骨太の本

始発でいつもの研修会場近くのコメダ珈琲へ。
落ち着くボックス席、電源コードも完備、モーニングのコスパも高く、
朝から混んでいます。

昨日の打ち合わせ時に思わずポチった、
中原淳氏の「「人材開発・組織開発コンサルティング」。
kindleで561ページ!という読み応えのあるボリュームです。

これまであまり体系的に語られることのなかった、
人材開発・組織開発コンサルティングの課題解決手法を、
システマティックに学ぶ本。
混沌とした現場と何と格闘していけばよいのかが、わかるといいます。

そもそも人材開発や組織開発に取り組む目的は、
経営戦略の実現に向けて、企業にとって望ましい方向に、
人や組織に変わってもらうため」。そのための営みでもあります。
それはきれいごとではなく、泥臭い地道な活動だ、とはまさに!

人材開発とは、人の能力を伸ばすためにちしきやスキルを学び体得する営み、
組織開発とは人と人との関係性を良好にするための営み。
但し、学んで終わりではなく、経営へのインパクトを考えることが大事。

人事の現場での課題解決は「総合格闘技」。
何かの仕組みを変えれば、研修をすれば解決できるというものではない。
採用、配属、異動、評価、教育、などなど、その現場にあった
適切な道具を選び、組み合わせ、解決に臨む。

いやあ、面白いしエネルギーが上がります~。
といっても、まだ1章を読んだのみですが!
2章は理論からのアプローチ。
1日1章ずつで、1週間でコンプリートしたい。

問いを立てる

6日間のお休みをいただき、今日からお仕事です!
台風6号・7号が立て続けにやってきて、新幹線が想定以上に
影響を受けましたが、今日もまだ運休や遅れが生じているとのこと。

さて、お休み中に、建仁寺両足院の早朝坐禅に行ってきました。
美しい庭を見ながら、坐り方についての指南をいただく。
10分という短い時間ですが、音にのみ耳を澄ませることができるのは、
ほんの2分ほど。「足痛いなあ」「体ほんまに硬いわ」「明日の台風への準備は万全か?」など、思考がどんどんと頭の中を駆け巡ります。

それ自体は悪いことではないと。
「足が痛いのはなんでなんだろう?股関節が固いから?いや、胡坐を組むのは、
足に負担をかけ痛いという思い込みがあるから?」
などというように問いを立てていく。
問いに答えるときの自分の心の動きを観察するうちに、
自分という人間の輪郭が次第にはっきりしてきたり、
自分への理解が深まることが、望ましい変化への起動力になることもある。
また、思い込みがあぶり出されることで、苦手意識が払拭されることもある。

問いを立て続け、思いをらせん状に連ねていくことで、
我を忘れる「忘我」の境地へと至れるのか!?
日常の中で、自分への問いを立てる時間を大事にしたいと
思いました!

心身相関

明日から6日間お盆休みをいただきます!
ソウルは結局、台風リスクを避け、2月に延期。
旅行延期や中止三昧のこの4年間ですが、
流れに任せよう(と、自分に言い聞かす)。

さて、体の不調と心はつながっていると思った、
夏木静子氏著、「腰痛放浪記 椅子がこわい」。

ある日突然腰痛が。
その後、3年近くもめまいがするほどの
痛みと戦うも、原因がわからない。
1日の大半を寝て過ごさねばならないということで、
日常生活にも大きな支障が出ていました。

知人の紹介で心療内科の診察を受け、
告げられたのは「典型的な心身症」。
痛みの症状は心が原因で起きたのだといいます。

夏木氏の意識は常に仕事に前向きで、
絶えず自分を鼓舞して新しい作品に挑戦してきた。
いわばひたすら頑張って走り続けることで充足し、
自らを支えてきた。
しかし、潜在意識はもはや疲れ切って休息を
求めていた。意識と潜在意識がかい離したあげく、
潜在意識が幻のような病気をつくりだして、
そこに逃げ込んだ「疾病逃避」が起きた。
幻の症状は最初は軽度であったかもしれないが、
気持ちが強くそれにこだわったため、症状はみるみる
肥大化し、重症患者になったといいます。

氏曰く、『人間の本音は潜在意識の方に
多く偏在しているのではないか。その声は聞こえにくい。
意識の抱く、「かくあるべき」とか「かくありたい」という
威勢の良い理想や願望に反して「かくある」という認めたくない
現実を告げているからだ。
しかし時には人は立ち止まって、潜在意識の声に
耳を傾けなければいけないのかもしれない。
意識と潜在意識の両方を合わせて「心」と呼ぶとすれば、
心と体がいかに密接につながっているか、「心身相関」に
初めて目を開かせる思いがした』。

