ラーニングエコシステム6つの領域

2014年にATDに参加して以来、都度都度耳にする
「ラーニングエコシステム」。
今回のATDジャパンサミットでもD Dillon 氏が
このテーマについて講演されていました。

まず、前提として「ラーニングはインフラの一部であり、イベントではない」。
ツールと知識を最適なタイミングで支援するような配管を整備しているのか?
「配管」という表現が面白いなあ、と思います。

エコシステム構築に向けては、社員各人の多様な背景や、、
日々のエクスペリエンスを理解した上で、ペルソナを設定し、
そして、このフレームワークに沿って構築していくことが大事。

テクノロジーは手段。スピードとスケールを高め、
適材適所の支援ができるように整備するためのツール。
一つにこだわるのではなく、複数の最適なツールの組み合わせが大事。
それらを活用し、ゴール、成果を明らかにしたうえで、
それを実現するために整備すべきことは何か?
適切なソリューションは何かを考え設計する。

エコシステムのフレームワークということで、
6つを紹介されていました。

(1)ナレッジをシェアする場づくり
経験者が情報提供できる場をつくること

(2)パフォーマンスサポート
どこに行けば必要な情報が手に入るのかを知り、
会社側は、知っておくべき情報の基地を整備しておくこと

(3)強化
継続的にマイクロラーニングや、アプリ、
クイズ、練習問題を通じて上記の1.2を強化すること。

(4)コーチング
マネージャーは常にコーチングをし、信頼できるフィードバックを出すことが
求められている。マネージャーが最高のコーチングができるよう支援する

(5)構造的なトレーニングの機会
オンラインコース、オンデマンド。各自が主体的に学べるように
支援すること

(6)必須トレーニング
オンボーディング、コンプライアンスなど、
必須スキルのトレーニングの場づくり

セルフケア

ATDジャパンサミットが始まりました!
オンライン&オンデマンド対応なので、見逃しがなく嬉しいことです。
基調講演は、Britt Andreatta 氏による、
~変化の脳科学 コロナ時代に生き抜く方法~。

コロナがきっかけで起きている変化は、
想像以上に、脳や心にダメージを与えているようです。
だからこそ大事なことは「セルフケア」。
アンドレアッタ氏いわく、具体的には以下の5つです。

・睡眠
・栄養
・境界をつくる
・マインドフルネス
・遊び

まずは睡眠。
以前、ATDの基調講演者ハフィントン氏も睡眠の大事さを
伝えていました。

『睡眠は、ほかのどんな方法よりも
プラス効果がきわめて高い「究極の健康法」だ。
睡眠を犠牲にして何かしようとするのは、
「愚の骨頂」。人生を豊かにする
「睡眠革命」に今すぐ取りかかろう』。

『睡眠は空白の時間などではない。
非常に活発な神経活動が生じて、
記憶の定着や、認知機能のメンテナンス、
脳と神経系の掃除と回復が行われる、
とても豊かな時間だ。正当に評価すると、
睡眠時間は、起きている時間に劣らない価値がある。
私たちは、充分な睡眠を取ることで、
起きている時間の質をずっと高めることができる。
しかし現代社会の大部分は、いまだにあの集団妄想の
もとで営まれている。睡眠は時間の無駄遣いにすぎないし、
増え続けるToDoリストをこなして楽しく暮らすには、
ひたすら睡眠を削ればいい、という妄想だ』。

「境界をつくる」という話も印象に残りました。
次はこちらを!

こんな方が!

今朝の東京は曇り空です。

朝からポカミス。
今しがたホテルで、ショルダーバッグを持ち出すのを
忘れてチェックアウトしてしまい、
フロントの方に部屋の鍵を開けていただくというお粗末さ・・。

昨日の新幹線降り際には、書類鞄をキャリーバッグから
ボトリと落としてしまい、降りる人の道をふさいでしまう!

