変化を楽しむ

今、うまく行っていればいるほど、
手の中にあるものが大事であればあるほど、
危機感は薄れ、変化に対して億劫になってしまいますが、
その結果、取り残されてしまうことになりかねません。
ディスラプティブ(破壊的な)イノベーションが
起きている、と言われるこの時代、

「変化は起きる」
「変化を予期しよう」
「変化にすばやく対応しよう」
「変化を楽しもう」
「進んで変わり再びそれを楽しもう」

というような心持ちで、歩んでいきたいものです。

『人生は、何の邪魔ものもなく
歩めるような まっすぐで楽な道ではない。
通る者にとっては迷路で、
自分で道をみつけねばならず、
道に迷い、わけがわからなくなり、
ときには 袋小路につきあたることもある。

しかし、信念があれば、
かならずや道は開ける。
思っていたような道ではないかもしれないが、
やがては良かったとわかる道が、きっと切り拓かれる』。

自分と向き合う時間

1267回目の東大寺二月堂修二会が始まりました。
大仏開眼と修二会創始は、同じ年の752年。
仏法による鎮護国家を願った聖武天皇や僧侶らの、
1千年先の未来を見据えた想い。
これ以降、途切れることなく続いている行法です。

昨夜2時、この1年、二月堂を照らす火が、
堂童子によって切り出される「一徳火」。
真っ暗な堂内に火花が散って、
新しい火が誕生し、そして開白法要が始まります。
人が犯した全ての罪を11人の練行衆が代表し、
十一面観音様に懺悔し、すべての生きとし生けるものの
幸せを願う法会。

3月1日深夜から本行が始まり、
15日昼に満行となります。

「たくさんの命の上に、自分の命があります。
この1年どう生きたのか、自分と向き合う時間が、
修二会だ」と、東大寺第222世別当の狭川氏は
おっしゃいます。

ありがたいご縁に導いていただき、
生まれて初めてこの場を体感しましたが、
声明(しょうみょう)が流れるお堂にいると、
奈良時代にタイムスリップしたかのような
感覚が芽生えてきます。

3月12日深夜のお水取り、
そして、連日のお松明。
修二会をもっと理解するためにも、
足を運んでみたいです!