ムダとは何か

東京大学教授 西成活裕氏の無駄学の記事。
折に触れて読み返しています。

「無駄かどうかは期間と目的の
二つを定めないと決まらない」。
たとえば、学生時代、受験に関係のない科目を
勉強するのは時間の無駄だと思っていたが、
20年後にそうした知識が役に立って、
論文をまとめることができたという。
このケースの場合、期間設定が3年と短ければ、
無駄かもしれないが、20年とすれば無駄ではないかも
しれない。

ある組織で仕事の成績が悪かった人を
異動させたら、残った人の関係が急に険悪になり、
生産性が大いに低下してしまった、という例。
仕事でいい成績を挙げる、という目的では
ダメだったかもしれないが、組織の人間関係潤滑油、
という目的においては、大事な役割を果たしていたのだという。

いま、社会がどんどん短期的な視野に陥っており、
無駄だと思うことを切り捨てて、見せかけの効率化に走るのは、
大変危険だと感じている、とはまさにです。

まずは目的と期間設定を適切に定め、
それを組織できちんと共有していくことで、
ぶれない無駄の判断ができるのですね。
それこそが、長い目で見た時の、
真の効率化である、というお話にも納得でした。
ついつい短期的に見てしまうので気をつけねば、です!

歴史を語る

今日は月に一度のスタッフ勉強会。
毎月、情報交換やケーススタディなど、
いろんな切り口で進めていきます。

今回は「お客様との歴史を知りたい」という
リクエストがありました。
ご縁をいただいた数々の出来事に、、
朝から想いを馳せていました。

「藤井先生、事務改善のセミナーはできませんか?」
16年前の夜22時過ぎ。
まだ赤ちゃんだった娘が寝付かないなあ、と
抱っこしていた時に、かかってきた1本の電話。
セミナー会社の企画担当の方からでした。
22時に仕事の電話がかってくるなんてことは、
この頃はしょっちゅうありました(笑)。

担当の方曰く、
「製造現場の改善を語れる先生はいらっしゃるのですが、
事務部門の改善を語る方はいない。
是非これを体系化していただき、事務改善セミナーをやりましょう!」

熱い想いで語って下さる担当者。
事務改善?整理整頓や細かいことが苦手な私が何を?
現場を知らない私が何を?
そもそも改善って???

頭に?マークがいっぱい飛び交いましたが、
相手の方の熱意に私も「はい!やらせてください!」と
返事していたのでした・・。

そこからはプレッシャーと後悔の日々。
学び、知り、探究すればするほど深い、深すぎる!
どうする、これ?
独立したばかりで頼る人もほとんどなし。
さらには、公開セミナーに登壇するのも初めてなので、
人気講師の方々のセミナーに参加すればするほど、自信喪失。

そして迎えた初登壇の日。
50人近くの方が集まって下さいましたが、
名簿を見てまたまた卒倒しかけたのでした。
まさに総務や事務のプロばかり。
こんな人々を前に私が何を・・
萎えそうになる心を「いやいや1年近く準備してきたのだから」と
言い聞かせ、なんとか無事に終了。
15年前の懐かしい思い出です。

この方をはじめ、経験も実績もほどんどない私に
こんなチャンスを下さった方々がいて下さったこそ、
の連続だったと、改めて感謝の想いが沸き上がってきます。

人がチャンスを運んでくださり、
人との出逢いが人生を変えるきっかけになる。
昔を思い起こせる、ありがたい機会をいただけました。

気づきは傷つくとはまさに!

今朝は朝3時に起きて、朝活開始。
週末は、桜の美しさに魂を奪われ(笑)、
桜に酔いしれていましたが、
早起きのおかげで、仕事モードにスイッチできました。

娘は今日から始業式。
カンボジアでの研修を終えたのちは、
のんびりモードで過ごしていましたが、
スイッチオン。

4月は変化多き季節ですね。
自己啓発のための講座も4月からスタートします。

さて、今朝、心に響いた言葉です。
レポートを読んで激しく同意、内省!

『自分ができていないと気づく』ことは、人を成長させる。
現状を正確に把握して、初めて改善ができるからだ。
気づこうとしない、注意されてもとぼける人間は成長しない。
気づきは傷つくことに繋がるが、それでも成長しないと未来はない。

傷つくことがいやだから、気づかないふりをしたり、
とぼけたり・・。
まあいいやん、これでうまく行っているのだから。と
詭弁で逃げようとすることも、しばしばです。

痛みを感じることがつらいので、
フィードバックされた人を逆恨みしたり、
逆ギレしたりということにも注意せねば!