しかし!さっと素早くその鞄を拾って下さるやいなや、
ホームまで鞄をもって先導案内し、キャリーバッグの上に
のせて下さるという方、現る。
30代と思しき男性でしたが、こんな方がいらっしゃるとは、と感動。
自分は、とっさの時にこんな行動が取れるか?
いや、まったくもって精進が必要です。

段取りは未来への貯金

昨日は、適度に余裕がある1日でした!
おかげで、To Doも一つづつ解決できて、すっきり。
家の断捨離はまだ続きますが、
空間・時間・心の余裕がないと、心がざわついてきます。

段取りというのも、余裕を生み出すために大事なことです。
「段取りは未来への貯金」いう言葉を聞いたとき、
なるほどー、と、ずしんと響きました。

たとえば、お買い物から帰ったあと、
使いやすく下ごしらえをしておく。
たまねぎは微塵切りやスライスにし、
ジップロックに入れて冷凍。
長ネギは斜め切り、小松菜は3センチ幅にザクザク。
必要な時にさっと取出し、
すぐに使える状態にしておくことで、
未来の時間を生み出せる。

ちょっとした段取りだけれども、積み重ねることで、
時間にも心にも余裕が生まれてきますね。
ということで、午後からの出張段取りもほぼコンプリート。
午前のコトに集中できそうです!

どう生きるのか

週末は湖北周遊へ。
9月に賤ケ岳でご縁をいただいた、観光ガイドの方のお話がきっかけで、
戦国の女性たちの生きざま、特に浅井三姉妹の茶々・お初・江に惹かれる!
その後、大河ドラマの「江~姫たちの戦国」を46話を一気に観て、
田淵久美子氏の原作も読み、それでも飽き足らず今回また行ってきました。

まずは、小谷城戦国歴史資料館に行きましたが、
今回も、印象深いご縁をいただきました。
御年86歳にして今年、浅井氏を題材に出版された方。

夫と写真撮影をしていたら、「撮りましょうか」と声をかけてくださいました。
69歳までビジネスの世界で生き、引退後はお世話になった故郷のお役に立てたら、
ということで郷土史を編纂したり、この地域の小学生の副読本を監修されたり、
さらには出版。地元のすばらしさを伝えたいと、観光ガイドもされていたそうな。

寝る間も惜しんで執筆された時期は、体重が10キロ以上落ちたこともあったと!
1時間近くいろんなお話を伺いましたが、地位や名誉、欲や損得ではなく、
ご恩返しの気持ちや、後世に何かを伝えたいという使命感に、
突き動かされていらっしゃるのだなあ、と感じ入りました。

これからさらに、研究を深めたいテーマがあるのだそうです。
著書にサイン!もいただき、自分がこの先、どう生きるのかを
考える機会にもなった、湖北の旅でした。

ミスのない仕事をするには?

大阪はキリっと寒い朝です。
医療非常事態宣言が出たこともあってか、
今朝の電車はずいぶんすいていました。

さて、昨日はミスゼロのセミナーでした。
定型的な業務は徐々にテクノロジーが代替しつつあるものの、
まだまだ人間が請け負う領域もあり。
そのような中で、ミスのない仕事をいかに実現するのかは、
多くの人の関心事です。
ひとたびミスが起こってしまうと、
やり直すという二度手間が発生するだけでなく、
お客様や周りの同僚、関係部署に迷惑をかけ、
場合によっては信頼低下にもつながってしまいます。

仕事には必ず「目的」と「目標」があります。
しかし、環境や情報伝達の不備、勘違い、思い込みなどにより、
本来の目的・目標と、でき上がった仕事との間にギャップが起きてしまう、
これが「ミス」です。

人はなぜミスをするのか。ミスには必ず、
それを引き起こす原因があります。
そこには、『人』に由来するもの、『道具』に由来するもの、
『環境』に由来するものがあります。

『人』そのものの思考・行動のパターンによる
ミスが多いのであれば、集中して仕事に取り組めるように
思考を整理し、仕事の進め方を見直すことが必要ですし、
知識やスキル不足が原因であれば、磨きをかけるための
投資時間が必須です。

『道具』の不備がミスの原因になっていることも多し。
その最たるものは、道具(マニュアルや手順書)がない、
ということです。
特にリモートワークを前提とした働き方の中では、
業務やプロセスの見える化が大事。

『環境』が原因だと考えられるのであれば、
オフィス環境やデスクまわり、メンバー間の
コミュニケーション環境の見直しが必要です。

「ミスは個人的な資質や性格によるものだから防げない」
という思い込みにとらわれず、適切に改善することで、
ミスの発生は限りなくゼロに近付けられますね!

