般若心経の中でも核心の思想といわれる「空」。
わかったようなわからないような概念です。
ということで、以前観た100分de名著の
「空」の特集を再度視聴。
世界は「空」である。
この世の物質要素(色 しき)は、
「実体がないという状態(空 くう)」であり、
この窓から見える景色も、変わっていくから美しい。
移りゆく世界は、「空」の中からあらわれてくる現象。
太陽は朝、東に上り、西に沈む。
満開の桜も10日もすれば散ってしまう。
うつろいゆく世界には何か法則があるのではないか。
それを「空」と呼んだ。
これは自分とて同じ。
「ここに自分というものがある、という想いを取り除き、
この世のものはすべて空であるとみよ」。
これがお釈迦様の説いた空。
空は私たちにポジティブなエネルギーを与えてくれる。
永遠のものなど何一つない。
ならば、一瞬一瞬に意義を見出すことである。
苦しんでいることも、永遠にそこには存在しない。
永遠の愛が続かないこともある。
「色即是空」とは一つの宇宙観。
この世の物質要素は永遠ではない。
「空即是色」とは、すべては移ろいゆくからこそ美しい。
変化するさまが美しい。
やっぱり難しい・・。