働き方改革のしわ寄せ

こんな声を耳にすることが増えました。
働き方改革の影響を一番受けているのは、
「管理職」だと。

確かに、管理職世代は「24時間戦えますか?」の
リゲインのCMの如く、馬車馬系の傾向ありなので、
ついつい長時間労働を厭わない、ということもあるのでしょう。
しかし、働き方改革の旗振り役を任されている管理職が、
ジレンマに陥っているというのは、見過ごせません。

「部下の残業増は上司の責任」という風潮が強まるなか、
職場の労働時間削減と、成果の板挟みになっている管理職。
部下が定時に帰ったのち、やり残した仕事は管理職が
その始末をする、というような、信じがたいことが
起きているのです。

自分でやり切る経験をせず、
後始末を上司にしてもらって、仕事力が身につくのか?
一皮むける経験なくして、成長できるのか。
人財育成、という視点からも心配です。

「部下に定時後に予定があると
先に言われてしまったら、
今の時代、何も言えない雰囲気がある」
はぁ~???

こんな状況では管理職になりたがらない人は
ますます増え、働き方改革が、職場の信頼関係に
影を落とさないかも心配になります。
数字合わせという目的ありきの働き方改革は、
本末転倒ですね。

応援される力

敬愛する経営者の方が、創業以来12年、
毎月欠かさずスタッフの方々に、
送り続けていらっしゃる、”ラブメッセージ”。
いつも読ませていただくたびに、
はっと気づかされ、背筋がのびる想いです。

今回のメッセージでは、
『応援される力』についてのくだりが、
とても印象に残りました。
一部以下、引用させていただきます。

スポーツキャスターの松岡修造さんは
”応援される力”について、
次のように語っています。

『一流と呼ばれる人は共通して、
”応援される何か”を持っている。
ひたむきに努力する力、
素直な心や謙虚な姿勢など、
他人はその”何か”に心打たれ、
応援せずにはいられなくなる』。

どのような世界においても、
周囲の支えは不可欠です。
仕事でも、「応援したい」と思われる人には、
多くの人が自主的に参加し、助けてくれます。
逆にそう思われない人には、たとえ知識や技術が
あっても孤立してしまい、思うような結果が出せません。

応援される人になるには、
心を磨き信頼されることで、
周囲の応援を得ることができる。

この社長こそが、いつも謙虚で一生懸命で、
皆さんに応援されていますので、
共感しきりです。

お金ではなく信用を稼ぐ

話題本、キングコング西野氏の
”革命のファンファーレ”読了。
初版7万部とは、芸人本としては、
異例の発行部数です。

「えんとつの町のプペル」で、
絵本の世界ではメガヒットの30万部を突破し、
新たな価値を創造している西野氏は
超優秀なマーケッター、そして何より、
覚悟の据わり方がハンパない。

私のような昭和体質の人間には、
目からうろこ、夢中になりすぎて、
電車を乗り過ごしてしまいました!

『お金を稼ぐな、信用を稼げ。
信用持ちは現代の錬金術師だ』
この言葉には共感至極です。

彼はタレントとして信用を得るために、
まずは「嘘」をつかないということを徹底します。
たとえば、仕事だからといって、
マズイ料理を「美味い」とは言わない。

心にもないことを言うことで、
それを知っている人は、あ、ウソついてるな、
ということで、信用をなくしていく。
だから、食へのコメントを求められるような仕事は
”受けない”のだと。
これは私たちの仕事にも通ずるものです。
なんでも屋は、上っ面の内容になってしまい、
却って信用を失っていく。

ネットやクラウドファンディングは、
むしろ取り繕ったことは見透かされ、
逆に信用のおける人が報われるという、
”正直者がバカをみない時代”の到来なのだともいいます。

”これからは、好きなことを仕事にするしか
道が残されていない”時代だ。
という言葉に代表されるように、
世の中の価値観が変わってきていることが、
感情論ではなく、論理的に語られています。

面白い、しかし危機感の芽生える本、
オススメです!

