終わりが始まり

連休明けの大阪は少々曇り空です。
今日も30度の見込み。いつまでも残暑厳しい・・。

さて、昨日大阪・関西万博が終わりました。
行ったのは7回ですが、毎回発見満載。
時間が許せば毎日通いたいくらいでした。
視野が広がり、たくさんの問いが立ちました。
これで最後だと思うと、一抹のさみしさはありますが、
最高の半年間でした!

8名のプロデューサーが万博を振り返る特別パネルディスカッションが、
すごく面白かったです。
「万博を単なる展示会ではなく“問いが生まれる場”にしたい」という想いで、
各自各様のシグネチャーパビリオンを作ったが、
その中で、来場者自身が問いを受け取り、日常の中に問いを持ち帰ることを
設計の目的に据える。そのために、展示・建築・技術が有機的に連携し、
体験の余白を大切にしながら、「問い続ける」構造を目指すアプローチにしたのですね。

先日行った、ロボット工学の第一人者・石黒浩氏が手がける「いのちの未来」。
3つのゾーン構成もとてもわかりやすく、それぞれにメッセージ性を感じました。

ゾーン1では、土偶や仏像など「モノにいのちを宿す」人間の、文化的な営みを
振り返る。
ゾーン2は、50年後の未来を題材とし、アンドロイドやロボットと共存する
日常風景が、おばあちゃんと孫のストーリーをベースに語られる。
ゾーン3では、1000年後のさらなる進化が表現されている。

没入体験や未来社会を描くストーリー構成、何より未来の“いのち”を
どう捉えるかを考えさせられる内容でした。

福岡伸一氏のいのち動的平衡パビリオンでは、「死は利他的である」
というメッセージを受け取りましたが、アンドロイドになってまでも、
命を長らえることを選択するのか?

未来社会・生命・共生というテーマで、考える機会をいただけた
万博でした。万博は終わりましたが、問いを立て続け、自分ができることに
チャレンジする。そういった意味では、これからが始まりなのかもしれません。

大阪・関西万博

昨夜、岡山から東京へとやってきました。
移動オフィスにちょうど良いとばかりに、
ひかりに乗りましたが、さすがに4時間は少々きつかった!

さて、都内は台風の影響による遅延はなく、一安心です。
とはいえ、台風23号も発生中。
3連休に日本列島へ近づく恐れありとは困ったものだ。
あと5日で閉会となる万博にも影響がないことを願うばかり。

思えばバッシングからスタートした大阪・関西万博でしたが、
これほど人気になるとは。
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
史上初めて「いのち」をテーマにした万博です。
158の国・地域、7つの国際機関が大阪・夢洲に一堂に会し、
共に未来社会について考え、交流、対話する貴重な機会。

世界の分断が進む中、いのちをテーマとし、
分断から世界をつなげようとする万博。
正解のない未来を共に考える万博は。とても意義深いものです。

ミャクミャクには、脈々と受け継がれる人間のDNAや知恵、
歴史や文化を未来に継承する、という意味と、
水が湧き出る「みゃくみゃく」に由来するそうです。
青い部分は水、赤い部分は細胞。水は方円の器に従う、が如く、
自在に形を変えていける。

いろんなことを考えさせられた万博でした。
あと1回、じっくり味わってきます!

百年の孤独

東京から岡山に向かう新幹線の中です。
東京はずいぶんと風が強くなってきましたが、
新幹線は遅れることなく動いておりありがたい限り。

さて、コロンビアのノーベル文学賞作家、
ガブリエル・ガルシア=マルケスの
長編小説『百年の孤独』。
昨年文庫化されたので、早速読んでみました。が、読みづらい!!
同じような名前の登場人物が出てきて、だれが誰やらわからない。
途中で挫折した三国志のときのようだ・・。

物語は、架空の村マコンドを舞台に、村を切り開いた
ホセ・アルカディオ・ブエンディアから始まる。
村の隆盛→衰退→消滅と、ブエンディア一族の盛衰を描いた
100年に渡る壮大な物語。スケール大きすぎ。しかし面白い!

Netflixでもドラマ化されているので、小説と並行して観ると
理解が進む感じです。

マジックレアリズムという、現実ではあり得ない超常現象が、
日常に溶け込んでいるように描かれている手法が
取り入れられているので、夢かリアルか。
これまた不思議な感覚。

大阪・関西万博のコロンビアパビリオンの外観は、
「百年の孤独」に出てくる「氷の家」がモチーフ。
館内には多くの「黄色いチョウ」が舞っているそうな。
マルケス氏についてのコーナーもあるそうなので、
是非行ってみたいです。

台風22号

今日の大阪は29度。10月だというのにえらく暑いです。
ところで、日本に接近している台風22号・・。
こののちの進路が心配です。

今週は東京→岡山→東京と移動の日々ですが、
非常に強い勢力になって日本へ接近予定とのこと。
さきほど四国の南の海上で急カーブし、四国に近付きそうですが、
こののち8日にも急カーブし、四国や和歌山の海上を
東よりに進む予想。とにかく逸れてほしい。

今年は比較的台風が来ないと思いきや、
ここに来て影響を受けることになろうとは・・。
なんとか無事に移動できることを願うばかりです!

