場のウェルビーイング

先日、京都大学・内田由紀子先生のお話を伺う機会がありました。
内田先生は文化心理学を専門とされ、日本におけるウェルビーイング研究の
第一人者として知られています。
内閣府の幸福度に関する研究会委員なども歴任され、
「日本人にとっての幸せとは何か」を長年研究されてきました

お話の中で、とても印象に残ったことがあります。
それは、日本人の働く幸せは、他者との関係性の中で育まれる
ということです。

欧米では、昇進や自己実現、仕事の意義の実感が
幸福感につながりやすい一方、日本では「お客様から感謝された」
「誰かの役に立てた」という体験が、働く幸せと
深く結びついているのだと。

「場のウェルビーイング」という言葉も印象的でした。

安心して発言できない職場や、お互いを認め合えない環境では、
その力を発揮し続けることは難しい。

一方で、「ありがとう」が自然に交わされる職場では、
人は自分の仕事の意味を実感し、周囲とのつながりを感じることができます。

誰かとの関係性の中に幸せや働きがいを見出しやすいわたしたちだからこそ、
個人の頑張りだけに目を向けるのではなく、互いに認め合い、
支え合える「場」をどうつくるかが、これからますます
重要になるのですね。

最近は「自律」が重視されるけれども、
それは、一人で頑張ることではなく、
自分らしく働きながらも、人とつながり、人に喜ばれる。

そんな「自律と協働」の両立こそが、
日本らしい働く幸せの形だと思ったのでした!

VIVANT再び!

7月26日からVIVANTのseason2がスタートしますが、
今から楽しみで仕方ありません!

3年前の前作では、VIVANT目的にU-NEXTへ加入し、
繰り返し10回以上は観たような・・。

モンゴルでの壮大なロケ、登場人物の乃木、野崎、
黒須、ノコル、ベキ。
それぞれに背景があり、それぞれに事情がある。

単純な勧善懲悪ではないので、「誰に感情移入するか」が
見る人によって違うのも面白かったです。

「信頼」の描き方も良かった。
言葉ではなく行動で示す。
助ける・守る・信じる。

さらには毎週の考察合戦。
放送が終わるたびに、「え?どういうこと?」
「この人は敵?味方?」「別班って結局何人いるの?」
と振り回される(笑)。

わからない、先が読めないというのも面白かったです。
続編ではどんな展開が待っているのか、楽しみです!

個と組織の力

今朝のFIFAワールドカップ2026、日本対オランダ戦。
手に汗握る展開でした!

最後まで諦めずに追いついた同点ゴールに、思わず歓声を上げました。
今回のチームづくりについて、森保監督は「個の力」をベースにしながら、
「組織力」を最大化すること、とインタビューでも話されていました。

世界で勝つためには、一対一で負けない技術や判断力、
突破力など、個々の選手の力が不可欠です。
しかし、それだけでは勝てない。

個の力を持った選手たちが互いを信頼し、補い合い、
一つの方向を向いたときに初めて大きな力になる。
日本らしい強みである「組織力」と融合させることで、
世界と互角以上に戦うチームを目指している。
まさにそれが体現された試合だったと思います!

企業でも同じことが言えますね。
組織力ばかりを重視すると、個人の主体性や挑戦心が失われます。
一方で、個人の力だけに頼ると、組織としての再現性や
持続性は生まれない。

必要なのは、どちらか一方ではなく、その両方・
一人ひとりが自ら考え、行動し、力を高める。
そのうえで、お互いの強みを活かしながら成果につなげていく。
これこそが強い組織の姿ではないでしょうか。

またまた話は飛躍し、最近はAI時代の人材育成について
考える機会が増えています。
AIによって効率化は進みますが、最後に成果を左右するのは、
やはり「個の力」と「組織の力」の掛け合わせです。
自ら学び続ける力。
仲間と協働する力。
その両方がますます重要になるように思います。

学びの質が問われる

今週もATD2026の視察報告会に参加しました。
今回思ったことは「学び」に対する危機感。

AIの台頭により、私たちはこれまで以上に
効率よく仕事ができるようになりましたが、

「人は、答えを得ることで成長するのか」という
問いが新たに立ち上がってきました。

成長とは、悩み、迷い、試行錯誤しながら自分なりの答えを
見つける過程にあるのではないか・・。

報告会では、AI時代の若手育成についても語られていました。
AIに頼りすぎることで、認知的な葛藤や試行錯誤を経験しなくなる。
すると、将来AIの提案を鵜呑みにする人材が増えるのではないか。
そんな問題提起です。

効率化が進めば進むほど、「考える機会」をどう残すかが、
組織の重要な課題になります。

もう一つ印象的だったのは、「学びを生み出すのはコンテンツではなく場である」
というお話。

あるセッションでは、参加者同士が即興ラップをしたり、対話をしたり、
失敗を歓迎する雰囲気づくりが行われていたという。

安心して楽しめる、発言できる。
失敗しても受け止めてもらえる。
異なる考えに触れられる。

わたしたちは、「どのような学びの場をつくるか」が大事ですね。
技術が進化するほど、学びの質が問われる。
いやはや、すぐに答えが出ない問いが、
次々と湧き上がってきた1週間でした。

空気が整う!

始発で兵庫へ向かう朝です。
すでに社内は混んでいて、立っている人多しです。

さて、先日、自宅のエアコン清掃をお願いしました。
内部には、思っていた以上に汚れがたまっていて、ホラー状態でした・・。

プロの手で丁寧に洗浄していただいた後は、
風の出方が変わり、部屋の空気も間違いなく澄んでいる!

