2018年9月10日
「不便益」
東へ向かう新幹線の中ですが、大雨→晴れ→曇りと、
どんどん天気が変わります。
新富士当たりはどうだろう?と思いきや、
今日の富士山は雲の中でした。
さて、道中、機関紙「Fole」の中の記事、
「人の能力を引き出す不便益」について読了。
不便益を研究されているのは、京都大学の
デザイン学リーディング大学院特定教授、川上浩司氏。
「これまでのように効率化、高機能化だけを追い求めた時、
人間は果たしてハッピーになれるのかというとそうでもない。
手間がかかり頭を使う”不便”なことを取り入れることで、
もっとわれわれの暮らしは豊かになる」とおっしゃいます。
例えば、電子辞書ではなく、あえて紙の辞書を使う。
目的の単語を探しているうちに、それ以外のいろんな単語が
目に入ったり、関連する単語やイディオムなどが一望でき、
新しい気づきや出会いが得られる、という効用もあると。
経営においても通ずるものがあります。
業務や組織には徹底的に効率化すべきところと
そうでない部分があります。
なんでもかんでも効率化すればよい、
ということでもないので、判断のベースに
この不便益、という考え方もありだなあ、と思います。