一瞬よりはいくらか長く続く間

3連休のなか日は、祖母の三回忌法要でした。
2年前、98歳で天寿を全うした祖母。
そのご縁に導かれ、親族が集まり語らう、
貴重な1日となりました。

祖母は生前、「おばあちゃんはなあ、ほんまに幸せやった。
もう何も言うことはないわ」とニコニコして話していたことが
思い出されます。

さて、昨日はPEP8回目の講座でした。
題材に使われたのは、100分DE名著で現在放映中の
「燃えあがる緑の木(大江健三郎著)」。

この中でとても印象的だったのが、
「一瞬よりはいくらか長く続く間」という言葉。

物語の中では、14歳で小児がんにおかされた「カジ」という少年が、
「ただ僕が恐いのは、自分が死んだ後でも、この世界で時間が続いていくことです。
しかも自分はおらんのやと思うと、本当に死ぬことが嫌です」と話します。

主人公のギー兄さんは、
「人生に喜びや意味を与えるのは、決してその長さではない。
大切なのは、魂が、喜びとも感動とも呼べるような、
何か強く深く濃密なものに満たされる感覚に打たれるような時間。
それが、どれほどわずかな持続であれ、少なくとも”一瞬よりはいくらかは長く続く”。
これを経験できるかどうかなのだ」と。

人が、人生の中でいくつか経験するにちがいない、
「一瞬よりはいくらか長く続く間」の光景こそが、
その人が本当に生きたしるしとして、人生に刻まれる。

ある光景がよみがえって来て、泣けました。
何を得たとか、何を成し遂げたとか、ではない。

燃えあがる緑の木。
10月の連休には、是非読んでみます!

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