清掃に先立ち、エアコン下の絨毯・備品を片づけ、
棚の上を拭き、気になっていた場所にも手をつけました。
絨毯がないと、なんとすっきり!
これまた部屋がずいぶん広くなった感じです。

環境が整うと、気持ちもすっきり、頭もクリアになります。
今年の夏は快適に過ごせそうです!

茨城広し

今週は台風の影響を心配していましたが、
無事に熊本→京都→茨城→千葉を移動できました。

さて、一昨年から定期的に訪れている茨城県潮来市。
潮来といえば、水郷のまち。
川や水路がまちの中を流れています。

そして隣の鹿島市には鹿島アントラーズや、鹿島神宮が。
創建は神武天皇元年とも伝えられる東国屈指の古社です。
参道に足を踏み入れると、空気が変わります。
奈良の春日大社は、この鹿島神宮から神さまを迎えたのだそうです。

茨城は平野が広く、空が大きく感じられるせいか、
とても広さを感じます。
メロンやれんこん、さつま芋など全国有数の
農産物の産地でもあります。

東京からは2時間弱かかりますが、
毎回小旅行のようで、行くのが楽しみです!

 

人間の価値

東京方面に向かっていますが、新幹線は順調です。
長靴を履いてきたけれども、すでに雨は小ぶりになっている模様。
無事に移動できそうで一安心です。

さて、ATDの報告会に数回参加する中で、
「AIが進化するほど、人間の価値とは何かが問われる」
ことを実感します。
あくまでもAIは道具、主役は人であることを忘れてはならない。

人間だからこその価値は、「対話」「経験」「問い」、
という話も印象的でした。

確かに人が変わるきっかけの多くは、
誰かとの対話の中にあるということ。

上司との会話。
仲間との議論。
お客様とのやり取り。

相手の表情や戸惑い、熱量に触れながら考えを深めていく。
こういった対話の価値は失われないどころか、
むしろ高まるのではないかと思うのです。

報告会では「実践に勝るものはない」という話もありました。
成功体験だけではなく、失敗・葛藤・迷い・修羅場。
そうした経験の積み重ねが判断力を育てます。

もう一つ、印象に残ったことは「問い」の重要性。
知識を教えることより、意味を見出せる問いを投げかけること。

なぜそれをするのか。
何を大切にしたいのか。
どんな未来をつくりたいのか。

問いは、人の内側にある思考や感情を引き出します。

そして、その問いに向き合うことで、
人は成長していくのだなあと。

仲間のチカラ

昨日はトラブルもなく熊本入りできました!
今朝はまだ雨も降っていませんが、これから台風が
近づくので要注意です。

さて、熊本では、くまモンはもちろんですが、
ワンピースのキャラクターたちがあちこちに。
熊本復興のシンボルとしても、愛されているのがわかります。

個性豊かなキャラクターたち。
主人公のルフィは万能ではないけれども、
自分とは違う強みを持つ仲間を心から信頼している。

リーダーにとって大切なことは、自分の力を証明することではなく、
人を信頼することなのだなあと思います。

仲間とは、ただ仲が良い人のことではなく、
同じ目的に向かい、それぞれの役割を果たしながら支え合う存在。
だからこそ、ときには意見がぶつかることもあるし、考え方が違うこともある。

それでも相手を信頼し、前に進む。
そんな関係が「仲間」。

自ら意味をつくる

始発で大阪に向かっていますが、快晴の朝です!
今週は今日から熊本→京都→茨城と移動三昧の日々ですが、
ちょうど台風進路と重なっているではないか・・。
この時期から台風の心配をすることになるとは想定外でしたが、
無事移動できることを願いつつ、です。

さて、先週参加したAI(Appreciative Inquiry)
プラクティショナー養成コースを終えて、最も大きな気づきは、
AIという手法そのものよりも、自分自身の研修観や組織開発観についてでした。

これまでは、参加型を標榜しながらも、
どこかで「理解してもらう」「気づいてもらう」「行動変容してもらう」
という発想がありました。つまり、講師側が持つ知識や経験を、
いかに参加者へ届けるかという、客観主義一辺倒の、
学習観に立っていたように思います。

しかし今回のAIでは、

まず体験する。
その体験を振り返る。
仲間と対話する。
そして自分なりに意味づける。

構成主義的な学びの場では、受け取るものは人によって違う。
同じ話を聞いても、響く言葉は人によって違う。
ファシリテーターは正しい答えを教えることではなく、
参加者が自ら意味を創り出すプロセスを支援することになります。

今回の3日間でも、参加者それぞれが全く異なる気づきを語っていました。

ある人は「習慣」に反応し、
ある人は「身体感覚」に反応し、
ある人は「心理的安全性」に反応し、
ある人は「未来を語ること」に反応する。

「何を伝えたか」「何を理解したか」以上に、
「参加者の中で何が立ち上がったのか」が
大切なのかもしれません。

「自己組織化」。人は管理されて変わるのではなく、
自ら意味を見出したときに動き始める。

「人はどのように学ぶのか」
「人はどのように意味を創るのか」
「組織の中で学びはどのように伝播するのか」

こんな問いが新たに立ち上ってきました。
「学習とは何か」というテーマの入口に、
立たせてもらったような気がします。