人手不足とCS度

朝カフェは1日の始まりを
ごきげんなものにする
楽しみの一つですが、
一部のお店のスタッフ不足は
深刻なようです。

今朝、立ち寄ったのは、駅ナカのカフェ。
カウンターだけの12席ほどのお店ですが、
スタッフは、店長さんらしき方とアルバイト女性。
しかし!次々お客様がいらっしゃるものの、
まったく回っていません・・。

朝の通勤途中にサッと食べようと、
ほとんどの方がトーストと珈琲を頼まれていますが、
来るのが遅すぎます。
時間がない!と申し立てに行かれるが、
人力には限りがあるので、
いまひとつ改善されません。

結局食べられず出て行く人、
持ち帰りにする人。
それを包むのにまた時間がかかる。

さらには、オペレーションが
標準化されていないのか、
トーストの焼き具合はムラだらけ。
色が濃すぎるものあり、薄すぎるものあり。
ここで焼きが薄い!とクレームをおっしゃる方が出て、
また焼き直すという、二度手間。

先日も、チェーン展開されている
和食屋さんに入りましたが、
注文後、30分近く待ち、
ようやく定食が出てきました。
ホールと調理場に、
スタッフ一人ずつでは、
到底まわりません。

お客様はイライラし、
人手不足で現場は疲弊。
まさに負のスパイラル。

オペレーションである程度は
改善できたとしても、
このような人手不足では、
限界があります。

6月の有効求人倍率は1.51倍。
バブル期でもっとも高かった1990年の
1.46倍をも上回りました。
この状況はますます悪化するのではないかと
憂慮します。

ビジネスモデル自体を価値転換する、
私たちの満足度指標を見直す、
必要性が出てきたようにも思います。

脳の負担を軽くする

会場入りまであと5分。
ぎりぎり、書きあげられました!
ブログを書くことはインプットしたことを整理し、
自分の中をスループットし、アウトプットする
大事な時間だと、思っています。

先日、スピーチ講師が話されてていた、
「話し手は、聴き手の脳の負担を軽くすることが大事」
という言葉が、響きました。

講演やセミナーでも、最初に力が
入れば入るほど、クドくなってしまい、
聴き手の心を遠ざけてしまいます。
「軽やかで自然な導入、
しかし気づいたらハマっている」。

先日の講演話者の方もまさにそうでした。
自然体で軽やか、しかしわずかな時間で
惹きつけられ、はまってていました。

うまく話そう!興味を持っていただこう!
と、気負えば気負うほど、言葉に言葉を重ね、
聴き手の脳の負担が重くなり、心が離れてしまう。
かしこまった話をすればするほど、
これまた脳の負担が重くなり、
私には関係ない話だ、と、聴き手を「当事者」ではなく、
「お客様」にしてしまう。

また、話の中に取り上げる事例は、
「私にもできそう」と、思えるサイズ感のものを、
選ぶことが大切だと思います。
たいそうな事例を話せば話すほど、
脳の負担が重くなってしまい、
私には無理、別世界だ、と思われてしまう。

身近なこと、私もそれならできそう!と
思う話材を取り上げること、大事ですね。

細部を大事にする

「神は細部に宿る」という
言葉があるように、良い仕事は
細部をおろそかにしない姿勢から
生まれるものです。

セミナーに参加下さった方が
おっしゃっていました。
「研究開発に携わっているが、
開発というのは地道な作業。
地道なことを厭わず、日々努力、継続することで、
価値の高いものを生み出していける」。

さらに。
「小さなことをおろそかにしないように
している。自分の身、場を清める、など。
実験器具を手洗いすることもあるが、
適当に要領よく洗うのではなく、
細部に一分の隙もないほどにまで洗いぬく。
なぜならばそれは雑作業ではく、
製品開発に大きく影響するのだから」。

仕事に向き合うプロの姿勢、が
垣間見えました。

寂聴さんの言葉

仕事で東北に行くことは、
あまりないのですが、
今回は貴重な東北出張の機会でしたので、
前泊の折、世界遺産がある平泉まで
足を延ばしてきました。

金色堂で有名な中尊寺は、
かつて瀬戸内寂聴さんが、
受戒、得度されたお寺でもあります。
ということで、寂聴さんの
本やCDもあったので、
青空講話のCDを購入。
軽快なトークは90歳をこえて
いらっしゃるとは到底思えません。

『私たち人間はなぜ生まれてきたのか、
それは幸せになるため。
良寛の漢詩にあるように、
「花は花として無心に咲いている、
しかし花が咲いたらいい香りがし、
蝶も無心で寄ってくる。そこには何の取引もない。
こんな風に人間も無心でいたら、悩みのないのだが、
欲望が出てくるとたくさんの悩みが生まれる。
だから、人間が幸せになるということは、
生まれたときのように無心になることで、
幸せになれるのだ』。