朝からありがたい言葉をいただけました。

ACT

東京暮らし5日目。
今朝もカフェでの朝活からスタートです。
読みたかった本を読み、残り1時間でメール返信をしようと計画中。
朝の時間は、本当に楽しい!

さて、今読んでいる「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」。
acceptance commitment therapy(ACT)という理論をベースにしている本です。
ACTの目的は、人生を豊かに最大限に、そして意味あるものにすると同時に、
人生で起こる苦痛に効果的に対処するための手助けをすること。

そもそも幸福とは何なのか。
幸福という言葉は二つの異なる意味を持っている。
一つ目は「気分が良い」というもの。
言い換えれば喜び、嬉しさ、感謝などの感覚を味わうことだが、
長続きするものではなく、どんなに必死に保持しようと思っても、
幸福は消え失せてしまう。
これを求めれば求めるほど、不安とうつに悩まされる結果になりやすい。

もう一つは「豊かな満ち足りた、意味ある人生」。
私たちが心の底から重要と考える問題に対して行動を起こす時、
価値があると思う方向に打起き出す時、
人生を通して信じるものを明確化し、それに従って生きる時、
人生は豊かで満ち足りている意味あるものになる』。

幸福についてすっきり!
豊かで意味ある人生。
それは心の奥底から満足や活力、充足感をもたらしてくれますね。

セルフトークで思考整理

東京暮らし4日目です。
毎朝、カフェオープンと同時に、研修会場近くのカフェで朝活。

いつものメンバーがいつもの席で、
朝のひと時を過ごしているのを見るのも好きです。
店内はシーンとしているのですが、
たまに独り言をつぶやいている人もいます・・。

大丈夫?って思うこともありますが。
いやいや、独り言は心理学の分野ではセルフトークと言われ、
冷静に行動するための手段の一つとして上手に生かせるように、
市民向け講座でも取り入れられている、という記事を目にしました。

セルフトークを通じて自分の思考を整理し、気持ちを楽にしたり、
不安や孤独による心理的ストレスを和らげることもできるそうです。

ポイントは、自分や他人を責めるような言葉を使わないということ。
「自分はダメだ」、「あの人が嫌いだ」、という言葉ではなく、
「今日も自分はよく頑張ったなあ」など、
自分や相手の価値を認める言葉に置き換えること。

とはいうものの、独り言の内容や回数によっては、
心配な側面もあるそうですので、適度に、ですね!

ぼんやりの時間

対象にあまりにもこだわっていると、
ひらめきがやってこない。
だから、ぼんやりの時間も大切だと思います。

「陰の力、虚の力、緩の力、静の力、
休の力、無為の力、空の力を軽んじては、
ものごとの実体を真に理解することは難しい」。

ただ時間に追われる毎日のなかでは、
創造性を高め、優れた作品を
生み出すのは、至難の業。

時間は、誰にも等しく与えられており、
翌日に繰り越すことも、多めに貸し付けて
もらうこともできません。
だからこそ、優先順位決めがとても大事です。

今日、森のリトリートの話を伺いました。
森のリトリート*は、森の中で心身ともにリラックスし、
深く内省し、互いに対話することで、自分自身や事業の原点について
本質的な気づきや洞察を得るための2泊3日の合宿型プログラム。

「一人で森にいる体験」と「焚き火を囲んだ参加者との対話」を
交互に繰り返します。一人でいる時は自然と内省が進み、
対話では体験の言語化による気づきや、他の参加者の話の中からも
ヒントが見つかります。行ってみたい!

新元号

新元号は「令和」!
凛とした中にも、やわらかで優しい響きが感じられます。

厳しい寒さを越え、咲き誇っている梅の花を彷彿とさせ、
1人ひとりが夢や希望を咲かせていく。
明るい時代につながるような印象を受けます。

645年の大化から始まり、248番目の元号です。
令和の「令」が使われたのは、今回初めて。
日本最古の歌集「万葉集」が典拠ですが、
梅の花の歌32首より、引用されました。
日本古典からというのも初めてです。

「初春の令月にして、
 気淑く風和ぎ、
 梅は鏡前の粉を披き、
 蘭は珮後の香を薫す」

万葉の時代はとてもグローバル。
その中で、日本独自の文化が培われたというのは、
今の時代に通じるものがありますね。

平成はあと1か月。
混沌とした閉塞感のある時代でしたが、
公私ともに、ジェットコースターみたいに
とても刺激的な30年でした。

平成に想いを馳せながら、
令和に希望を託して!