2023年10月11日
社内で実践!新入社員フォローアップのススメ
これまでの振り返りとこれからの過ごし方で2年目が変わる!!
こんにちは。ビジネスプラスサポートの浜崎です。
10月に入り、新入社員フォローアップ研修の機会も増えて参りました。
みなさまの職場でも様々な形でのフォローアップが行われていると思います。
BPSでは、7月に
- ● モチベーション&ビジネスマナー
- ● 新人としてのリーダーシップ
- ● 相手に伝わる伝え方
- ● セルフマネジメント
の4テーマを取り上げて、人事ご担当者、研修担当者向けに新入社員フォローアップ研修体験セミナーを開催いたしました。
今回は、社内で実践できる新入社員フォローアップについて、実際の職場でどのように新入社員の育成を進めていくかについてご紹介いたします!
(この4テーマについてのアーカイブや資料をご希望の方はこちらからお申し込みください)
■フォローアップの流れ
フォローアップは、「本人が現状を認識し、前進するためにはどのような行動が必要なのか?」ということを理解し、納得しないと行動変容=成長には繋がりませんから、面談で話をして終わり、日頃の様子を見て指導側が計画を決めるというだけでは、ほとんど効果はありません。
今の20代の若者が求めているのは「働きやすい職場」「成長できる仕事」と言われています。本人不在とならないフォローアップの実践を目指しましょう!
おすすめの流れは、以下の1~4を、本人と共に進めていくことです。
では、1~4に沿って、具体的にお伝えして参りましょう。
1.現状の確認
現状の確認とは、いまの「現在地」はどこか?ということです。
やる気があるように「見える」、この「くらい」まで出来るようになった、というような抽象的 な現状ではなく、
- ● 入社時からのモチベーションの変化の波
- ● 知識・スキルの習得状況
- ● 仕事への意欲
とマインドと知識・スキルに分けて把握できることがベストです。
加えて、本人の性格やコミュニケーションの傾向なども踏まえて、「現状はどうなのか?」を把握することで、この後、何が要因で、どうしていくことが良いのかが見つけやすくなります。
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#モチベーション&ビジネスマナー
#セルフマネジメント
2.浮かび上がった課題・お困りごと、悩みの整理
現状の確認が確認できたら、今見えている課題、お困りごとについて、まずその要因を考えます。すぐに「こうすればいい」という解決策に走るのではなく、何がその後ろに理由として隠れているのか?までを考えないと、先々で形を変えて課題として浮上してくる可能性が高いからです。
また、その要因は、本人にないことも間々あります。
質問しに行きたくても、聞きたい人が忙しそうにしていて話しかけられない、という周囲の「人」に関する問題や、現在のマニュアルがアップデートされていない、という「環境」の問題もあるかもしれません。もちろん、本人の意識の問題、知識やスキル不足もあります。
この要因掘り下げをせずして、「わからなかったら訊いて」「それはマニュアルに書いてあるよ」というのは酷な話です。わからないことがわからないということも新入社員であれば多くあります。
現状の確認後は、「その現状になっている要因」の分析を、本人と共に行い、必要に応じて客観的フィードバックを行い、その後に解決案や改善策を考えるというステップを踏みましょう!
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3.解決案、改善策を“共に”思考
具体的な課題が見えてきたら、次はそれらをどうクリアしていくかです。
成長のスピードは人によって違います。どのくらいのボリューム、スパンで進めていくとよいのかを本人と共に考え、最終的なゴールからチャンクダウンし、小さな目標を設定していきます。
ここで大切なのは「できること」を言語化するということです。課題となっていることは、自信がないこととも言えます。小さな目標をクリアしながら成功体験を積み重ねることで自信がついてきます。自信がつくと仕事は楽しくなり、向上心も生まれます。
また、解決案、改善策を出すときは、「SMART」などを活用して具体的に書き出しましょう。特に気を付けていただきたいのが、以下の3つのワードを使わないということです。
- ● 意識する
- ● 心がける
- ● 努力する
一見、何がいけないのか?と思いがちですが、これでは、具体的とは言えないのです。
人は、具体的アクションレベルになっていないとなかなか行動に移せないものです。
「何をどう意識するの?心がけるの?努力するの?」までを言語化するようにしましょう。
例) ×「自分から積極的にコミュニケーションを取るように心がける」
◎「出勤時は相手の目を見て挨拶+αの声がけをする」
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4.残りの半年間の過ごし方(目標)を言語化する
さぁ、現状確認ができ、課題やお困りごとに対する解決案、改善策が出たら、最後は残りの半年間をどのように過ごし、2年目がスタートするときにはどのようになっていたいか?を本人に言葉にしてもらいます。
目的地が曖昧なままでは、道に迷うこと必至です。
ここまで考えてきた課題やお困りごとをクリアしてどんな自分で2年目をスタートしたいのか?未来の自分をイメージします。
イメージできないことは、現実にはなりにくいですから、ここは大いに「思い」を言葉にしてもらいましょう。そして、その実現に向けて支援して欲しいことはないか?も確認し、最後に、期待していることを添えてフォローアップは完了です。
人財育成は、「忍耐」です。
組織の未来を背負う、次世代人財の育成は価値ある投資です。
とはいえ、うまく進められないな、アドバイスが欲しいなということがありましたら ぜひビジネスプラスサポートへご相談ください!