マネジメントリーダー研修
写真:岩代鋼材株式会社 人事労務管理課の皆様
岩代鋼材株式会社
http://www.iwashiro-kouzai.co.jp/
本社所在地 | 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル |
---|---|
代表者 | 代表取締役社長 殿畑 典弘氏 |
事業内容 | 建設機械の部品メーカー |
従業員数 | 125名(2021年6月1日付) |
ご担当者 | 人事労務管理課 課長 廣沢 美里氏 |
写真:岩代鋼材株式会社 人事労務管理課の皆様
多階層(経営層・リーダー層・若手)を対象とした研修を実施いただいている岩代鋼材様に、職場のリーダー(職制の方々)を対象に実施した「マネジメントリーダー研修」についてお伺いしました。
研修導入の背景
10年先の会社の未来を考え、各職場のリーダー育成が急務だと考えた。
この業界でも数年来、環境変化が次々に起きているが、「指示待ちではなく自律的に考え行動できる人づくり」なくしては、しなやか且つスピーディに変化に対応できない。
各人のポテンシャルやエネルギーは高いと考えているが、これが分散されることなく、同じ方向に向くことで、より成果が発揮できる。また、お互いへの関心や関わりを持つことで、チームの一体感・連帯感が高まることから、部門の枠を越えて横連携を強める場としても、研修が効果的に機能することを期待した。
2020年10月から2カ月に一度、研修を実施。コロナ禍でも各拠点をオンラインで繋ぐなど、多様なスタイルを取り入れた。
研修で一番解決したかった課題
過去のやり方や成功体験に捉われることなく、固定観念や暗黙のルールをゼロベースで見直すことが一番の課題だと考えた。
また、自分の意見を整理し言語化することで、発信力のあるリーダーへと変容することが課題だった。
BPSを選んだ理由
知人が勤務する会社で、藤井美保代講師が長らく「女性リーダー研修」を担当されていたということで、BPSを紹介された。
自社との相性を確かめるべく公開セミナーに参加した上で、正式に依頼。リーダー研修を皮切りに、経営層の会議ファシリテーション・入社時研修と、多階層の研修を依頼している。研修が単なるイベントで終わらないよう、各研修の合間にフォローアップオンライン研修を取り入れてもらったことで、定着により一層の効果が出たと感じている。
一連の研修は5月で終わったが、終了後も学び成長し続けるサイクルが自社内で機能するよう支援をいただけている。自分たちが漠然と思っていることが、講師の言葉を通じて明快になることの効果も実感できた。
研修の印象
当初は、忙しい中で研修に参加することへの抵抗感もあったはずだが、想像していた以上に積極的に議論し、発言する様子を見るにつけ、初回から嬉しい驚きだった。
研修はインプット→スループット→アウトプットのプロセスが設計されていて、毎回研修後に取り組むことを見える化。1カ月後の取り組み成果を共有する場では、「今までは自分目線で指示を出していた。わからないのは部下が悪いというスタンスではなく、指示の背景や、これを行う目的など、丁寧に説明する責任が自分たちにはある。」といった、自分事として捉え、変容しようとする意欲が伝わってきた。
なお、研修に関する案内は、参加者だけではなく全社員に都度共有していたことで、リーダーが1日職場を離れても大丈夫なように、業務の引継ぎや段取りが行われたことも、チームの一体感に繋がったと思う。
代表取締役社長 殿畑 典弘氏
研修を終えての変化
言われたことだけやっていればよい、自分の意見が言えない、というこれまでの空気感が変わり、主体的に発信する機会が増えた。
気持ちが前向きになり、研修でコミュニケーションの大切さが明確になったことで、意識するようになった。
具体的には、これまで一方的だったコミュニケーションの取り方が、相手の話をよく聞くようになった。さらには、リーダー同士が以前よりしっかり話し合うようになったことで、互いの関係の質がより良く変わりつつあることを感じている。
現場では「1on1」を積極的に行い、部下の考えや意見を反映させ、作業分担・作業方法を見直し、変更した。自社の未来に影響する「人財育成」についても、継続して取り組んでいる様子がうかがえる。
講師インタビュー
本研修で効果が上がった第一の理由は、研修企画時、数回に渡って殿畑社長と廣沢課長から直接お話を聴けたことに加え、すべての回にオブザーブされ、毎回振り返りを行い、修正を図れたことが大きかったと思います。
初回研修から、活発に意見交換しながら、日頃の職場での取り組みや考えについて、オープンな雰囲気で話し合うことができていました。話すことで、自身の想い、考えを改めて理解でき、モチベーションが上がった方もいました。
回を重ねる毎に、チームメンバーとの1on1実施やエンゲージメント調査、メンバーとのコミュニケーションの場の創出など、自身が周りに働きかける機会が増えました。
研修がイベントで終わらず、現場での実践に繋がっているのは素晴らしいことです。
また、弊社主催の座談会やオンラインセミナーにも積極的に参加いただき、自ら学ぶ姿勢が成長に拍車をかけました。最終回には、岩代グループである、トノハテクノのリーダーも参加くださいましたので、これを機にグループの連携が、より活性化することが期待できます。
半年間を経て、チーム内コミュニケーション浸透という土壌づくりは出来たと思いますが、これが“組織能力”として定着するまで、一人ひとりができることに取り組み、継続されることを願っております。
藤井 美保代
Fujii Mihoyo
「輝く人財づくりを支援する」を理念に、人と組織が豊かで幸せになることを実現するための研修・コンサルティングを、これまでに約1,000社以上で展開。単なるスキルや知識、ノウハウを教えるだけではなく、それらを根付かせるために必要な姿勢や志からしっかり教える研修は、各地で高い評価を得ている。ワーク・ライフ・マネジメントを実現する働き方支援・コンサルティングに注力している。