花は人を喜ばせようなんて思っていない。
ただ、花は花として、無心に咲いているのですね。

さらに寂聴さん曰く。

『自分だけが幸福になったってしょうがない。
地球では子供たちが飢えて苦しんでおり、
戦争もなくならない。
いま、わたしたちが生きている
地球のすべての人が、
みんな満足にごはんが食べられて、
子供はちゃんと学校に行けて、という、
ささやかでいいから最低の幸せを
みんなが持たないと本当の幸せとは言えない』。

貧困と戦争がなくなれば、
どれだけたくさんの人が笑顔になれるのか。
その第一歩は、自分の大切な人を笑顔にすることからですね。

達成感

昨夜はホテルに帰り、そのまま
目覚ましもかけずに寝込んでしまいましたが、
体内時計様ありがとう!
いつもの時間にすっきりと目覚められました。

朝のワークタイムはちょうど2時間。
メールボックスを開いてみると、
思いのほか、急ぎの仕事がたくさん!
しかし、デッドラインを決め、
出発までには、すべて終えることができました。
ああ!達成感。

早々にパッキングし、予定電車に乗り込む。
予定通りサクサク移動ができて、
ああ!達成感。

カフェに着いて、今日1日をシミュレーション、
研修準備も帰りの新幹線予約もばっちり。
ああ!達成感、です。
ブログもかけて、さらに達成感!

会場入りまでのあと15分で、
もう一歩で完成の提案書を
仕上げたいところ、です。

私は、小さな達成感を日々の中に
取り入れることで、俄然やる気が高まります。

生き急いでいるようにも見えますが、
これが性分なのだと、
自分を受け入れることとします(笑)。

感動

「感動することをやめた人は、
生きていないのと同じことである」。

「感動することをやめた人は、
生きていないのと同じことである」。

相対性理論を発見した、
20世紀最大の天才科学者と言われる
アインシュタインの言葉です。

人は日々、創造、発見、新たな出会いなどの中から、
「感動する」、ということを繰り返しています。
たとえば知識を身につける、今まで知らなかったことを
知ることができた!と感動する。その知識を
使ってみることでさらなる感動が生まれる。
「使ってみる=行動する」原動力は、「意欲」です。

未来のことなど何一つ決まっていない。
だからこそ、常に新鮮な見方、考え方をすることで、
意欲がわいてくるのでしょうね。
世の中は不確実なことばかり。
脳科学者の茂木健一郎氏によると、
その不確実性を楽しむことで、
脳はどんどん活性化されていくのだそうです。

新しいものに出会うか、出会わないかは、
自分次第。出会うことで感動が生まれ、
脳が刺激され、創造性が生まれる。

その感動を言葉に表現することで、
感動の回路は、これまたどんどん
強化されていくようです。

仕事もプライベートも、新たなチャレンジの連続です。
しかし、その不確実性を楽しんでいくことで、
人生は豊かなものになると信じています。

攻めの眠り

睡眠のエキスパート、
菅原洋平氏が提唱する「攻めの眠り」。

人間は1日に2回、大脳を積極的に眠らせる
システムが働きます。
起床後、8時間後と22時間後。
22時間起きていることはまずないので、
注意すべきは8時間後。
6時起床の場合、14時あたりです。
眠気とは、覚醒し続けて疲弊した神経を修復し、
さらに高いパフォーマンスを発揮させる、
脳のための戦略的なシステム。
このシステムを有効に活用するためには、
眠くなる前、つまり起床から6時間後に
目を閉じることが大切だそうです。

横になって眠らなくとも、目を閉じるだけで
脳にたまった睡眠物質を減らすことができる。
6分~15分未満が最も睡眠物質を減らせる
有効な時間です。

お昼休みに少し目を閉じ、
効果的に脳を休ませることで、
午後からも、高い集中力を発揮できる。
脳の仕組みを知り、少しの工夫を
することで、効果も変わってきますね。

プロの条件

『プロであるためには
高い能力が不可欠である。
その高い能力を獲得するためには、
時間とお金を惜しまない。
犠牲をいとわない。代償を悔いない。
それがプロである。

犠牲をケチり、代償を渋り、
自己投資を怠る人は
絶対にプロになれないことは、
自明の理であろう』。

確かに世の中には、
唸るような人が
たくさんいます。

昨日お会いした人は、栄養のプロ。
「人は血管に始まり、血管に終わる」
「血糖値のコントロールが人生のコントロール」
などなど、本質的なアドバイスをズバズバ。
何を訊いても、理論と具体的なアクションを
明快に答えて下さいます。

