自分の花を咲かせる

渡辺和子氏の「置かれた場所で咲きなさい」は、
大好きな本の一つですが、
今しがたもついつい手を止め、
印象に残ったページを繰り返し読んでいました。

『初めての土地、思いがけない役職、
未経験の事柄の連続、それは私が当初考えていた修道生活とは、
あまりにもかけはなれていて、私はいつの間にか
“くれない族”になっていました。

「あいさつしてくれない」。
こんなに苦労しているのに「ねぎらってくれない」。
自信を喪失し、修道院を出ようかとまで思いつめた私に、
一人の宣教師が一つの短い英語の詩を渡してくれました。
その詩の冒頭の一行、それが「置かれたところで咲きなさい」、
という言葉だったのです。

岡山という土地に置かれ、
学長という風当たりの強い立場に置かれ、
四苦八苦している私を見るに見かねて、くださったのでしょう。

私は変わりました。
そうだ。置かれた場に不平不満を持ち、
他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、
私は環境の奴隷でしかない。
人間と生まれたからには、どんなところに置かれても、
そこで環境の主人となり自分の花を咲かせよう、
と決心することができました。

それは「私が変わる」ことによってのみ可能でした。
いただいた詩は、「置かれたところで咲きなさい」の
後に続けて、こう書かれていました。
「咲くということは、仕方ないと諦めることではありません。
それは自分が笑顔で幸せに生き、
周囲の人々も幸せにすることによって、
神が、あなたをここにお植えになったのは
間違いでなかったと、証明することなのです」

結婚しても、就職しても、子育てをしても、
「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。
そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。
どうしても咲けない時もあります。
雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、
そんな時には無理に咲かなくてもいい。
その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。
次に咲く花がより大きく、美しいものとなるために』。

環境から逃げることなく、あきらめることなく、
自分の花を咲かせたいですね。

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心乱れると・・

朝から和歌山へ。
早めに会場に着いたので、
カフェという名の野外喫茶(笑)で
珈琲タイム。

暑い・・そしてブーンという音。
もしや、蚊もいるのではないか!?
そんなことを思っていると、
えらく心がざわついてきました。

そんな心持ちでは、動きも雑になるのか、
バッグの中のタオルを取ろうと思うと・・・

ああああ、珈琲を白系のマリンジャケットの
袖口にバシャリとこぼしてしまいました!!
茶色のシミがべったり、ひえー。

すぐに洗面所に向かい、ジャケットを脱いで
朝から洗濯。汗は噴き出る。濡れたジャケットに
袖を通す、気持ち悪い!と、朝からばたつくハメに。

どんな環境にもなじめるわけではなく、
衆生のみゆえ、心整う環境に身を置くことも
大事だなあ、と思います!

蓮の花

蓮の花がもうまもなく見頃です。
仏教においては蓮の花は、
とても大切な意味を持っています。
多くの仏像は蓮の花を台座にし、
天女は蓮の花を手にしています。

「汚れたこの世(濁世)においても、法(教え)の花(さとり)を開かせる」。
蓮は、泥の中にありながら、決してその泥の色には染まらず、
優美な花を咲かせます。
汚れた泥の中に、根を張り、茎を伸ばし成長しますが、
花だけは濁りなく美しいのです。

学生の頃に学んだ仏教学。
最近また、仏教に触れる機会が
増えてきました。
人生の折り返しを経た今、
あのころとは違う気付きがあるように思います。

さしすせそわか

先日の研修で、小林正観さんのことが
話題になりました。
「社長が正観さんに似ている!」とか、
「ありがとう」のパワーについて、とか。

偶然、その日、正観さんの資料をお持ちになっていた、
受講生の方が、「さしすせそわか」の法則について、
7分プレゼンをしてくださいました。
資料まで全員にコピーして下さったので、
そちらから一部引用させていただきます!

