OPTION B

連休中に読んだ「OPTION B」。
フェイスブックCOOの
シェリル・サンドバーグ氏と
心理学者アダム・グラント氏の共著です。

前著、『LEAN IN』の後、
シェリルは休暇中に、最愛の夫を失います。
フェイスブック最高執行責任者として活躍し、
理解ある夫と2人の子どもに恵まれて、
完璧に思えた人生を突如襲った悲劇。
打ちひしがれた彼女は、
心理学者グラント氏に助けを求めます。

”悲嘆から逃れることはできないが、
痛みを和らげる方法はある”。
そう諭すグラント氏と、
レジリエンスについて考察を深め、
生まれたのが本書です。

「バラ色」だけの人生を送っている人なんて、
ひとりも知らない。生きていればだれだって
苦難に遭遇する。前もって察知できる災難もあれば、
不意を襲われることもある。
こういうことが起こったときに考えるべきは、
「次にどうするか」である。

理想とする人生プラン(オプションA)が実行不可能となったとき、
それに代わる新たなプラン(オプションB)が必要です。

心理学者のマーティン・セリグマンは、
人が失敗や挫折にどのようにして対処するかを研究し、
以下の「3つのP」が、苦難からの立ち直りを
妨げることを明らかにしました。

•自責化(Personalization:自分が悪いのだと思うこと)
•普遍化(Pervasiveness:あるできごとが人生のすべての側面に影響すること)
•永続化(Permanence:あるできごとの余波がいつまでも続くと思うこと)

つらいできごとが、
「自分ひとりのせいではない、すべてではない、ずっとではない」
ことに気づけば、立ち直りが早くなるということですが、
喪失がもたらすダメージは、ことのほか大きい。
改めてそのことを痛感しました。

誰も見ていなくても

『禅語エッセイ』は折に触れ読み返す、愛読書です。
自分を省みて、気付かされることも多くあります。
今日開いたページに書いていた言葉も、
とっても響くものでした。
以下、引用させていただきます。

誰かのために頑張ることは尊い。
けれども、そこに見返りや感謝を望む気持ちが
少しでもあるとしたら、それは最終的に
自分のためにやっていることだと、
わかっておいた方がよい。

自分のためなのだから、
感謝されなくても、
気づかれなくても
うっとうしがられても、
いいのだと気づこう。

感謝さえ求めず、
無償で頑張れる自分を誇りに思おう。
その行動を見ている人はいなくても、
あなた自身はしっかり見ている。
そして天もあなたを見ている。

ついつい、○○してあげた、などと
思ってしまいがちですが、
すべては自分のためなんだ、と
思えたら、ずいぶん楽になれますね!

やる気を迎えに行く!

大きな塊の仕事って、
ついつい先送りにしたり、
やる気が出なくて
先延ばししてしまう事がありますが
”まずは5分だけやってみる”を実行してみることで、
思いがけずはかどるものです。

「やる気が出ない」のではなく、
やり始めないから、やる気が出ない。
脳のやる気スイッチ、”淡蒼球”は、
やり始めることでオンになると言います。
行動できないとしても、
「まず何も考えずにやってみる」ことで、
思いがけずやり切ってしまえることは、
結構ある、ということを実感します。

「やる気は高めるよりは、身体で迎えに行くもの」。
脳科学者の池谷裕二さんの言葉。

「やりはじめる」。
「身体を心地よくする」
「笑顔になる」。

確かに、朝からストレッチをすると、
身体も心も軽くなり、
やりはじめることでゾーンに入り、
早朝ワークもはかどりました。

PQ(ポジティブ・インテリジェンス)

PQとは「ポジティブ・インテリジェンス」。
ポジティブ思考の知能指数とも言うべき能力のことで、
ハーバード大学でも人気だった、
ポジティブ心理学に関わっていた、
ショーン・エイカー氏が伝えています。
IQ,EQ,SQは聞いたことがありますが、
PQは初めて。ということでちょっと調べてみました!

