ぼっちりの幸せ

ウェルビーイング社会の実現、をテーマにした
経済同友会の全国大会が終わりました。

福井県は幸福度ナンバーワンの県。
福井県立大学准教授、高野先生のお話がとても印象的でした。

従業員のウェルビーイングが高い会社ほど
生産性、売上、創造性ともに高い。
そして、幸福度を高める鍵は「安心できる居場所と活躍できる舞台」。

また、他者との競争ではなく、自分の満足度を
軸にした価値観、という意味の土佐弁「ぼっちり」という言葉も
心に残りました。
ちょうどいい、という意味だそうですが、
経済の成長だけではなく、家族や仲間との良好な関係、
人とのつながり、健康に過ごせる心身。

仕事を楽しみ、自己決定できている人は幸福度が高い。
仲間の幸福度を高めることが、私たち経営者の役割なのだという
メッセージにも納得しきりでした。

ウェルビーイングな社会づくりが、各地の経済同友会と官民連携で
始まっていることも印象的でした!

欲望の果てに・・

昨夜、高知に入りました。
はりまや橋と高知城を散歩し、会場に向かおうと思います。

今日から、「第38回全国経済同友会セミナー」が開催されます。
今回の大会テーマは、「幸せの国創りは土佐の山間より
~ウェルビーイングな日本を目指して~」

「幸せ」という極めて本質的なテーマに惹かれました。
基調講演では、NHKの丸山俊一氏が登壇予定。
氏が作られた欲望の資本主義シリーズ、大好きです!

これまでの資本主義は、欲望をエンジンとして成長してきたけれど、
格差は拡大し、社会は分断し、将来への漠然とした不安は
大きくなるばかり。
果たして人間は、欲望を追い続けることで幸せになれるのか?

このことを、高知という地で問い直す。
ここは自由民権運動の地。
「自由は土佐の山間より出づ」の言葉にあるように、
中央ではなく、地方から社会を変えようとした歴史があるだけに、
興味深い議論がなされそうです!

何のために働くのか?どんな社会をつくりたいのか?
そんなことを考える機会になればよいな、と思います。

新卒採用は?

今朝もいつものカフェで朝活中。
昨日よりも暖かいと感じる朝です!

さて、日経ビジネス4/13号は「新卒は必要か」。
長年の前提を揺るがすようなタイトルです・・。

確かにここ最近、「新卒採用を絞る」という企業が増えています。
その背景にあるのは、景気だけでなくAIの進化。
これまで新入社員が担ってきた議事録作成や情報収集、
資料づくりといった業務は、今やAIで短時間に処理できるようになりました。
一昔前のように、こういった仕事を通じて業務への理解を深める
という育成モデルが機能しにくくなっているのですね。

とはいえ、企業の持続的成長を考えると、新卒採用は依然重要。
採用にAI面接を取り入れるなど、やり方も変わりつつあります。

そして、「どう育てるか」も大事。
新人研修の内容も大きく変わっていくように思います。


女性リーダーが育たないのは?

大阪は肌寒い朝です。
この界隈に来た時にはいつも立ち寄るスタバで、朝活中。

さて、この4月の女性活躍推進法改正により、
これまで301人以上だった企業に求められていた情報公表義務は、
101人以上へと拡大されました。
女性管理職比率や賃金格差などの可視化が進み、
女性活躍は「努力目標」から「実行責任のあるテーマ」へと変わりました。

しかし現場では、「女性リーダーがなかなか育たない」という声を
耳にすることが多いです。
とはいえ、それは男女間の能力・意欲の問題ではなく、
「機会設計」が肝だと思います。

リーダーシップやマネジメント力の醸成は、小さな意思決定や、
周りを巻き込みながらコトを前に進めるという経験の積み重ねが不可欠ですが、
無意識の配慮や遠慮(アンコンシャス・バイアス)によって、
その機会が男性に偏っているケースは少なくありません。

また、いきなり管理職として登用するのではなく、
段階的に役割を広げていくことも大切です。
例えば、チームの一部を任せる、後輩育成を担うなど、
負荷と責任のバランスを見極めることが大事ですね。

