人間の価値

東京方面に向かっていますが、新幹線は順調です。
長靴を履いてきたけれども、すでに雨は小ぶりになっている模様。
無事に移動できそうで一安心です。

さて、ATDの報告会に数回参加する中で、
「AIが進化するほど、人間の価値とは何かが問われる」
ことを実感します。
あくまでもAIは道具、主役は人であることを忘れてはならない。

人間だからこその価値は、「対話」「経験」「問い」、
という話も印象的でした。

確かに人が変わるきっかけの多くは、
誰かとの対話の中にあるということ。

上司との会話。
仲間との議論。
お客様とのやり取り。

相手の表情や戸惑い、熱量に触れながら考えを深めていく。
こういった対話の価値は失われないどころか、
むしろ高まるのではないかと思うのです。

報告会では「実践に勝るものはない」という話もありました。
成功体験だけではなく、失敗・葛藤・迷い・修羅場。
そうした経験の積み重ねが判断力を育てます。

もう一つ、印象に残ったことは「問い」の重要性。
知識を教えることより、意味を見出せる問いを投げかけること。

なぜそれをするのか。
何を大切にしたいのか。
どんな未来をつくりたいのか。

問いは、人の内側にある思考や感情を引き出します。

そして、その問いに向き合うことで、
人は成長していくのだなあと。

仲間のチカラ

昨日はトラブルもなく熊本入りできました!
今朝はまだ雨も降っていませんが、これから台風が
近づくので要注意です。

さて、熊本では、くまモンはもちろんですが、
ワンピースのキャラクターたちがあちこちに。
熊本復興のシンボルとしても、愛されているのがわかります。

個性豊かなキャラクターたち。
主人公のルフィは万能ではないけれども、
自分とは違う強みを持つ仲間を心から信頼している。

リーダーにとって大切なことは、自分の力を証明することではなく、
人を信頼することなのだなあと思います。

仲間とは、ただ仲が良い人のことではなく、
同じ目的に向かい、それぞれの役割を果たしながら支え合う存在。
だからこそ、ときには意見がぶつかることもあるし、考え方が違うこともある。

それでも相手を信頼し、前に進む。
そんな関係が「仲間」。

自ら意味をつくる

始発で大阪に向かっていますが、快晴の朝です!
今週は今日から熊本→京都→茨城と移動三昧の日々ですが、
ちょうど台風進路と重なっているではないか・・。
この時期から台風の心配をすることになるとは想定外でしたが、
無事移動できることを願いつつ、です。

さて、先週参加したAI(Appreciative Inquiry)
プラクティショナー養成コースを終えて、最も大きな気づきは、
AIという手法そのものよりも、自分自身の研修観や組織開発観についてでした。

これまでは、参加型を標榜しながらも、
どこかで「理解してもらう」「気づいてもらう」「行動変容してもらう」
という発想がありました。つまり、講師側が持つ知識や経験を、
いかに参加者へ届けるかという、客観主義一辺倒の、
学習観に立っていたように思います。

しかし今回のAIでは、

まず体験する。
その体験を振り返る。
仲間と対話する。
そして自分なりに意味づける。

構成主義的な学びの場では、受け取るものは人によって違う。
同じ話を聞いても、響く言葉は人によって違う。
ファシリテーターは正しい答えを教えることではなく、
参加者が自ら意味を創り出すプロセスを支援することになります。

今回の3日間でも、参加者それぞれが全く異なる気づきを語っていました。

ある人は「習慣」に反応し、
ある人は「身体感覚」に反応し、
ある人は「心理的安全性」に反応し、
ある人は「未来を語ること」に反応する。

「何を伝えたか」「何を理解したか」以上に、
「参加者の中で何が立ち上がったのか」が
大切なのかもしれません。

「自己組織化」。人は管理されて変わるのではなく、
自ら意味を見出したときに動き始める。

「人はどのように学ぶのか」
「人はどのように意味を創るのか」
「組織の中で学びはどのように伝播するのか」

こんな問いが新たに立ち上ってきました。
「学習とは何か」というテーマの入口に、
立たせてもらったような気がします。

AIを学ぶ

始発で東京へ向かう朝です!
あいにく曇がかかっており、富士山は拝めませんでした・。

さて、今日から3日間学ぶのは、
「Appreciative Inquiry」。
直訳すると「価値を見つめる問いかけ」。

事前に本に目を通すと、AIは組織や人の“問題”ではなく、
“すでにある強み”や“うまくいっていること”に
目を向け、そこから未来を創っていく考え方。

「何が悪いのか」
「なぜできないのか」ではなく、

「この組織の良さは何か」
「この人の強みはどこにあるか」
「うまくいっていた時、何が起きていたのか」

そんな問いを通して、人や組織の可能性を広げていくというのが、
素晴らしい未来に繋がるように思います。

どんな問いが自分の中に立つのか。
どんな対話がなされるのか。
どんな未来が出現するのか。

楽しみです!

コラボの魅力

始発で福井にやってきましたが大雨です。

先日、銀座を歩いていると、
開店前のSwatchにものすごい行列ができていた。
開店時間前ですでに500メートル近い列!