「ひたすら頑張って走り続けることで
自分を鼓舞する」だけではなく、
立ち止まってゆっくりとすることも必要だなあ、と。



”スキルの見える化”紹介セミナーご案内

9月6日、一般社団法人FLC主催の”スキルの見える化”紹介セミナーを開催します!
社内の現有スキルを可視化し、チーム内でのスキル開発に役立つ、
スキルマップ作成と活用法についてご紹介します。

スキルマップを活用することで、人も組織も成長するための、
自律的キャリア開発が浸透するきっかけを作れます。

お申込みは以下に、参加希望のメールをお送りください。
お待ちしております!

info@j-bps.com




対話

新大阪駅は、夏休み全開モード。
通勤の人たちと相まって、祭り状態の人の出です。
お盆は4年ぶりに海外へということで、ソウルに行く予定ですが、
なんと、台風6号は、ソウル直撃ルートではないか!?
一番の懸案は、飛行機が飛ぶのか飛ばないのかということ。
飛びさえすれば、台風一過、向こうで楽しめるはず。
飛ばなければ、空港で振替便争奪戦に宣戦。
とはいえ、夫はリスクを取らないということで戦線離脱。
娘と二人旅となりそうです。

さて、昨日は定期的な学びの場をいただいている講座の日でした。
今回のテーマは「コミュニケーション」。

コミュニケーションの背景にある哲学は、
どのように変化してきたのか?

対話の基礎になる哲学や理念は?

オープン・ダイアローグって?

講座の中で織りなされる対話も、
これまた中身の濃い時間でした。

印象的だったのは、
「人間は関係性のただ中に生れ落ち、関係性とともに生きている。
関係性こそが、人間の精神を揺り動かす」という言葉。

対話の場では、プランも立てず、予測もせず、目の前の対話のプロセスに、
ひたすら没頭すること。
他者と自分は決定的に違うし、自分と同一化することはタブー。
ポリフォニー(多声性)を大事にすること。

対話の目的は、「対話そのものを推し進めること」だと言います。
ついつい目的・目標を定めてコントロールしようとしている自分・・。
いやはや、これもエゴのなせる業だと思うのでした。

「うっかり」に注意!

先日、アマゾンからの代引きです!と届いた荷物。
うっかり支払いそうになりましたが、いやはや
アマゾンで代引きなど頼むはずがないと、引き取り拒否。
調べてみたら、アマゾン代引き詐欺、急増のようですねえ。

今しがたもフェイスブックの広告に、中田敦彦Youtube大学、
LINEでお友達登録したら本を進呈!という記事が。
これまたうっかり登録しようとしたが、ページを見ると明らかにあやしい・・。
即アクションは、しまった!となるので要注意。

そういえば、以前にうっかりミスを防ぐために、という原稿を書いたなあ、
と読み返す。お盆前でバタついてくることから自戒を込めて!

【対処法1】集中力を高める
周りに気を取られて集中力を欠くことは、うっかりミスを引き起こす要因です。上司からの仕事依頼や、後輩からの質問・相談、顧客からの電話応対、それだけでなく、乱雑にモノが散らかっていれば気が散る要因になります。仕事中に周りから話しかけられることがしょっちゅうで、入力ミスやヌケ・モレを起こしてしまうこともあります。周りを完全にコントロールすることは難しくとも、自分なりに改善できる余地はあるはずです。話しかけられたあとは特に意識を集中するとか、集中が必要なときは話しかけないように周りに頼んでおくなど、できる範囲で工夫することは可能です。

【対処法2】最終チェックを怠らない
人間は完璧ではないので、不注意による間違いやヌケ・モレはどうしても起こってしまうのだと考えたほうがよいでしょう。凡ミスを防ぐための最善の方法は、最終チェックを怠らないことです。請求書を作成したら宛名や金額の間違いがないかをチェックする、伝票を作成したあとで記入内容をチェックする、FAXを送る前に宛先に間違いがないかを確認するなどすれば、ミスを防ぐことができるはずです。大事なのは、仕事のあとの確認を習慣化することです。「記入したら確認する」「入力したら確認する」という一連の流れを普段の業務に組み込んで、ミスを未然に防ぐ仕事のやり方を身につけていくとよいでしょう。

【対処法3】うっかり忘れないためにメモを活用
「あとでやろうと思っていた仕事をすっかり忘れてしまった」というような「うっかり忘れ」を防ぐには、自分の記憶に頼らず、メモを活用するのが得策です。上司に仕事を頼まれたら、その場で付箋に書いてデスクの見える場所に貼るか、その日のTO DOリストに書き込むようにします。電話での伝えモレを防ぐには、伝えるべきポイントを頭の中で整理するだけでなく、ポイントをあらかじめメモしておきます。普段からメモを取る習慣をつけておけば、仕事のヌケ・モレや伝え忘れを防げるはずです。