そして忘れてならないのは、上司の関わり方です。
女性リーダーの育成は上司の姿勢に大きく左右されるように思います。
「配慮」と「期待」のバランスを大事にしつつ、
適切なフィードバックが成長のスイッチにもなります。

社内制度は整いつつあるものの、制度だけでは動きません。
女性活躍を前に進めるために必要なのは、
「育つ構造をどう設計するか」。
その前提に立つことが、次の一歩になるように思います。

言語化力とスピード

千葉は快晴、気持ちの良い朝です。
さて、昨日お会いした方はAIやガジェットを使い倒し、
仕事に活用している方。
AR(拡張現実)グラスにはその迫力にびっくりしましたが、
去年から愛用されているのだそう。

また、「Claude Code」でアプリを作って、
業務効率化に生かしているとのこと。
少し前までであれば、エンジニアの仕事と思っていたことが、
今は私たちにも可能な世界が広がっている。

とはいえ、ここで問われるのが言語化力ですね。
「なんとなくこうしたい」ではなく、
・何を
・どの順番で
・どう処理したいのか

自分の仕事を細かく分けて、構造を理解し、
どこを自動化できるかを考える。

この力がある人は、AIを使ってどんどん仕事を前に進めていく。
一方で、それができない人は、「便利そうだな」で止まってしまう。

もうひとつ大きいのは、スピードです。
これまでは「考えて、作って、試して、修正する」までに
時間がかかりましたが、今は、それが自分で可能ってすごい。
PDCAが一気に加速しているのです。
これからは、「知っている人」ではなく、
「試している人」が強くなる。

今からでもキャッチアップできるか?
試してみます!

自分の時間を取り戻す

最近読んだ「勝間家電」。
「家電・ガジェットを使い倒して自分の時間を取り戻せ」、という
帯の言葉に惹かれました!

著者の勝間和代氏は、家電やガジェットを“自分の分身”のように使い、
手間や判断を減らすことで時間と余力を生み出しています。
つまり、自分の時間を取り戻している。

洋服はサブスクのレンタルサービス、カバンは極限まで軽くする、
重いコートを手放し電熱ベストを着用。
お金は自動で貯まる仕組みで資産運用し、
スマホは4台を駆使し、生産性向上。

勝間さんの足元にも及びませんが、確かにPCを2台同時に使うようになってから、
仕事の進み方が明らかに変わりました。
例えばオンラインミーティングの場面では、1台はZoomなどの会議専用として固定し、もう1台は手元ででログや調べものを行う。
1台の時のように、画面を切り替えながら資料を探す必要がなくなり、
会話に集中しながら、裏側の作業も同時に進められます。
ログはAIに任せるのも一考ですが、私は書くことで思考が
整理されるので、もっぱら自分の手を動かす派です。

また、研修設計や提案書作成の場面でも効果は大きいです。
1台では構成や文章を書くことに集中し、もう1台では過去資料の参照や
情報収集を行う。思考の流れを止めることなく、必要な情報に
すぐアクセスできる状態がつくれるのもよい。

勝間氏が提唱するのは、「仕組みで自分を助ける」という姿勢。
PCを2台使うことも、まさにその一つだと感じる。
1台で何とかするのではなく、役割を分けて同時に動かすことで、
手間や迷いを減らしていく。
ここにiPadを組み合わせることで、さらにマルチタスクが可能になります。

ガジェットは単なる便利な道具ではく、
仕事の質とスピードを底上げするための投資ですね。

今期がスタート!

本日の京都は春爛漫!桜も一気に満開になりそうです。
しかし、週末は天気が崩れる予報ですから、
今宵は、この一瞬の美しさを味わい尽くしたい!
移ろうからこその価値を実感します。

さて、新たな期がスタートしました。
前期を振り返ると、帆を上げ、風を味方につけて進んだ一年。
追い風の中で前に進む感覚と同時に、
その風をどう捉え、どう乗るかを試され続けた時間でもありました。

