毎年この時期は、故伊集院静氏の
サントリーの広告を楽しみにしていました。
2016年4月の日経新聞に掲載されたこの文章は、
折に触れ、読み返しています。
以下、2016年4月1日の日経新聞広告から引用します。
『新社会人おめでとう。
今日、君はどんな職場で、この日を迎えただろうか。
どんな職場、仕事であれ、そこが君の出発点だ。
仕事とは何だろう?働くとは何だと思う?
人間は誰でも身体の中に、
火をおこす石のかけらを持っている。
働くとは、その石を打ち続けることだ。
仕事とは、その火をかたちにすることだ。
その火は、人々に希望を与え、こころをゆたかにするんだ。
今、私たちの社会はさまざまな問題であふれている。
今までのやり方では解決しないものだらけだ。
だから新しい人よ、ユニークでまぶしい、
燃える君の炎が欲しい。
新しい発想、力は、挑戦する中にしか生まれない。
挑め、失敗してもあきらめるな。さらに挑め。
困難に立ち向かう人間の中には真理がある。
自分のためだけに生きるな。仕事は誰かのやめにやるものだ。
それが人間の品性だ。仕事の品格だ。
しかし本物の仕事は、辛いぞ、苦しいぞ、きびしいぞ。
それでも元気に明るく、笑って走るのが新しい人だ。
少し疲れたら、夕暮れ、こころを抱いてくれる一杯をやろう。
新しい人よ、君に乾杯。』
ついつい億劫に思ってしまうこともありますが、
挑み燃えることを、これからも大切にしたいです。