コラム「会議を見える化し、デザインする〜グラフィックファシリテーション」(2018年8月31日)

「会議を見える化し、デザインする〜グラフィックファシリテーション」

現在、会議やブレーンストーミング、ワークショップなど、議論を活性化させるグラフィックファシリテーションが注目されています。会議を見える化するデザインの新しい形といえます。場の空気も、参画意識のない参加者の意識までも変えるグラフィックファシリテーションの革新性のエッセンスを紹介します。

■グラフィックファシリテーションとは
対話(はなし)を見える化することで、場の活性化や相互理解をうながす技術です。会議やワークショップなどで話される内容を、グラフィックを使いながらリアルタイムに見える化していくことで、場を活性化させ、議論を深め、共感や相互理解をうながすことができます。
その結果、効率的な議論の拡散と収束が可能となり、新しいアイデア発想、合意形成、課題解決など、得たい成果が得られる技術、それが『グラフィックファシリテーション』です。
(参照:「グラフィックファシリテーションとは」一般社団法人 グラフィックファシリテーション協会)

■グラフィックファシリテーションの2つの働き
グラフィックファシリテーションには、大きく2つの働きがあります。
一つは『活性化』の働き。
グラフィックは人の感性にダイレクトに働きかけます。心を動かし、共感を生み、その結果として対話がはずんだり、アイデアが湧いてくる、といった効果があります。
そしてもう一つは『構造化』の働き。
ピクトグラムやフローチャートを活用して整理することで、複雑な内容が構造化され、わかりやすくなります。物事がシンプルに、明確になって、話し合いをきちんと収束させることができます。(出典:http://grafaci.or.jp/what

従来のテキストベースの議論の表現では、イメージが湧かず、相互の関係性を把握するにおいても人によって捉え方が違います。意見や数字など現実的なことだけを求めると閉塞感を脱しきれず、発想がなかなか広がらないものです。しかし思いや感情、感覚なども見える化し、共有すると二次元のイメージとなり、チームとしての一体感や発想が一気に広がるのです。

■グラフィックファシリテーションの方法
グラフィックファシリテーションを行う上で必要なツールは、
・ホワイトボードor模造紙
・マジックペン(3色以上)
です。その他にセロハンテープ、付箋、キッチンタイマーなどがあると便利です。

グラフィックファシリテーションの方法は次のように行います。

■記録の基本型
基本的な記録のやり方は4つです。「箇条書き型」は議論の流れを時系列に沿って振り返ることができます。ポイントとして、スペースを空けておくと、後で関連づけいしやすくなります。議論の内容によって、「グルーピング型」「関係図型」「マトリックス型」などに分けると、型の中で考えを深めていくので、抜けや漏れに気付きやすくなります。また枠組みに従って、強制的に発想させることもできます。
参照:
http://www.city.hekinan.aichi.jp/kyodoka/01kyodo/koza/H29/05kawara.pdf

他に、発想を広げたり、意見の全体像を把握するのに使える「マンダラ型」があり、企画会議に向いています。やり方は中央にテーマを書いて、周辺に発想を延ばしていくことができます。ルールとして、関係の近い項目を近い位置に、遠い項目を遠い位置に配置します。そして項目のまとまりに見出しをつけたり、矢印などで関係を見せることで、アイデアが出やすくなります。

■ファシリテーショングラフィックの効果
ファシリテーショングラフィックは議論が一枚の絵となり、次のような効果をもたらします。

・話の流れを俯瞰できる
・話の内容が分かりやすく伝わる
・触発されて新しい意見やアイデアが生まれやすくなる
・発言、発想が自由になり、創造的な対話を引き出す
・ギャップやヌケモレが分かりやすくなる
・活発な議論が物語になり、読んで楽しくなる
・記憶として定着し、次につながる
・共通理解と共感から、チームが一つにまとまる
・参加者全員が常に目的、課題解決に向かうため、会議の生産性がアップする
・参加しなかった人もビジュアルに理解でき、意識や行動を変えることにつながる

■ファシリテーショングラフィックの事例
日本財団「ママの笑顔を増やすプロジェクト」はママたちのリアルに寄りそい、たくさんのママの想い、「もっとこうなるとHAPPY!」という声とともに、ママたちと一緒に活動をしています。2014年7月から8月の間に開催されてママカレッジおきなわでは、グラフィックファシリテーションを行いながら進行しました。議論の流れが一枚の絵で把握できます。



出典:http://mamapro.jp/news.php/mamacollege_okinawa/2364

講師講座

今日は弊社主催の講師講座でした。
今回も四国をはじめ、各地から多様な方々が
参加下さいました。

講座を通じて手に入れたいゴールも、
それぞれ違います。
限定6名で、全員で創り上げていく講座。
今回もとても刺激的でした!

