2026年5月22日
“教えるのが上手い人”に任せきりにしていませんか?

皆さん、こんにちは。ビジネスプラスサポートの川勝です。
5月も半ばを過ぎ、もうすぐ6月がやってきます。
皆さんの職場も、そろそろ新入社員が配属される時期ではないでしょうか?
配属後の業務指導の際、「とりあえず先輩について覚えてもらう」という形になっていませんか?
実は、OJT(On-the-Job Training)は“ただ仕事を教えること”ではありません。教える側にもスキルや心構えが必要です。そして、その質によって新人の成長スピードや定着率は大きく変わります。
最近では、「OJT担当者研修」を導入する企業も増えてきました。背景には、若手社員の価値観の変化や、コミュニケーションの難しさがあります。
今回は、OJT担当者研修の必要性や、どんなことを学ぶのかについて、分かりやすくご紹介します。
■ OJT担当者は“たまたま選ばれている”ことが多い
現場では、
- 年齢が近いから
- 面倒見が良さそうだから
- 業務を理解しているから
という理由でOJT担当者が決まるケースがよくあります。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
しかし、「仕事ができる」と「教えるのが上手い」は別の話です。
実際には、
- どう教えればよいか分からない
- どこまで厳しく言ってよいか迷う
- 今どきの新人との距離感が難しい
- 教えることに時間を取られて自分の仕事が回らない
と悩むOJT担当者は少なくありません。
■ “見て覚えて”は通用しづらい時代に
昔は「背中を見て覚えろ」という文化もありました。
しかし今は、仕事の複雑化やリモートワークなどの働き方の柔軟性もあり、それだけでは育成が難しくなっています。
新人側も、
- 何を優先すべきか分からない
- 質問していいタイミングが分からない
- 指導内容が人によって違う
と戸惑っているケースが多くあります。
つまり、“教える側”にも体系的なスキルが必要になっているのです。
■ OJT担当者研修で学べること
OJT担当者研修では、単なる「教え方」だけでなく、次のような人材育成そのものを学びます。
- 社員教育におけるOJTの位置づけ理解
- 若手社員とのコミュニケーション方法
- 相手に合わせた指導方法
- 効果的な指示の仕方
- 人を育てて、業務改善・自己成長を促すためのポイント
- 長く働き続ける人づくりを実現する育成
■ OJTがうまくいかない会社の特徴
では、OJTが形だけになっている会社には、どのような共通点があるのでしょうか。
・育成が属人化している
担当者によって教え方がバラバラで、「去年の新人は細かく教えてもらえたのに…」という不公平感が生まれてしまっています。
・放置と自主性を勘違いしている
「まずは自分で考えて」は大切ですが、何も説明しないこととは違います。新人はまだ“判断基準”を持っていません。
・指摘だけが増えている
失敗時だけ声をかける状態になると、新人はどんどん萎縮してしまいます。
こうした状態を防ぐためにも、OJT担当者自身が“育成の基礎”を学ぶことが重要なのです。
■ OJT担当者が成長すると、組織も変わる
実は、OJT担当者研修で一番成長するのは「教わる新人」だけではありません。
教える側も、
- 相手に伝える力
- 相手を理解する力
- 業務を整理する力
- マネジメント視点
が身につきます。
つまり、将来のリーダー育成にもつながるのです。
実際に、OJT経験を通じて「部下育成の面白さに気づいた」という声も少なくありません。
OJTは、“現場任せ”にしてしまうと、どうしてもバラつきが出てしまいます。
しかし、担当者が育成の基本を理解することで、新人の成長スピードも、職場の雰囲気も大きく変わります。
特に今は、「ただ教える」だけではなく、“相手に合わせて育てる”ことが求められる時代です。
だからこそ、OJT担当者研修は単なる指導スキル研修ではなく、「人を育てる文化」をつくるための大切な第一歩と言えるのではないでしょうか。
ビジネスプラスサポートでは、OJT担当者研修をはじめ、若手育成・部下指導・コミュニケーションに関するさまざまな研修をご提供しています。お気軽にご相談ください。