若い人、インバウンドらしき人、時計好きそうな人。
中には、「この人、本当に時計好きなのか?もしや転売ヤー?」
と思うような、独特の雰囲気の人もいた。

調べてみると、最近のSwatchは、単なる“カジュアル時計”
ではないらしい。
OMEGAやBlancpainなど、高級時計ブランドとのコラボを次々展開し、
「高級時計をもっと遊ぶ」
という新しい価値観をつくっている。

昔の“高級品”は、一生モノであり、背伸びして買うものだったけど、
変わってきているのですね。
歩いていると新しい発見がいっぱいあります。

ちなみにあの行列は、「オーデマ ピゲ」とコラボした懐中時計
「ロイヤル・ポップ」の発売日。世界各地で大行列だったようです。
公式ショップは当然売り切れ。市場では4倍以上の価格で取引されています・・。

美と豊かさ

東京の朝は快晴。カフェから見える木々の緑が
朝日に照らされて、なんとも美しいです。

日本画家、千住博氏の言葉。

「美とは本来、五感のすべてを通して感じるもの。
しかし今、人間にとっての美が、
視覚に偏りすぎていることに危険を感じる。
パソコンの中には、視覚情報はあっても、
においや手触りはない。

五感を使って美を感じる感性が薄らぐということは、
生きる感性が薄らぐこと。これは生命の尊さに、
鈍感になるという意味でも恐ろしい。
今日のこの時間は一度しかない。
そう思って与えられた時間を慈しむことは、
人生の豊かさにつながる。

そして、豊かさとは、美的感覚にも通じるもの。
豊かさとは生きる理想であり、
また、美でもあったのではないか」。

夕方の光がきれいだと立ち止まること。
食事を「流し込む」のではなく、「味わう」こと。
そういう小さな感覚を失わずに生きることが、
人生の豊かさにつながっていく気がします。

AIが進化し、画面の中で何でも完結できる時代だからこそ、
人間にしかできないことは、「感じること」なのかもしれません。

美しさとは、ただ“きれいに見えるもの”ではなく、
生きている実感そのものなのだと思う朝です!

ATD26スタート

ATD26がロサンゼルスでスタートしました。
友人知人が参加されているので、
FBやnoteでのレポが楽しみです!

2019年までは、毎年のように現地へ足を運んでいました。
世界中から人材開発担当者や経営者、コンサルタントたちが集まり、
熱気の中で「これからの学び」を語り合う。
私にとってATDは、“人と組織の未来”を感じる場所でした。

コロナを機にすっかりご無沙汰ですが、
秋の台湾ATDには参加したいと思っています。

皆さんからのレポートが続々。
AIはここ数年のTOPICだが、
「AIにできることが増える中で、人間は何を担うのか」
という問いに、去年位から移ってきているようです。

AIは、情報整理もできる。
翻訳もできる。
資料のたたき台も作れる。
個別最適化された学習設計まで行える。

では、人間は何をするのか。

“Empathy(共感)”
“Trust(信頼)”
“Belonging(居場所)”
“Connection(つながり)”
”curiosity(好奇心)”

「人間らしさ」がより際立っているのが、
とても興味深い。

AIも確かに共感してくれるが、同じ世界を生きているという
感覚からは程遠い。
間合い、声のトーン、表情。
完全に理解しようとしすぎない姿勢。
その人の人生観が伝わってくるからこそ、心に沁み入るようにも思います。

皆さんの投稿を注視する5日間です!

綺麗なこと


今春ドラマの中で、『銀河の一票』にハマっています。
政治家と、日々の暮らしを懸命に生きる人たち。
その対比がとても興味深いです。

一方が悪く、もう一方が正しいのではなく、
立場によって、見えている景色そのものが違うのだと感じます。

「綺麗事じゃないよ。綺麗なことだよ」という言葉が印象的でした。
理想を語ること自体が少し気恥ずかしい空気がありますが、
本当は“綺麗なこと”を信じられる社会の方が、希望があるように思います。

「何のために生きるのか」という問いへの、「念のため」という返答。
つい、立派な答えを考えてしまいそうですが、大きな夢や立派な理由がなくてもいい。
もしかしたら明日、少し良いことがあるかもしれない。
だから、念のため生きてみる。

宮沢賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
という言葉が、このドラマの根底にあるテーマのようです。
分断や不安が広がる今だからこそ、この言葉が響きます。

対話の力

最近、「対話」の大切さを改めて感じています。
対話をしていると、当然ながら意見が食い違うことがあります。
立場が違えば、見えている景色も違う。経験してきたことも違う。
だからこそ、「なぜそう考えるのか」が、自分とは異なることは、
自然なことなのだと思います。

以前の私は、対話とは“合意形成”のために行うものだと
思っていた気がします。
どうやって結論を一致させるか。どうすれば納得してもらえるか。
そんなことを重視していました。

けれど最近は、意見が違うこと自体に価値があるのではないか、
と感じています。

もちろん、ただぶつかればいいわけではありません。
大事なのは、相手をリスペクトすること。
「違う意見=間違い」ではなく、その人の背景や経験、
立場があるからこその考え方なのだと受け止めることです。

そしてもう一つ、同じくらい大切なのが、
“自分をサスペクトする”ことなのかもしれません。

自分の考えを、少し疑ってみる。
「本当にそうだろうか?」
「見えていない視点はないだろうか?」
そんな問いを、自分自身に向けてみる。

すると、不思議なことに、対話は“勝ち負け”ではなく、
“価値創造”に変わっていきます。

最初は平行線だったものが、対話を重ねる中で、
どちらでもない第三のアイデアに変わることがあります。
一人では辿り着けなかった視点に出会えることがあります。

組織でも、人間関係でも、対話が減ると、
“わかったつもり”が増えていきます。
でも本当は、違和感やモヤモヤの中にこそ、
新しい価値の芽があるのかもしれません。

だからこそ、ちゃんと悩み、ちゃんと対話する。
簡単に答えを出しすぎず、相手を尊重しながら、
自分自身も問い直してみることが大事ですね。