脳をポジティブに訓練することは、
ジムで筋肉を鍛えることとあまり変わらない。

エイカー氏は、「ありがたいと感じる3つのよいことを書き残す」や、
「自分と関わる誰かにポジティブなメッセージを書いて渡す」、
「机の前で2分間の瞑想をする」
「24時間で最も意義深い経験を2分間で日記に書く」
などのアドバイスをしています。(ハーバードビジネスレビューより)。

そして、最も効果的だと思われる習慣は、
「人を支援すること」だと。
ソーシャル・サポートは、
毎日の運動と同じくらい寿命に関係することがわかっており、
社交的関係が低いと高血圧につながることもわかっていて、
とくに高いストレス下において、人との関係は非常に有効であると。

助けはそれを「受けること」以上に「与えること」に
意味があり、小さな親切を数多く行うことは、
幸せに感じる体験や生きるための意欲につながるのですね。

出逢う人たちに、笑顔で心を込めて挨拶をするだけでも、
相手はもちろんのこと、自分の幸福感を向上し、
「幸福優位性」をもたらすのです!

2017年11月開催の公開セミナー情報を追加更新しました

2017年11月開催の公開セミナー(2件)を追加しました。

《11月1日(水)》クレーム対応研修  主催: 秋田商工会議所(秋田) 担当: 安田 依鈴巳

《11月22日(水)》現場力を高める『業務マニュアル作成・活用』セミナー  主催: ビジネスコーチ(東京) 担当: 森田 圭美

その他はこちら⇒ 公開セミナー一覧

2017年10月開催の公開セミナー情報を追加更新しました

2017年10月開催の公開セミナー(3件)を追加しました。

《10月18日(水)》新入社員フォローアップセミナー 主催:京都総合経済研究所(京都)担当:鶴田 理絵

《10月18日(水)》リーダーシップコミュニケーション研修 主催: 秋田商工会議所(秋田)担当:菓子田 圭子

《10月26日(木)》現場力を高める『業務マニュアル作成・活用』セミナー  主催: ビジネスコーチ(東京) 担当: 森田 圭美

その他はこちら⇒ 公開セミナー一覧

ホメオスタシス

人間に備わっているホメオスタシス(恒常性)。
ケガをしたら修復し、風邪をひいたら熱が出て汗をかき、
ウイルスが侵入したら、免疫システムが病原菌を攻撃する。
体を普段の状態に戻そうとするこの力のおかげで、
健康に生きていけるのです。

これは心においても同様だそうで、
コンフォートゾーンに留まろうとする。
確かに普段と違うことをするのは、
居心地の悪さや、不安を感じてしまいます。
新しいことへのチャレンジは、恐れや緊張も伴います。
となると、そもそも人とは、”変化を好まない”、とも言えます。

しかし、変化とは創造へのプロセスです。
「恐れ」とは、創造の兆し。
変化、というよりは新たな創造、ということに
焦点をあてると、創造的な未来につながるのですし、
そのプロセスを楽しんでみたいものですね。

人は縁の中で生きる

『生きているということは、
誰かに借りをつくること
生きているということは、
その借りを返していくこと

誰かに借りたら、誰かに返そう
誰かにそうしてもらったように、
誰かにそうしてあげよう

誰かと手をつなぐことは、
そのぬくもりを忘れないでいること

巡り合い、愛し合い、
やがて別れのその時、
悔いのないように今日を明日を生きよう

人は一人では生きてゆけないから
誰でも一人では歩いてゆけないから』

この詩を読んで、これまでどれだけたくさんの方に
縁をいただき、お世話になってきたことかと思います。
人は皆、縁の中でしか生きられないと、
つくづく思います。

傲慢になることなく、時折この詩を読み、
自分を省みたいです。

AIがもたらすこと

本格的なAI時代到来は、2020年。
そんな記事を読みました。

『スマートフォンのように、
新しいテクノロジーが脚光を浴びて、
「当たり前」になるまでには、
およそ7年かかると言われているが、
AIブームのきっかけである、
ディープラーニングが話題になったのが、
2013年なので、その7年後が
2020年』というわけです。

筆者のリバネスCEO丸幸弘氏は、
「AIが人の仕事を奪うことはなく、
むしろAIは人が担ってきた
”苦役”を肩代わりしてくれる存在だといいます。
AIはきっちりとしたことが得意な機械学習。

情報や数値の整理整頓をAIが担ってくれることにより、
人がより、人らしさを発揮できる方向に
シフトしていくということは、
人の価値はむしろ上がっていくのだ、
という言葉には、勇気づけられます。

たとえば、人と人のつながりを実感できるような対応や、接客。
もやもやした何かについて、ああでもない、こうでもない、と、
ぼーっと物思いにふける、というようなことが、
これからの人にとって、極めて重要な仕事になっていくのですね。