ち込むこともなくなり、
人生とはそのようなものだと、心から思えるのでしょうね。

不変のものなど何もない。
あらゆるものは移り変わりますし、諸行無常です。
今、ここにいる私もまた変わっていきます。
先のことは分からないけれども、
どんなことも受け容れられる自分でありたいなあ、と
思います。

モチベーション

昨日はダニエル・ピンク氏の話を取り上げたので、
久しぶりにモチベーション3.oを読み返しました。

創造力が求められる今の時代において、
『モチベーション2.0』的な成果主義では、
人のやる気をうまく引き出せない。
今後は、『モチベーション3.0』に
基づく手法を用いなければ、
企業の成長は難しい。そんな主張です。

モチベーション1.0~生物的な動機-サバイバル

ものを食べる、生殖活動を行う、睡眠をとる、など、
生物が生存を維持するために必要な根源的な欲求。
石器時代から人間が持ち続けている基本的なOS。

モチベーション2.0~与えられた動機-信賞必罰

外から与えられた目標を達成することで、
金銭や名誉の獲得を目指す欲求。
金銭による成果主義など、
信賞必罰に基づく手法が動機づけに用いられる。

モチベーション3.0~自発的な動機-ワクワク感

人間としての成長、知的興奮、社会への貢献など、
単なる金銭的欲求を超えた動機。
外部から与えられるのではなく、
自分の内面から湧き出る自発的な欲求。
社会をよくしたい!といった
内面から湧き上がるようなやる気。

モチベーション3.0に至るには、
一つの仕事をきっかけに、
仕事の面白さに開眼したという方もいれば、
偶然の出会いで天職に出逢った、という方もいます。
やらされ感でやっていないので、
髙いパフォーマンスにもつながり、
結果として、モチベーション2.0も1.0も
満たされている状態になっている気がします。