読みごたえあり!

世界で800万部以上売れたという、
『サピエンス全史』の続編ともいえる「ホモ・デウス」。

飢饉、疫病、戦争という人類の敵を駆逐した人類が、
次に向かうのは”老化と死の克服”。
それはずばり、「神性の獲得」だといいいます。

大胆な論調ではじまるこの本、
圧倒的な知識量と最新の研究をベースに
人類の未来が述べられていて、とても面白い!!
ハラリ氏は天才だなあ、と思います。

「今日、人間が地球を支配しているが、
それは個々の人間が個々のチンパンジーや
オオカミよりもはるかに利口だったり
器用だったりするからではなく、
ホモ・サピエンスが、大勢で柔軟に、
協力できる地球上で唯一の種だから。
歴史を紐解いてみても、勝利はほぼ例外なく、
協力が上手だった側が手にしている」。

「21世紀には、個人データこそが
人間が提供できる最も貴重な資源となるかもしれない
アップグレードされた人間が、少数の特権エリート階級となるが、
ほとんどの人はアップグレードされない。
結果、コンピュータアルゴリズムと、新しい超人たちの
両方に支配される劣等カーストとなる」。

「自動車が馬車に取って代わったとき、
私たちは馬をアップグレードせず引退させた。
ホモ・サピエンスについても同じことをする時が
来ているのかもしれない」。

まだななめ読み中ですが、「ホモ・デウス」になれるのは
少数の特権エリートであり、AIの進化により大半の人たちは
無用者階級になるという予測。
少し背筋が寒くなりました、しかし、圧倒的な面白さです!

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