さ・・・さわやかであること。
お金や勝ち負けにこだわらず、さわやかに生きる人を
神様は応援する

し・・・幸せを口にすること
私は幸せ、と言える人は謙虚な人。
私ほど幸せな人はいない、と言い続ける人は
幸せになる

す・・・素直であること
「だって」や「でも」で切り返さず、
「なるほど」、「そうね」、と受け入れる生き方

せ・・・誠実であること
示された善意や好意を「ありがとう」と受け入れ、
それに応える人間関係

そ・・・掃除をすること
神様はきれいな場所が好きらしい。居場所がないと
すぐに出ていってしまう

わ・・・笑うこと
笑いとは肯定である。否定したところに
笑は生まれない。笑いによってどんどん
人間は浄化される

か・・・感謝すること
「ありがとう」の言葉が味方をつくり、
人生を楽しくする

2017年9月開催の公開セミナー情報を追加更新しました

2017年9月開催の公開セミナー(4件)を追加しました。

《9月5日(火)》巻き込み仕事力向上セミナー  主催: 日本能率協会(名古屋) 担当: 山田 容子

《9月8日(金)》業務改善の進め方セミナー 主催:愛知県経営者協会(名古屋)担当:鶴田 理絵

《9月9日(土)》2017年度 中堅保育士研修 主催:サポートシステム(東京)担当:西村 実花

《9月26日(火)》リーダーの「5つの仕事力」強化研修【基礎編】 主催: 日本能率協会(東京)担当:菓子田 圭子

その他はこちら⇒ 公開セミナー一覧

ハイジの法則

データ整理をしていたら、
世界一のエスティシャン、
今野華都子さんの講演録が出てきました。

運命を好転させる習慣、
「ハイジの法則」。

■肯定的なハイ……「ハ」

肯定は、自分と周りのすべての可能性を広げていきます。

■いつもにこにこ……「イ」

一時的な営業スマイルではなく、
普段の生活の中で、どんな顔をしているのかです。

■自分から……「ジ」
 
待っているのではなく、
自分から働きかけることが大切です。

「ハイジの法則」というのは
なんとも覚えやすい語呂合わせ、
そして今からやれることですね!

上善は水のごとし

このタイトルに書いたのは、
老子が残した言葉です。

『最上の善なるあり方は、水のようなもの。
水は、あらゆる物に恵みを与えながら、
争うことがなく、誰もがみな、いやだと思う
低いところに落ち着く。だから道に近いのだ』。

水は、大地に恵みを与え作物を育てたり、
人々の喉を潤したりと、さまざまなものを
私たちに与えてくれます。

さらに川を流れる水に目を移すと、
しなやかに方向を変えながら、
岩を避けるようにして流れていきます。

また、水は四角い器に入れると四角になり、
円い器に入れると円くまるように、
柔軟なものの代表でもあります。
しかし、水をノズルで噴射して、
金属を切断することだってできます。

もっとも柔軟な水に、
大きな力が潜んでいる。
そんな水の性質を、
人間の理想のありようにたとえた老子。
短い言葉の中に、深いメッセージが込められていますね。

未来は言葉でつくられる

”未来は言葉でつくられる”は、
とても面白い本でした。
そして、『”未来を創る力”を持った言葉
(=ビジョナリーワード)』を考えることで、
未来は確実にわたしたちの手の中にある。
そんな風にさえ、思えました。

・「ポケットに入るラジオをつくれ。」(井深大・盛田昭夫)
・「女のからだを自由にする」(ココ・シャネル)
・「すべてのデスクと、すべての家庭にコンピューターを」
 (ビル・ゲイツ)
・「ATMのように手軽にクルマが使える世の中に。」
 (ロビン・チェイス)

機能するビジョナリーワードの条件は、

1.解像度
2.目的地までの距離
3.風景の魅力

確かに、未来を創った言葉には、
これらの要素が備わっています。

「美しい言葉」ではなく「新しい意味を持った言葉」、
曖昧な言葉ではなく「目的地」が明確な言葉、
「見えるもの」ではなく「見たいもの」。

言葉がこれらの要素を満たせば、
人々を巻き込み、未来を変えるリーダーになることも、
決して夢ではありません。

ああ、”はじめに言葉ありき”、ですね。
その言葉を聞いただけで、胸が熱くなり、
それにコミットしたくなるような言葉。

「一人ひとりが人生に花束を。宝石のように輝きを」。
私のビジョナリーワードですが、
いや、もう少し考える余地ありかなあ、と思いました!

藤井聡太四段にみる教育改革の視点(コラム2017/07/01)

藤井聡太四段にみる教育改革の視点

破竹の勢いで最年少棋士・連勝記録を更新している藤井聡太四段の強さについて様々な報道がされていますが、先日のテレビ番組で面白い解説がありました。

対戦した棋士によれば、藤井四段の将棋には「ここが明らかに弱い」という弱点がなく、相手の機先を制する指し回しが特徴のようです。そして、差し回しの斬新さがAI将棋に似ている、と評されていました。
人間である棋士は、劣勢に立ったとき、負けるリスクに怖さを感じて守りに集中するそうですが、藤井四段は、怖さを感じていないかのように、先手必勝で攻撃してくるとのことでした。
その藤井四段の将棋が変わったのは、AI将棋を研究し始めてからのようです。
AIの良さと定石の良さを組み合わせたのが藤井四段の将棋、と解説されていました。