自分自身にも、もちろん投資を怠らずで、
50代後半だというのに、
彼女のロングヘアはツヤツヤ、
白髪もほとんどなく、スタイルも
見惚れるばかりです。
そして驚くほどいつも元気です。

翻って自分を省みる。
先般お会いしたお客様が
おっしゃっていました。
「常に高みを目指されている先生だからこそ、
その方のお話を聴きたいと思うのです。
現状維持の方は、話を聴いていると
すぐにわかります』。

身が引き締まるお言葉ですが、
学び続ける姿勢、高みを目指すあり方、も
影響力なのだと思います。

働き方改革〜「オフィスも働き方改革(2)」(コラム2017/07/13)

オフィスも働き方改革(2)

 オフィス環境は生産性向上のためのインフラです。生産性向上の変数としての要素を「オフィスの壁面カラー」「光・照明」「香り」「アイデア創出」「レイアウト」等に分けて、あるべきオフィス環境を考察してみます。今回は「オフィスの壁面カラー」「光・照明」の2項目に焦点を当てます。

■オフィスの壁面カラー
 一般的にオフィスの壁面はグレー系やホワイト系で統一されているのが多く見受けられます。常に私たちは無意識に色に影響されているのはご存知でしょうか?例えば、グレーは光が跳ね返ってくる反射率が24%しかなく、光に乏しい色です。反射率の低いグレーは人のやる気を生み出す心理的モチベーションを与える光を実に76%も奪っているのです。逆に、和室に多いベージュという色は、反射率が50%と、人間の肌色と同じ反射率でもあり、程よく光を与えてくれるので、筋肉も緩和されて穏やかな心地にさせてくれる心理効果があるのです。
 1970年代のイギリスのある工場では、女性の欠勤率が高いことが悩みの種でした。そこである時、工場の壁の色をグレーから明るいベージュに変えて見ると、休む人が減り、さらに事故も減ったと言う報告があります。色は私たちの気分やその場の雰囲気を変えるだけでなく、仕事の生産性にも影響を与えていることがわかります。

 米テキサス大学の研究者Nancy Kwallek氏は色が生産性に与える影響を調査するため、被験者を3つのグループに分け、赤、白、水色それぞれの部屋で与えられた作業を同じように完成させる実験を行いました。そのうちさらに被験者を2組に分け、何人かを壁の色が見えにくいように高い仕切りで囲い、残りの何人かを壁の色が見えるように低い仕切りで囲って作業をさせるようにしました。実験の結果、赤い部屋では高い仕切りで囲われた人の生産性に影響はなかったのに対して、低い仕切りで囲われた人は赤色によって生産性が妨げられる傾向にありました。しかしこの両組とも白色の部屋では仕切りの高さに関係なく、他の色の部屋より多くの作業ミスが見られたのです。「白は人の生産性を妨げるのにもかかわらず、ほとんどのオフィスが壁に白やオフホワイト、またはグレーを使っている。」とKwallek氏は言います。「研究の中には、働く人の大多数が青や青緑色の環境を好むという結果も出ている。」青や水色は私たちに良い影響をもたらすようです。
⬛壁面カラーと心理的影響の相関

参照:http://hackletter.com/?p=2833

 一方、著名な心理学者のAngela Wright氏によると、心理状態に影響するのは色の強さで、色そのものではないと指摘しています。同氏は「刺激的な印象を与えるか、それともリラックスさせるかを決めるのは、色そのものではなく色の強さです。強く濃い色は興奮感を与えて、薄い色は人を落ち着かせる」と解説しています。

 下図はこのコンセプトをうまく表しています。

A Year of Productivityとのインタビューで、従業員の仕事の種類にどの色が適しているかをWright氏は色ごとに分類しています。

・青色ベースで、一部にオレンジ色が差し色となっているものは心の仕事に適している。
・黄色は創造力をかきたてるので、デザイナーに最適。
・赤色は肉体労働を伴う職業に最適。
・緑は会計士や金銭に関わる全ての職種に適している。

 このように色を壁面、アクセントカラーに上手に取り入れていきましょう。

■光・照明
 窓に関するドイツの法的な事例を紹介します。ドイツの職場規制では職場における労働者の安全と健康のための目標が設定されています。この規制の中に技術的な規則としてASRがあり、労働社会、連邦省で公表されています。 ASRのA.3.4Beleuchtung(ライティング1)に以下の記載があります。

・職場における自然光の影響は、従業員の健康と安全のために必要である限り考慮されます。
・職場は、可能な限り十分な自然光が得られなければなりません。自然採光は照明が人工照明よりも好まれます。
・自然光は、一般に人々の健康と幸福にプラスの効果を持っています。

