「水に字を書く・砂に字を書く・岩に字を刻む」

「水に字を書く人、砂に字を書く人、
そして岩に字を刻む人」。
3種類の人がいる。

水に字を書く人は、イライラすること、
腹立たしいことが起きたとしても、
”水に字を書く”が如くに、
書いた瞬間に流していく。
尾を引かない、ということですね。

砂に字を書くと、しばらく残ってはいるけど、
時間とともに流れていきます。

岩に字を刻む人は、怒りが長く尾を引き、
いつまでもずっとそのことにこだわり続ける人。

水に字を書く人、いいなあと思います。
すべての出来事は、縁によってそこに現れるけれども
水に字を書いても、流れて形にならないように、
悪口や不快になる言葉をきいても、心に長く留めることなく、
いつも温和な気持ちでいられたとしたら、
自分にとっても周りにとっても素敵なことですね。

コラム「効果的な学習メソッド」(2018年6月26日)

「効果的な学習メソッド」

ビジネスパーソンにとって、企業内の昇格試験やTOEIC、資格試験など、学習する上において記憶の定着力が一層求められています。そのために行う最適な学習方法を紹介します。

■「インプットとアウトプット、どちらが暗記の方法として効果的なのか?
これを実験で明らかにしたのが、アメリカのカーピック博士(パデュー大学)です。博士はワシントン大学の学生を集め、馴染みのないスワヒリ語を40個覚えるように指示しました。

以下の4グループにわけて、以下のそれぞれ違う学習方法を指定し、同じ学習時間とし、実験を行いました(表1)。
1番目のグループはテストをして、一つでも間違いがあれば、また40単語全部を学習し、40単語全部について確認テストをします。
それを全問正解するまで続ける、「完璧主義」のグループです。
次に間違いの箇所に重点を置き、それ以外も網羅的に学習するグループが2、3番目のグループです。
2番目のグループは、間違いがあれば、間違った単語だけ学習し、40単語全部について確認テストをします。

3番目のグループは、間違いがあれば、40単語全部を学習し、間違った単語についてだけ確認テストをします。
最後の4番目のグループは、間違いがあれば、間違った単語のみを学習と確認テストをする、最も「合理的」なグループです。
(表1:グループ別の学習方法)

試験当日は、この4つのグループにおいて習得の速さには差は見られませんでした。几帳面にやっても、合理的にやっても、どの勉強法も、予想外に同じ結果となりました。ところが、1週間後に再テストを行うと明らかな差が出たのです。1,2番目のグループは正解率81%と好成績であったのに対し、3,4番目のグループはともに同36%の低い成績に終わりました(表2)。
(表2:1週間後の試験結果)

なぜ、このような結果になったのでしょうか。グループ毎の学習方法の共通点に目を向けてみると、1,2番目のグループは「40単語の確認テスト」が共通であり、3,4番目のグループは「ミス単語の確認テスト」が共通です。
記憶の定着には「確認テスト」が効果的であり、それも間違えた箇所のみ行うより、すべて確認テストを行うことが求められます。「テキストや参考書を読む」「ノートにまとめる」「テキストなどにアンダーラインを引く」「丸暗記する」といった入力の学習よりも、「問題を解く」という出力の学習の方が2倍以上の記憶をもたらすことです。

■入力の学習より出力の学習を重視する
つまり、「情報を何度も学習する」入力よりも、「情報を何度も使ってみる」の出力が、長期間、情報を記憶することができることです。

ビジネスパーソンにとって、記憶力が試される昇格試験や語学、資格試験など、同じ時間で最大の効果を生みたいのであれば、一般的な入力の学習でなく、問題集を繰り返し解く出力の学習がより効果が期待できるというわけです。

この点で企業において、出力の学習とは接客教育でいえば、実習そのものであり、営業のスキル向上であれば、トップセールス社員の模倣による実践です。改めて出力重視の教育研修に変えることが人材育成の確実な成長を促すのです。

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