順風満帆に見える時ほど、足元を見失わないこと。
そして、風が止んだときに自ら漕ぎ出す力を持てるか。

“目の前の『人』と『組織』を幸せに”というパーパスは、
私たちが立ち続ける場所そのもの。
環境が変わろうとも、この軸はぶらさない。

この場所にしっかりと立ち続けるからこそ、
新しい挑戦にも、安心して踏み出せるのだと感じています。

そして今期は、もう一歩踏み込んで。
好奇心を原動力に、「心が躍ること」にも積極的に関わっていきたい。

効率や合理性だけではなく、
「面白い」「やってみたい」という感覚を大切にすること。
それが結果として、新しい価値や可能性を生み出すと信じています。

また、新たなつながりやご縁も大切にしながら、
これまでの関係性も、より深めていきたいです。人との出会いは、自分の視野や世界を広げてくれるギフトのようなもの。

その一つひとつに丁寧に向き合いながら、
共に学び、共に成長していける関係を築いていきたいと思います。

そんな想いを胸に、また新しい一年を歩んでいきます!

今期のお礼

本日無事に、年度末を迎えることができました。
お客様・パートナー・仲間に心より御礼申し上げます。
今期は「価値の再定義と創造」を掲げ、既存の研修内容や
提供プロセスを見直してきました。

グループコンサルティングや座談会形式の導入、
オンボーディング支援の体系化など、より現場での実践に
つながる形へと進化させることができました。
また、AIの活用が急速に進む中で、資料作成や企画立案の
効率は大きく向上しました。

一方で、「何を問うか」「どんな価値を届けるか」は、
人にしか担えない領域であることも、あらためて実感した一年でした。

対話の場では、踏み込んだ意見交換を重ねることで、
組織や個人の課題がより鮮明になりました。
そこから逃げずに向き合い、小さな改善を
積み重ねてきたことが、結果として信頼や成果に
つながっていると感じています。

来期は、これらの取り組みをさらに深化させ、
成果創出まで伴走する支援を一層強化してまいります。

変化のスピードが増す時代だからこそ、地に足のついた
価値提供を大切に、挑戦を続けてまいります。

新たな年度も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

問いを立てる

すっかり春本番!
週末は近所でお花見を楽しみました。

さて、多くの大学で行われた卒業式も一段落ですね。
SNSやネットニュースに学長やゲストのスピーチが
いくつも取り上げられていましたが、
去年までと比べて傾向が変化したように思います。
これまでは、「夢を持とう」「挑戦を恐れないで!」といった、
力強く背中を押す言葉が多かったけれども、
今年は問いが立つようなお話が多かったという印象です。

■AI時代における「人間らしさ」とは何か
このテーマは、先月まで参加した研究会でも取り上げられました。
AIができることはどんどん増えて。人が努力して
体得したことが、代替されつつある。
だからこそ問われているのは、
「人間にだからこそできることは何か」ということ。
このことを、問い続ける姿勢そのものが大切だという
メッセージが目を引きました。

■不確実性を“前提”として生きる
2つ目は、「未来は予測できるものではない」という前提の共有。
これまでは、いい大学に入り、いい会社に入り、
レールに乗って、キャリアを積み上げていく。
しかし今は、成功パターンのレールに乗るのではなく、
変化の中で動き続けること、安定ではなく適応すること。
時には試行錯誤することが大事なのだと。
この価値観のシフトは大きい。

■自律し、学び続ける力
3つ目は、学び続ける人だけが変化に
対応できるというメッセージ。
単なる知識習得ではない。自分で問いを立て、
自分で考え、自分で選ぶ力。
言い換えれば、「誰かに用意された正解に乗る力」ではなく、
「正解がない中で、意思決定する力」なのだと思います。
そのためには、意思決定の判断軸になるような知見を
学び続けること。

ビジネスパーソンの学びも変化しています。
かつては、「こうすればうまくいく」という型を教えることに
価値があったけれども、今は違う。むしろ求められているのは、
自分で考え続けられる人をどう育てるか。ということ。

AI時代、不確実性、自律的な学び。
これらはすべて、これからを生きるための前提。
そしてその前提の中で問われているのは、
「あなたは、自分で考え続けることができるか」。
AIは考えることをも代替してくれそうですが、
過去の情報の蓄積の先にある解ともいえる。
自分の頭とAIとを、どう使いわけるかも問われそうです!