2026年6月19日
場のウェルビーイング
先日、京都大学・内田由紀子先生のお話を伺う機会がありました。
内田先生は文化心理学を専門とされ、日本におけるウェルビーイング研究の
第一人者として知られています。
内閣府の幸福度に関する研究会委員なども歴任され、
「日本人にとっての幸せとは何か」を長年研究されてきました
お話の中で、とても印象に残ったことがあります。
それは、日本人の働く幸せは、他者との関係性の中で育まれる、
ということです。
欧米では、昇進や自己実現、仕事の意義の実感が
幸福感につながりやすい一方、日本では「お客様から感謝された」
「誰かの役に立てた」という体験が、働く幸せと
深く結びついているのだと。
「場のウェルビーイング」という言葉も印象的でした。
安心して発言できない職場や、お互いを認め合えない環境では、
その力を発揮し続けることは難しい。
一方で、「ありがとう」が自然に交わされる職場では、
人は自分の仕事の意味を実感し、周囲とのつながりを感じることができます。
誰かとの関係性の中に幸せや働きがいを見出しやすいわたしたちだからこそ、
個人の頑張りだけに目を向けるのではなく、互いに認め合い、
支え合える「場」をどうつくるかが、これからますます
重要になるのですね。
最近は「自律」が重視されるけれども、
それは、一人で頑張ることではなく、
自分らしく働きながらも、人とつながり、人に喜ばれる。
そんな「自律と協働」の両立こそが、
日本らしい働く幸せの形だと思ったのでした!