ブレンディッドラーニングの効果

今朝の東京は極寒、真冬のようです。

さて、ホームページにブレンディッドラーニング概要を
掲載しました!

https://j-bps.com/wp/blendted-learning/

2021年度版の研修ガイドも出来上がりました。
今年は電子データです。順次お届けしていきますが、
こちらからもご請求いただけます!

https://j-bps.com/wp/guide/?id=head

学びのスタイルが多様化したことで、
ブレンディッドラーニングの定着効果を実感しています。
支援事例も、順次ホームページにアップしていきます!

ワーケーション

午後から滋賀県でお仕事なので、
遠くに琵琶湖を眺めながらの朝活が、一段落しました。
滋賀県いいですねえ。比叡山、琵琶湖が美しい。
ワーケーション気分で仕事ができるなあ、と思います。

最近、周りにもワーケーション経験者が、ちらほらと出てきました。
今週はチームメンバーの一人も、海辺で絶賛実施中。

3月の1on1ミーティングは、ワーケーションでやろう!と妄想中。
ゴルフ場か、海か、山か。はたまた毎日違う場所に移動するか!?
ワーケーションと生産性向上との関係性も検証したいところ。
いやあ、楽しみだ!

DIMEの記事によると、カヌチャリゾートでの
ワーケーションの実証実験で以下の効果が実現できた。

・経験することで、仕事とプライベートの切り分けが促進される
・情動的な組織コミットメント(所属意識)を向上させる
・実施中に仕事のパフォーマンスが参加前と比べて20%程度上がるだけでなく、
 終了後も5日間は効果が持続する
・心身のストレス反応の低減(参加前と比べて37%程度)と持続に効果がある
・活動量(運動量)の増加に効果がある(歩数が参加前と比べて2倍程度増加)

どれだけの人が参加したのか。記事から母数はわかりませんが、
NTTデータ経営研究所、JTB、JALが連携し、
エビデンス獲得と効果的な施策の策定・普及を目的に、
これからも科学的研究を行うのだそうです。

ダニエル・ピンク氏すごい!

久しぶりにダニエル・ピンク氏の、
『ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』(大前研一訳)
を読み返しました。この本もバイブルの一つ。
14年前の本ですが、古さを感じません。

これからの時代をリードするのは、
何かを創造できる人や他人と共感できる人、
パターン認識に優れた人、そして物事に意義を見出せる人だ。

これまでの経済や社会は、「情報化の時代」の
ロジカルで直線的で、まるでコンピューターのような
能力を基盤に築かれたものだった。
だが、これからは、創意や共感、そして総括的展望を
持つことによって、社会や経済が築かれる時代、
すなわち「コンセプトの時代」がやってくる。
その新しい時代を動かしていく力は、
これまでとは違った新しい思考やアプローチであり、
そこで重要になるのが「ハイ・コンセプト」「ハイ・タッチ」である。

「ハイ・コンセプト」とは、パターンやチャンスを見出す能力、
芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、
人を納得させる話のできる能力、
一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を
生み出す能力、などだ。

「ハイ・タッチ」とは、他人と共感する能力、
人間関係の機微を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、
また、他の人々が喜びを見つける手助けをする能力、
そしてごく日常的な出来事についても、
その目的や意義を追求する能力などだ。
かつては軽視され、取るに足らないものだとみなされた能力、
つまり創作力や共感、喜び、意義といった「右脳的」な特質が、
これからの世の中で大きく飛躍できるか、もがき苦しむことになるかを
決める重要な要素になってくる。

ダニエル・ピンク恐るべし。
いよいよこんな時代が到来したことを感じます!