【対処法4】環境の不備を改善し、うっかり防止
大事な書類をうっかり紛失してしまったというケース。書類の紛失を防ぐには、デスク周りを整理整頓し、書類の定位置を決めておけば問題ありません。書類を保管する場所を案件ごとに決めておくとか、重要な書類を一括管理するボックスを用意するとよいでしょう。書類のありかがすぐに分かるようにしておけば、書類の紛失を避けられますし、必要な書類を探す時間も短縮できます。







グッド・ライフ

朝活カフェ選び放題のこのビル!
スペースがゆったりしているところに決めました。

さて、今朝の日経新聞にも、掲載されていた「グッド・ライフ」。
ハーバード大学での史上最長の幸福研究が解明した”幸せになる鍵”。
TEDでは何度も聴いたことがあるこの研究が、
本になったとは!ということで、先日購入し読了。

混沌とした今時代、多くの人に読まれている、というのも
わかる内容でした。

自分の人生は「今はこんなふうだけど、幸せな人生に
必要なものはどこか別の場所にある。あるいは未来にあると
思い込み、いつも手が届かないものだ」と思う。
それではいつまでたっても幸せを探し続けてしまう・・。

いやいや、幸せな人生とは偶然の賜物ではなく。
時間をかけて展開していく一つのプロセスなのだと。
しかしそれは楽な人生ではなく、困難や苦労こそが、豊かで
幸せな人生なのだと、

1938年にハーバード大学で始まった「ハーバード成人発達研究」。
85年目に入る研究は今も進化と拡大を続けていて、
被験者は1300人を超えているという。

心身の健康と長寿との関連性に際立って決定的な因子は、
「よい人間関係」。
”健康で幸せな生活を送るには、良い人間関係が必要”が、
結論だと言います。

そう言い切れるだけの膨大な研究データ。
長期にわたって被験者の人生を追いかけ、
時の経過とともに、人生を観察・分析する。

特に50才の時の人間関係の満足度が高い人ほど、
精神的にも肉体的にも健康な80才を迎えていたのだそう。

人間関係をはぐくむこと自体が人生の目的だ、ともいうこの本。
被験者の人生ストーリーに引き込まれ、
あっという間に読める本でした!




心柱

先日法隆寺に行ってきました。
年に何度か訪れるこの場所。

世界最古の木造建築、法隆寺。
五重塔は、先端までの高さが32.5m。
この塔には一本の太い「心柱」が、
土台から塔の先端に突き出ている相輪まで
貫かれていますが、この心柱は
見事に衝撃を吸収しています。
だからこそ、木造建築でありながら、
これまでの地震でも、倒壊しなかったのではないかとも。
心柱と鉄骨が別々に揺れることで、
衝撃を吸収するという構造、
スカイツリーにも取り入られています。
「軸はぶらさずに、しなやかに」。
人の生き方にも通じるものがあるなあ、と思います。

また、木の性質をよく見抜いて建てられている点も秀逸です。
力のかかるところや軸心部には、
「節」のあるものを使用したり、
「そり」を逆向きに合わせて活用する等、
ひとつひとつには特徴や個性があっても、
全体として統一がとれている。
”特徴や個性を生かしながら”、という点は、
組織づくりに通ずるものがありますね。

思いこまないこと、思いこむこと

週明けのスタートです!
さて、このクールのドラマ一押しは、日曜夜のTBS21時枠VIVANT。
手に汗握る展開と、スケールの大きさで、毎回楽しみです。

さて、「思い込み」が最近のマイブーム。
新たな価値を生み出すには思い込みを取っ払うことも大事だが、
思い込みは信念でもある。このバランスをどう図るのか??

検索してみると、2012年日経新聞夕刊に掲載された
東京大学名誉教授和田氏のコラムがヒット。

「目の鱗が落ちるような
妙案はどうしたら絞り出せるのか?」。

思い込まないことと、思い込むこと。
この両極端を臨機応変に使い分けることが
そのコツ、だそうです。

『思い込まないとは、これまで言われてきた
説(常識)を正しいと思い込まず、
疑ってかかることが第一歩。
疑った上で考え抜いて、自分なりに納得できる
仮説を立て、それを検証する。

思い込むとは、しかるべき仮説を
正しい、と信じることで、頭の中で
恐縮していた気弱なイメージが、
元気づけられてくる。

つまりは、旺盛なチャレンジ精神を持ち、
奇想天外なモノ・コトを編成した仮説を立て、
意識下の意識を呼び覚ませばよい』


思いこまないこと、思いこむこと。
両方大事なのだなあ、と!