この話を聞き、アジア選手権女子シングルスで世界ナンバーワンの中国選手に勝った平野美宇選手の卓球を思い出しました。
中国選手に勝って世界一になるために彼女が取り組んだのは、相手の攻撃に攻撃で応戦する卓球とのことでした。試合をテレビで観戦しましたが、かなりのスピードで打ち合う攻撃的な卓球で迫力がありました。
これもまた、新たな時代の卓球スタイルと言えるのでしょう。

戦う土俵は異なりますが、彼らはイノベータであることが共通しています。

日本は今、既成概念を変えるイノベータを育てる教育に舵を切ろうとしています。
それが、「2020年問題」と言われる教育改革・教育再生で、その目的と目指す能力は以下のとおりです。

教育改革の目的:
1. 個々人の自立や協働に必要な主体的、継続的な力の育成
2. 社会を生き抜く力の養成
3. 世界で活躍できるグローバル人材、イノベーション人材の育成
4. 未来への飛躍を実現する人材の養成
5. 誰もが教育機会へアクセスできる環境の整備

◆学力の3要素
1. 知識・技能の学力(知識技能を備えているだけでなく、適切に活用できる力)
2. 思考力・判断力・表現力(正解のない問題を解決する力)
3. 主体性・多様性・協働性(ありたい姿を明確にして、多様な人との協働を通して
社会に貢献する力

2017年現在、改革の全容は確定していませんが、学習指導要綱や教科書制作においては、すでにその内容が反映されています。授業スタイルとしては、「教える授業」から「考え、探求する授業」への移行が進んでおり、すでに全国の高等学校、大学で「アクティブ・ラーニング」を導入した授業が行われ、小中学校でも同様の動きがあります。

アクティブ・ラーニングとは、生徒がお互いに協力しながら学ぶ学習方法で、体験学習・問題解決学習・調査学習ど主体的な討論やグループワークによって探求を深めます。

中でも、秋田県はアクティブ・ラーニングを取り入れた授業にいち早く取り組んでおり、ある中学では、英語授業を生徒が企画し、生徒が作成した教材を使ってデモ授業を実施。他の生徒から評価を受ける探求型授業を行っています。

そして、大学入試問題も大きな変革が検討されています。2020年からは、教科ごとの試験に「合教科・科目型・統合型」による試験を加えることが検討されており、理系の問題に文系の要素が加わるなど、総合的な学力が問われるようになります。

また、文部科学省の中央教育審議会が公表している内容には、「小論文」「面接」「集団討論」「プレゼンテーション」「調査書」「活動報告書」「資格・検定試験などの成績」「各種大会などでの記録」などを入試に活用する方針も打ち出されています。  この改革の本質は、評価ポイントが「どれだけの知識・技能を有しているか」から、「どれだけの知識・技能を主体的に活用できるか」に変わることです。

◆教育改革の背景

 教育改革の背景にある大きな要因として、以下3点が指摘されています。

1.グローバル化、世界の変化への教育的対応

2.日本の人口動態(少子高齢社会における生産年齢人口の減少)

※生産年齢人口:年齢別人口のうち労働力の中核をなす15歳以上65歳未満の人口層

3.世界のGDPに占める日本の割合の低下

つまり、大きく変化する世界情勢の中で、少子高齢社会に突入している日本の活力を維持するためには、社会課題を設定し、周囲を巻き込んで解決策を試行錯誤できる探求型人材が必要になっているのです。

◆組織内の人材開発に与える影響は?

藤井四段は、中学の教師に対して「授業を理解しているのに、なぜ宿題が必要なのか?」を問い、宿題の意義について30分間のディスカッションを行い、意義を納得して宿題に取り組むようになったそうです。すでに、教育改革が目指す21世紀型教育を受けた人材が社会に出始めています。

彼らは、従来の考え方や仕事の進め方などの既存の常識に対して本質的な意義を問い、問題提起を行う傾向があります。そして、組織方針の背景にある考え方や行動の目的を明示しないことに違和感を覚えるでしょう。彼らの能力を引き出すためには、これまで以上に社内の対話やフィードバックが重要になります。半期に一度の考課フィードバックではなく、日々の仕事の中で頻繁なフィードバックを行い、彼らの課題感を引き出し、部門や階層を越えたフラットな対話ができる場を設定することにより柔軟な発想を活かすことができます。

今後、改革型教育を受けた人材が社会に輩出されることになりますが、彼らを受け容れる会社、先輩社員が、従来の考え方、働き方や評価方法に固執していると、彼らの能力を伸ばすことが難しくなります。

教育の変化に伴い、組織における人材開発のあり方も変化することを求められるのではないでしょうか?

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