2020年9月14日

一生精進

お料理タイムはNHKオンデマンドを観ながら、が最近の楽しみです。
今朝は朝食の準備をしつつ、プロフェッショナル仕事の流儀
志村ふくみ氏特集を。

染織家で紬織の人間国宝、志村ふくみ氏。
「一色一生」の如く気持ちで、植物染料からいかに美しい色を出すかに
真剣に取り組み、そのために一生を費やされています、御年95歳!
88歳の時には、後世に技術を伝承するため、染織の学校を創設されました。
まだまだ見果てぬ夢がある。草木からどんな色が紡ぎ出されるのか。
ワクワクの日々だとおっしゃいます。

以前に読んだ氏の著にあった、
人生の本質を突いた言葉も心に刺さります。

『自分の色というものは、
たった一つしかないのかもしれません。
それを求めてもらいたいと思います。

一つしかない色だけど、喜びや悲しみなど様々な感情、
刺激によって輝いていく。
その色に出逢うための人生じゃないですか。

それと同じように、
人の人生も織物のようなものだと思うんです。
経(たて)糸はもうすでに敷かれていて
変えることはできません。

人間で言えば先天性のもので、
生まれた所も生きる定めも、
全部自分ではどうすることもできない。
ただ、その経糸の中に陰陽があるんです。
何事でもそうですが、織にも、
浮かぶものと沈むものがあるわけです。
要するに綾ですが、これがなかったら織物はできない。
上がってくるのと下がってくるのが
一本おきになっているのが織物の組織です。

そこへ緯(よこ)糸がシュッと入ると、
経糸の一本一本を潜り抜けて、トン、と織れる。

私たちの人生もこのとおりだと思うんです。
いろんな人と接する、事件が起きる、何かを感じる。
でも最後は必ず、トン、とやって一日が終わり、朝が来る。
そしてまた夜が来て、トン、とやって次の日が来る。
これをいいかげんにトン、トン、と織っていたら、
当然いいかげんな織物ができる。
だから一つひとつ真心を込めて織らなくちゃいけない。
きょうの一織り一織りは
次の色にかかっているんです』。

いいかげんにトントンするのではなく、
一色一生のごとく気持ちで、
丁寧に日々を紡いでいきたいですね。
一生精進です。

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