これまた面白い本を教えていただきました!
「未来を読む」。
今、世界でもっとも注目を集めている人たちへの、
インタビューをまとめた本です。
この中には、現在愛読中の「ホモ・デウス」の著者、
ユヴァル・ノア・ハラリ氏も!
長期的視点から、歴史を大局的に見ているハラリ氏は、
壮大な人類史を検証するには、
一つの分野の視座からでは不可能だ、といいます。
ゆえに、ハラリ氏は横断的方法を取り、
歴史学のみならず、政治学、経済学、生物学、心理学、
哲学などすべての分野について、横断的な知見を持っています。
そういった視座をベースに、この本の中では、
以下のようなことを論じていました。
「われわれは、今、人類の歴史上のみならず、
生命の歴史全体で、最大の革命に差し掛かっている。
40億年の間、生命は自然淘汰によって進化してきた。
バクテリアであれ、恐竜であれ、人類であれ、
すべての生物は有機体であり、その生死は、
自然の法則に従っていた。
しかし、わたちたちは、自然淘汰さえ克服しつつある。
インテリジェントデザインによって、
生命の摂理が置き換えられており、
ひょっとしたら、40億年の有機体生命の時代が、
間もなく終わるのかもしれない。
この世の栄華を謳歌したものは必ず滅びる」。
「21世紀の我々人類は、絶えず学習し自己革新せねばならない。
それは、”環境に自身を適応させるため”。
しかし、人は本来、本質的には変化を好まないため。
学ぶべきは、狩猟民族だだ。
彼らは、自分たちの力では、環境を変えることができない
世界で生きていた。だから、現代人よりもはるかに、
柔軟性や適応力がある。
また、もう一つの学ぶべきは、自分の体や五感に対して、
鋭敏であるということ。
生き延びるためには、目で見て、耳で聞き、鼻で嗅ぎ、
すべてについて研ぎ澄まされた感覚が必要だ」。