富山3日目


富山3日目の朝です。
今朝も過ごしやすい気温ですが、
早朝から富山駅は混雑。
登山に最適な季節ですね!

さて、今朝読んだ備忘録(致知1日一言)
「機を読む」。

人間に最も大切なものは「機」というものであります。
これは人間のみならず、
自然もすべて「機」に満ちている。
したがって人生というものは、
すべて「機」によって動いているといってよろしい。

のんべんだらりとしたものではなくて、
常にキビキビとした機の連続である。
機というものは「つぼ」とか
勘どころとかいうものであって、
その一点ですべてに響くような一点を「機」という。

そこで機を外すというと響かない、
つまり活きない。
人間の体もそういうつぼ、
点で埋まっているわけであります』。

安岡正篤氏の言葉にあるように、「機」の大切さ、実感します。
人間関係においても、相手の心の機微をよむことが、
とても大切です。

瞬間瞬間にそれを感じ取る力。
忙しすぎると鈍ってしまいそうですが、
富山の自然に触れるとチャージできます。

博物館がすごい

富山に向かう朝です。
先週は福井、そして今週は富山と、2週続けて北陸へ。
北陸新幹線に乗るとなんだか旅行気分になり、ワクワクします!

先週行った、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館。
ここがむちゃくちゃ素晴らしい!
戦国大名・朝倉氏が築いた城下町の壮大な歴史を
体感できる場所です。

発掘調査で出土した膨大な資料をもとに、
かつての城下町を精緻に再現。
武家屋敷や町屋、庭園などが実際に目の前に広がり、
「そこに暮らしていた人々の生活」をリアルに想像できるのも魅力。

また、朝倉家屋敷の当時の部屋や花壇が、
館内に原寸大で再現されているのも、そのスケールに驚き!

昨年は、福井県若狭町にある、年縞(ねんこう)博物館にも
感動しました。
こちらは三方五湖の一つである水月湖の湖底で発見された、
7万年に及ぶ年縞に関する展示・研究を行っているところ。
年縞とは、長い時間をかけて湖の底に積もった泥の縞(しま)。
三方五湖の一つである水月湖の年縞は、世界でも最長クラスの
7万年の歴史が45mもの深さで堆積しており、
年縞を元にさまざまな提言がなされています。

全国の名物博物館を回ってみたくなりました!

当たり前を疑う

「女性が地方から流出するのが課題」。
よく耳にする話ですが、その背景には何があるのか?
先日のクローズアップ現代で取り上げられていた、
女性たちが感じる“もどかしさ”や“矛盾”に
モヤモヤ~。

こんな意見が出ていました。

・地方では正社員でも月収20万円に届かないものが多い。
 待遇や福利厚生も不十分で、数十年昇給もない
・非正規雇用が多く、自立することがそもそも難しい
・地元を離れたくなる理由は「過干渉」「選択肢の狭さ」「女性に対する偏見や差別」

“出ていく女性を減らす”ことより、地元で働き、暮らし続けたい人が、
ちゃんと選べる環境をどうつくるか。
仕事の中身や働き方、価値観そのものをアップデートすることが
必要なのだと思いました。

何かを変えたいとき、まずは当たり前と思っていることを疑ってみる。
その小さな問いかけが、未来を動かす第一歩なのかもしれませんね。

逆転しない正義

東京は雲一つない快晴です。
今日は32度になる模様、すでに汗ばむほどの暑さです。

さて、朝ドラ「あんぱん」。本日最終回でした。
2人が紆余曲折の人生の中で見つけた「逆転しない正義」。

『正義は逆転する。
信じられないことだけど、正義は簡単にひっくり返ってしまうことがある。
じゃあ決してひっくり返らない正義ってなんだろう』。

戦時中の強烈な飢えや死の恐怖。
戦後を迎え、それまで大事にしていた価値観が崩壊。


『お腹を空かせた人にパンを届けるように、困っている人を助けることこそ、
決してひっくり返らない正義』。


アンパンマンは、こんな想いが根底にあるのですね。


パーパス

東京へ向かう車中です。
この10日間は怒涛の日々だったので、
しばらくブログをご無沙汰しておりました。

本日は月に1度の全体ミーティング&午後からは勉強会。
毎月のミーティングでは、わたしたちのパーパス・ビジョン、
今期方針・行動指針、いずれかをテーマに、対話の場を設けています。

パーパスは、「目の前の『人』と『組織』を幸せに」。
「幸せにする」、などと、おこがましいことは申しませんが、
目の前の方や組織に、真摯に向き合っていくことは大事にしたいです。

熱くなりすぎて押しつけになっていないかと、
自分を顧みることも忘れてはならないですね!