朝活の効果

「朝2時起きでなんでもできる(枝廣淳子氏)」、という本を
読んだことをきっかけに、朝活を始めて早14年。
私にとっては、朝活で人生が変わった!
と言えるほどの、変化がありました。

それまでは、子供を寝かしつけてから仕事にとりかかる、
といった夜型の典型でしたが、頭も体も疲弊している中では、
付加価値の高いものを生み出すことはできずに、
悶々としていました。
しかし、朝型に変えてから、
なんとも充実の日々を送れるようになりました。
朝活のメリットは以下のあたりです。

・朝は脳内が整理されており、良いアウトプットをしやすい
・まわりの静寂が、集中力を高めてくれる
・時間制限があるために、締め切り効果を期待できる
・早朝からエンジンがかかるので、朝から元気に活動できる

早朝は、頭が整理整頓されている、というのは、
脳の構造によるもののようです。
睡眠中は、前日海馬にインプットされた情報が、
重要度に照らして取捨選択され、
きれいに整理整頓されるそうです。
脳が大切なものと判断した記憶は海馬でより強固なものとなったり、
側頭葉へ移されて長期記憶になったりするのだと。
その一方で、不要と判断された記憶は、海馬から消去されます。
こうして海馬に、ある程度の「空き」ができるために、
早朝に学んだことは記憶しやすいともいえるのです。

朝活は人生を豊かにするライフスキルだなあ、と
思います!

つもりちがい

以前訪れたお寺に掲げられていた
「つもりちがい10か条」。


高いつもりで低いのが教養

低いつもりで高いのが気位

深いつもりで浅いのが知恵

浅いつもりで深いのが欲望

厚いつもりで薄いのが人情

薄いつもりで厚いのが面皮

強いつもりで弱いのが根性

弱いつもりで強いのが自我

多いつもりで少ないのが分別

少ないつもりで多いのが無駄

いい人ぶってはいけないな、と反省。
だからこそ人間なのだなあ、と思います。

教養

今日はこれから終日、
学び時間をいただきます!
自分への投資の1日。
ということで、朝から読書を堪能。
出口治朗氏の「人生を面白くする本物の教養」も
再読しました。

「教養とは人からの評価を高めたり、
ハクをつけたりするためのものではなく、
自分の人生をより彩り豊かにするためのものだ」。
教養を身につけるためにはある程度の知識が
必要ですが、知識はあくまでも道具であり、
手段にすぎないこと。
知っているだけでは十分ではなく、
自分の自分の頭で考えることで、
より腑に落ちる感覚が生まれるのだと思います。

考えるときに「タテ」と「ヨコ」で考える、
というお話も参考になりました。
タテとは時間軸、歴史軸、
ヨコとは空間軸、世界軸。
二つの視点を交えて二次元で考えることで、
物事の本質をよりはっきりととらえることも
できるのだなあ、と。

教養を培ってくれたのは、
「本・人・旅」というお話にも
納得至極です。

今日の帰りには、
昨日、ノーベル文学賞を受賞した
カズオ・イシグロ氏の
「日の名残り」を読んでみようと思います!

心珠のお話

心友の谷興征(たにたつゆき)さんが、
「心珠のお話」を出版されました。

自分の存在価値を見失っている人や、
自己肯定感の低い人たちが少なくない今の時代、
自身の素晴らしさに改めて気づくためにも、
読んでいただきたい本です。

谷さんは、伊勢で生まれて、
世界で初めて真珠の養殖に成功して
事業を成した家系の中で、
真珠業を営む一家の長男として、
生を受けられました。
波乱万丈、紆余曲折の人生の中でも、
真珠とのご縁はつながり続けます。

「真珠を通して喜ばれる存在になりたい」
「真珠を通して、人様の役に立てることをしよう」という
想いは変わらず、やがて真珠の本質にたどり着きます。

それぞれに生まれ持った個性である「心珠」の輝きや、
いのちに備わっている神性としての「神珠」の輝きに、
”私たち自身が気づくように導く力”こそが、
真珠に秘められた本当の力なのだと。

みんな個性があって当たり前。
みんな違っていい。
みんなキラキラ輝いている。

「自分の中にある輝きを素直に認めよう」。
そんな気持ちが湧き上がってきました。

仕事と職業の違い

仕事と職業の違いは何か。
「仕事は目的、職業は手段」。
対話の中で、そんな認識が深まりました。

何のために働き、そして生きるのか。
その答えが「仕事」。
その目的を達成するための手段が「職業」。
目的と手段は、似て非なるものです。

私の仕事は、”人が輝く場づくり”を通して、
人々のお役に立つこと。
職業は人財育成プロデューサー。

うーん、仕事については、
もう少し本質を突いた言葉で
表現したいものです!