とても読み応えのある本でした、
「サピエンス全史」。
人間という存在を
壮大な歴史から紐解き
展開しているこの本は、
ずいぶんと売れているようです。
7万年前に起きた認知革命。
これによって、サピエンスは、
他の人類よりも圧倒的な優位性を
発揮できるようになりました。
「客観的な世界」だけではなく、
「主観的な世界」で想像力を発揮し、
それが宗教や神話、神々を生み出し、
共同体的世界を作り出しました
サピエンスがネアンデルタール人などを
滅亡させるなどし、優位性を発揮できたのは、
この「創造力」だと。
そして、さらにはそれが伝説や神話のみならず、
企業、法制度、国家、国民、人権、平等や自由を生み出し、
全てが虚構の上に成り立っている。
その後、農業革命、科学革命を経て、
今、わたしたちサピエンスは、
自然選択の法則から知的設計の時代
(人為選択の時代)に突入している。
その行く先には、サピエンスとは
能力も感情も全て異なる、世界が待っているのだと。
「人間とは何なのか?」を
本質的に考える本でしたが、
書評を書くのも難しいほどの、
壮大なスケールの本でした。
まだ咀嚼しきれていない点がありますが、
じっくりと腰を据えて読み直したい本でもあります!