『もしお前の計画が1年のものなら種をまけ
それが10年のものなら木を植えよ
それが100年ものなら人びとを教育せよ
1回種をまけばお前は1回収穫できよう
人々に教育をほどこせば
お前は100回収穫できよう』

企業の生命線である「人財育成」に関わる私達には、
豊かな人間性と、人々に勇気とパワーを与えることが求められますが、
その根底に「人への限りない愛情」があってこそ、だと思います。
また、参加者一人ひとりに関心を向け、目を向けることも大切です。
教えてやる、とか、小手先の知識を得た上で研修をやりこなすのではなく、
謙虚に誠実に向き合うことで、参加者の方から学べることも計り知れないのです。

また、来年早々にも開催致します!

来年の手帳

CITTA手帳を使いだして早8ヶ月。
10月始まりなので、もう来年の手帳が販売されていました!
今年は赤い表紙にしよう!と早速購入。

CITTA手帳にある、「ワクワクリスト」は
大好きなページの一つです。
1月に書いたことを振り返ると、
ほぼ実践、またはいつの間にか実現していました!
これぞ”未来の予約帳”と言われる所以ですね。

以下はその一部ですが、三田アウトレット(笑)での
運命のジャケット購入すら、7月に実現できていたなあ。と。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
ミャンマー社団法人の設立、
コアバリューに沿って「地球ワンワールド」で生きよう
プロフィール写真を撮りにいこう
銀座シックスのスタバリザーブでゆっくりお茶を飲もう
三田アウトレットで運命のジャケットを購入しよう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

引き続ぎ週に1度の手帳タイムを確保しながら、
未来予約に精を出したいと思います。

習慣化

「人間は理性の生き物でもなければ、
本能の生き物でもない。人間は習慣の生き物である」。
哲学者であり、思想家でもあるジョン・デューイ氏の言葉です。
”良き習慣が良き人生を創る”、とつくづく思います。

”習慣化には3か月”、とはよく耳にする言葉ですが、
行動・身体・思考によって、期間に少し差があるのですね。
思考習慣を変えるのが一番時間がかかる、というのも
なるほど、と、納得でした。

【習慣化の目安】
・行動習慣・・・1ヶ月
読書、日記、整理整頓、勉強、家計簿など

・身体習慣・・・3ヶ月
ダイエット、運動、早起き、禁煙、筋トレなど

・思考習慣:6ヶ月
プラス思考、論理的思考など

行動習慣は1ヶ月。
15分だけでも、習慣化したいことに、
時間を費やせたらいいなあ、と思います!

北欧からの学び2

先般の旅行中、スウェーデンのストックホルムで
HRの企業CEOと人事MGの方の、
話を聞く機会をいただけました。
CEOやMGは男性だろう、という思い込みは
見事に覆され、とっても素敵な女性お二人でした。
自分の中にあるバイアスに気づく・・。

「そもそも、スウェーデンの人たちにとって、
働くとはどういうことなのか」
「労働生産性と幸福度を両立するには?」
「ジェンダーバイアスは存在しないのか?」
などなど2時間たっぷりと聞かせていただきました。
以下、印象に残ったお話です。

・大卒の初任給は約36万。一見、高収入と思うが、税金は40%! 物価も高いので、妥当な額
・教育費は大学まですべて無料なので、等しく教育の機会を享受できる
・専業主婦はほとんど存在しない。現実問題、共働きでないと食べていけない
・家庭と仕事の両立の狭間で、メンタルを病む人が増えてきているのは昨今の課題
・ジェンダーバイアスは、まず存在しない
・2週間の長期休暇を取ることや、若手にルーチンワークばかりさせてはいけない、など、
 法律で決まっていることもあり、「働きやすさ」については国の施策により担保されている感が強い
・最近では長期休暇の過ごし方をどうするのか?ということが、議論になっている
・スウェーデンはコンセンサスで物事を決めてきた風土があるが、企業もまた然り。
 対話を通じてイノベーションが起きる環境がある
・幸福度と労働生産性を両立する第一歩は、「とにかく休むこと」。休むことで、
 クリエイティビティが発揮される(自然との対話・違ったコミュニティで触発される)。
 一方において、働く時間の質を上げることだ。そのためには集中力を発揮し、
 メリハリをつけることが大事だ
・アルベーツグレージェ(働く喜び)。仕事は生活のためだけではなく、
 自身のアイデンティティそのものである

