正しく見る


『指導者たるものは、できるかぎりとらわれを排して、
ものごとをあるがままに見るように
つとめなければならない。
そうしたあるがままの認識があって、
はじめて適切な指導も生まれてくる』
(松下幸之助氏 『指導者の条件』より)

ついつい人は、自分の感情に影響されたり、
自分の都合の良いように物事を見てしまいがちです。
それでは正しい判断はできない。
あるがままに認識するからこそ、
適切な指導も生まれてくるのだと。

先入観や思い込み、捉われを排して、
相手を知ろうとする。
その上で、個々に合った指導を行うことが大切なのだと。
「あるがままに見る」というのは、
なかなか難しいことではあります!










寄り道こそが人生!

毎週土曜のclubhouseでの深層対話がスタートし、早3ヵ月!
毎回、呼び水係のお題が楽しみでもあり、ドキドキでもあります。
今週は「寄り道こそが人生」がお題でした。

イタリア人にとっては「寄り道こそが人生」。
しかし、わたしたち日本人は、子どものときから「寄り道しないで、まっすぐ家
に帰りなさい」と言われ続けて育ち、寄り道を過程を楽しむことに、罪の意識を
感じてしまうのではないか?とは、確かに。

トロイア戦争の英雄オデュッセウスは、妃が待つ故郷に帰ろうとするが、なんと
10年間漂泊させられる。冒険したり、妃とは別の女性と子供を設けたり、
寄り道を楽しんでいる感じが否めない!

メンバーも、それぞれの寄り道人生を語り出す。
期せずして寄り道人生を歩むことになったことが、今のパートナーとの出逢いに
繋がったり、新たな事業展開に繋がったことも。
しかし、渦中は出口がないような焦燥感に捉われることもあり、寄り道ではなく
迷い道だったという声もあり、身につまされる。

しかし、今になって思うことは「寄り道こそがわらしべチャンス!」という
言葉に、一同深く頷く。
目的や目標を定めずに、心の赴くままに動いたことやピンときたことが、
今に繋がっていることも少なからずあるのだなあ、と。

私は、29歳のとき。ある目的のために会社を辞めたものの、思い描いていたこと
が実現できずにモヤモヤしている私に、先輩が「●●会社が研修インストラクタ
ーを募集しているよ。良かったら面接に行ってみたら?」と、声をかけて下さっ
たことが今のお仕事に繋がっています。


37歳のとき。
セミナー会社にPRに行った際「藤井さんがやれるというテーマは、
すでに著名な先生が登壇下さっています。そうだ!事務改善のセミナーはできま
せんか?それであれば登壇いただきたい」と、まったく未知の世界(笑)の話を
打診下さったことが、この方面への歩みをスタートするきっかけになりました。

この1年、「効率こそが第一義」を手放すことで「寄り道こそが人生」の醍醐味
も感じられるようになったなあ、と思います!







19周年


本日で弊社は創立19周年。
子供が1歳の時に、それまで個人でやっていた事業を法人化し、
本気で人財育成の道を進んで行くことを決めた日。

これまでたくさんの方のご支援をいただき、今日を迎えられたことに、
感謝ばかりです、本当にありがとうございます。

原点に立ち返り、これからも仲間とともに、この道を歩んで参ります。










半年の節目


今年も半年が過ぎましたが、無事にこの日を迎えられたことに感謝です。
コロナまでの毎年6月30日は、伊勢の神宮に夜間参拝へ。
数百人が集まり、ただひたすらに”ありがとうございます”を唱える5分間。
スーッと何かとつながれる気がします。今年も残念ながら中止ですので、
伊勢方面に向かって手を合わせ、感謝を伝えました。

半年間にわたってのエンパワーメント研修も、本日最終回を迎えました。
「何を学んだかよりも何に気づいたか?どう自分自身に気づいたか?」が大事
ということで、講座の中で、仲間と何度も対話する時間があります。
対話することで、ハッと気づかせてもらったこともたくさんありました。

自分が何かを判断・決断するときに、「私はお客様や仲間をエンパワー
したいのか?または、コントロールの世界観でこれをやろうとしているのか?
を自分に問いかけたいと思います。何をやるかも大事ですが、「なぜ」が
もっと大事だなあ。

半年間の中での気づき(=種)を、これからも大事に育てていきたいですし、
こういった自分自身との深層対話も大事にしたいです。
自分の影やエゴと向き合うこともありますが、とても豊かな時間でもあります。


先生が最後におっしゃった、「流れ→つながり→共創する」という言葉。
生きるとはまさにこういうことなのだなあ、と。

いろんな意味で節目の1日でした!