また、A.3.4Beleuchtungの元になったドイツの社会障害保険発行の
「BGI / GUV-I 7007 02/2008職場の昼光-高まるパフォーマンスと健康- 企業の実践のための実用的なガイド」は、主に中小企業向けに目的とされたもので、以下の記載があります。

・「外部への視覚的なつながり」はもはや明確な決定がされていなくても、それが従業員の幸福のために非常に重要です。
・従業員は仕事場で外を見ることができるようにすべきです。また打合せ室や休憩所でも外を見ることができるようにすべきです。

ドイツではこのように、窓からの採光と、窓からの眺望の重要性が就業規則に記載されています。ドイツには省エネ基準の前提条件として、窓がしっかり使われるベースがあります。

具体的に窓から6m以内を採光がとれる状態とし、主たる職場環境(個室)を定めています。
※参考文献:『窓の生理的・心理的効果とその魅力』板硝子協会 建築環境WG 2016年1月

 わが国では労働安全衛生規則 第四章 採光及び照明(第六百四条-第六百五条)でつぎのように規則が定められています。

(照度)

第六百四条 事業者は、労働者を常時就業させる場所の作業面の照度を、次の表の上欄に掲げる作業の区分に応じて、同表の下欄に掲げる基準に適合させなければならない。ただし、感光材料を取り扱う作業場、坑内の作業場その他特殊な作業を行なう作業場については、この限りでない。(表)

(採光及び照明)

第六百五条 事業者は、採光及び照明については、明暗の対照が著しくなく、かつ、まぶしさを生じさせない方法によらなければならない。

2 事業者は、労働者を常時就業させる場所の照明設備について、六月以内ごとに一回、定期に、点検しなければならない。

 ドイツと日本では、自然光に対する認識が全く違うことに驚かされます。自然光による効果はあらゆる調査で有効性が認められています。ピースマインド総合研究所では、A社(Webシステム開発企業)とB社(コンサルティング企業)2社の従業員88名に対して調査を行いました。太陽光を反射させて室内に取り入れる採光ブラインド「ソーラーガイドシステム」をオフィスに設置。設置前と設置後における「生理面・心理面のストレス評価」を、4つの手法を用いて調査しました。太陽光を取り入れたオフィス環境は、従業員のストレス値を全体的に減少させ、特に「職場環境」をストレス要因と感じる意識が減少、「全体的な気分」「活気」が改善しました。また、健康さへの感覚、仕事のパフォーマンスにも改善傾向があります(下図)。

 一方、「人間関係」「仕事以外の日常活動」「抑うつ」「イライラ」「疲労」「身体愁訴」などの項目においては、十分な改善傾向が見られていないようです。しかし、「太陽光によってストレスが増えた」「気分が悪化した」といったマイナスの結果は出ていません。

 教育施設については、自然光と学習に対する集中力やストレスの度合い、出欠席率の関連性が海外で数多く調査されています。 例えば、ある調査によると、自然光を取り入れた教室の学生では、窓のない教室の学生よりも、疲労の減少や出席率の増加が見られるようになったとのことです。
※参考文献: Report The distinctive benefits of glazing

 病院建築の設計において、自然光の効果と患者の健康改善効果の関係性が調べられています。日当たりの良い方位の部屋は日当たりの悪い部屋に比べて、患者の滞在期間が短いというデータがあります。また、手術後の回復に関してもある実験で明るい病室と薄暗い病室に入院している患者を比較し、明るい病室の入院患者の方が必要な鎮痛剤の量が21%少なくて済んだという報告があります。
※参考文献: Report The distinctive benefits of glazing

 以上の通り、人間は自然光を好み、自然光がない部屋ではストレスを感じて生産性に影響を与えます。さらに、最近の研究では、科学者Mirjam Muench氏によって人工光が人々に睡眠を促す即効性があることも証明されています。
「夕方の時点で、日光に当たった人のが明らかにがさえていました。深夜の時点では、人工光に当たった人の方が明らかに眠そうでした」(Mirjam Muench氏)。
 つまり、窓が多い場所に従業員を配置することはとても有益である、ということがわかります。自然光は光熱費のかかる人工光に比べて光熱費ゼロであり、敢えて壁で自然光を遮ることはコスト、生産性の面でムダであり、人間中心のオフィスでないといえるのです。

お電話でのお問い合わせ

受付時間 / 平日9:00-17:00(祝祭日除く)

フォームでのお問い合わせ

研修・セミナー
ご依頼・ご相談はこちら

研修・セミナーご依頼・ご相談はこちら

フォームでのお問い合わせ

お電話でのお問い合わせ

受付時間 / 平日9:00-17:00(祝祭日除く)

人財育成・企業内研修・公開セミナー・女性の立体自立支援の株式会社ビジネスプラスサポート

pageTop