最後の「仕事は生活のためだけではなく、自身のアイデンティティそのものだ」
という言葉かたは、「働くことことが働きがいにつながっている」かのような、
印象すら受けたお話でした。

「見える化」セミナー

昨日は、新企画である「見える化」セミナーでした。
構想から1年、ようやくこの日を迎えることができました!
企画の背景には、研修やコンサルティングを通じて
「見えないこと」の弊害がいかに大きいかを、
日々実感しているから、です。

新入社員から役職の方まで、50名近くの方に参加いただきましたが、
「業務が見えない」「モノや情報が見えない」、
「それぞれの仕事の仕方が見えない」など、
皆さんの課題は多岐に渡ります。

このセミナーでは、見えないことの弊害を知り、
「見える化」する上でのポイントを理解した上で、
モノ・ヒト・チーム活動の観点から「見える化」の方法を、
演習を交えながらお伝えしました。

一番盛り上がったのは、午後一番のワーク。
見える化する上で、はずせない7つのルールを伝え、
告知の見える化をしていただきましたが、
すぐにポスターにしたい位の楽しいものが、
各グループから仕上がってきました。
楽しく見える化する、というのも大事なポイントですね。

属人的な業務を減らし、チームの生産性向上の一助になれば、
という思いで、さらに中身をバージョンアップして参ります!

成長の源泉

他者とふれあい、コミュニケーションすることは、
自分を成長させてくれる
またとないチャンスだと思います。
人はまさに自分というものに気づかせてくれる、
「鏡」のような存在です。

中原淳先生曰く、「人とつながることは成長の源泉。
自分自身はいつも2種類の人たちとつながるように、
心がけている」。

1番目は客観的な意見やコメントをくれる「緊張屋さん」。
緊張屋さんは、「今のあなたは・・・・に見えるけど、
このままでいいの?」と、的確に指摘してくれます。

2番目は、いつも温かい励ましをくれる「安心屋さん」。
安心屋さんは、「いつも頑張っているよね。
そのままで大丈夫、大丈夫」と包んでくれます。

自分が正しいと思える方向を向いて仕事を続けていられるのは、
この両タイプの人とのつながりを意識しているからだと、
中原先生はおっしゃいます。

新しいつながりが、自己変革につながることも大いにあり、です。
私はこういう人だから、と、自分の成長の可能性を狭めてしまうのは、
なんとももったいないことですね。

ついついコンフォートゾーンにいたくなるので、
緊張屋さん、安心屋さん、新しいつながり、というお話は、
とても響きました!

北欧からの学び

8月4日から15日間、北欧を旅しており、
しばらくブログをお休みしておりました。

旅の醍醐味は、異文化に触れることで価値観がガラリと変わったり、
人生の骨格となるような世界観に出会えることもある、ということ。
いつもと違う環境に身を置くことで、インスパイアされることも
多々あります。

北欧4か国を周遊する中で、印象的だったことはいくつもありますが、
どの国に行っても「自然と共生しながら暮らしている」感を受けました。
フィヨルドの村や、地方都市はもちろんのこと、
オスロやストックホルムのような各国の首都でも、
街の至るところに木々が茂り、花が咲き乱れ、
ベンチで思い思いに時間を過ごす人々がいます。

自然は人々の心を豊かにするのでしょうか、
または、豊かな人生を紡いでいるからでしょうか。
人々からギスギス感はまったく感じられません。
とにかく親切、お店で気に入ったものがなく、
何も買わなかったとしても、まったく気分を害した様子もなく、
気持ちよく送り出して下さいます。

ストックホルムでホテルまでの道順を訊いた時、
「ごめんなさい、わからない」とおっしゃった女性が、
5分後、地図を片手に追いかけてきて、
目的地までわざわざ先導くださいました。

また、過度のCS(顧客満足)を追求するのではなく、
日曜はショップやレストランがお休みのところも多いですし、
ホテルのフロントに24時間、人はいません。
行き過ぎた顧客主義ではなく、ある種の割り切りも感じられ、、
その仕組みやシステムを受け入れています。

「人を動かすと対価が発生する」ということも見事です。
例えば、トラムやバスの切符を券売機で買うのと、
車内で運転士さんから買うのとでは、300円位
価格が違います。
とてもフェアですし、理にかなっているなあ、と
思うこともたくさんありました。

ストックホルムでは、HRの会社の方に、
この国の働き方と働きがいについての
話を聞くこともできました。
また、追って綴ってまいります!

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