あと1日


今月もアクティビティメダルが欲しい!とばかりに、
今宵も5キロ歩いてきました。あと1日でメダルゲット。
収集心が原動力とはちょいと単純な気もするが、
3ヵ月運動を続けているおかげもあってか、腰の固ーい感じが
すっかり解消しているのは嬉しいこと。

いかん、もう寝ます!














なるようになる


私は自分の才能と努力で人生を切り開いてきました。
でもダメな時はダメ、人生はなるようにしかならないのです。
一生懸命やった後は仏様にすべておまかせします。 (瀬戸内寂聴)

「なるようになる」。
一見、投げやりな心持ちのようにも思えますが、違うのですね。
自分が今できることを精一杯行った上で委ねる。

すべての物事には「原因」があって「結果」がある。
「原因」がさまざまな「縁」によって「結果」につながる。
一生懸命やったことも、手を抜いたこともすべてが影響し、
「なるようになる」。

ならば、適当にやり過ごすのではなく、目の前のこと・人に心を込めて、
一言一句集中して向き合うことが大事だなあ、と思います!














易経との出会い

敬愛する高間邦男さんが、待望の本「日々の易経 三百八十四の物語」を
出版されました!

高間さんとご縁をいただいたのは、2014年。
当時社長をされていたヒューマンバリューさん主催のATD視察ツアーでした。
組織開発や人間学のみならず、東洋哲学全般にも深く広い知見をお持ちの高間さんに心酔し、2018年からは、高間さんから定期的に学ぶ場「知平塾」を作っ
ていただきました。

そこで出会った易経。
高間さんの書斎にも易経の本がたくさんありましたが、どれも難しそう。
しかし、この一見難解な易経をわかりやすく紐解き解説下さり、
一気に易経への興味が高まりました!

私たちは、日々決断の連続です。
お昼何食べよう?なんて小さな決断であればよいのですが、
人生や会社の未来を左右するような決断は、なかなか簡単にはできないもの。
考えれば考えるほどに、感情や欲がむくむくと出てきて、目を曇らせる。
そんな時に、易経の助けがあれば、日々の出来事に対してどのような姿勢や
態度で臨むべきか。自分の思い方や行動に、間違いや隔たりが起きないように、
修正することができるのだと、本でも記されています。

但し、自分で決めるという主体性を放棄して易にすべてを頼るのでは、
たとえ利益を得たとしても、人間らしく豊かに生きているとは言いづらい。
自分がより良く生きるために、視野を広げ、方向を見定めるためのツールという
ことも説いていらっしゃいます。

わたしは易経と出逢い、日々の決断に迷いが減るとともに、
思い込んだらまっしぐら!という暴走癖(笑)が和らいだようにも思います。

この本は、なんとも深みのある赤の装丁で、手触りも最高です。
初めての方でも、読みやすくわかりやすく解説されていますので、
手に取っていただきたいな、と思います!




























黄金の15分

忙しいとついやってしまう。
しかし、低いパフォーマンスしか得られないのが、
”1日の予定を隙間なく埋めてしまう”こと。

準備も振り返りも行う暇なく、ドドドドーっと
次の予定に向かっては、
質の高い時間の使い方とは言えません。

『成果を上げるビジネスパーソンは、
1日を90分単位に分解している』とは、
よく耳にする話です。

60分の商談であれば、
前後に15分の準備タイムと、
終わったのちの15分をおろそかにしない。

準備の15分は、今日のシナリオを
シミュレーションしたり、心を整える時間。
終わったのちの15分は、商談の内容を
一気にまとめ上げ、関係各位に情報共有を行う。
この前後の15分が、生産性を一気に引き上げますね。

忙しいときほど、
黄金の15分を大事にしたいです!














家の安泰の秘訣は?

いかん、またまたこんな時間・・。
リモートワーク日の運動不足と長時間仕事は解消できた、
はずが、ついつい・・。

さて、辻仁成氏の「春のパリごはん」視聴。
7年前にシングルファーザーになった時、「毎日おいしい料理を作って、
息子と一緒に食べよう」と誓い、奮闘する父ちゃんの記録を
ブログでも発信されています。
番組の中で紹介される辻氏の言葉が刺さる。

「毎日を大事に生きることの中に、ぼくはささやかだけど、豊かな喜びを
見つけ出している」

「キッチンが楽しくなればその家は安泰なのである」

「楽しい。そう思うと日々が癒される。心の持ちようなのである、人生とは」

「人間とはたまに一人にならないといけない。孤独になることは大事なことだ」

「速度をもって、生きないとならない人種のるつぼから離れ、
人の少ない田舎で自然と向き合って穏やかに、生きていきたいのである」

この言葉が一番刺さるなあ。
「キッチンが楽しくなればその家は安泰なのである」
いや、ほんと、ホント。