2016年4月28日

マンスリーレポート2016年5月号

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レジリエンス ~しなやかな対応力を養う【2】

変化や逆境によるストレスがマイナス要因として作用する人もいれば、しなやかに対応して成長要因に変える人もいます。そのような「しなやかな対応力」がレジリエンスですが、レジリエンスを強化するための第一歩は、変化や逆境の受け止め方を変えること、すなわち、「考え方を変えること」です。しかし、考え方を変えることは容易ではありません。そもそも、年齢や性格に関わらず、考え方をしなやかに変えることは可能でしょうか?また、しなやかな対応力(=レジリエンス)を強化するためには、何をすれば良いのでしょうか?

◆性格は4層構造で形成されており、広義の性格は変えられる

下図は「性格の同心円構造」(宮城音弥氏)と言われるもので、私たちの性格が4層構造で形成されていることを表しています。まず、遺伝や体質と結びついた<気質>があり、次に幼児期の環境に影響されて形成される<気性>があり、その上に社会的・文化的影響から形成される<習慣的性格>、社会的・職業的に形成される<役割的性格>が加わるという構造です。気質と気性は、生涯を通して変わらないと言われていますが、習慣的性格と役割的性格は、本人の意思により変えることができます。

性格の同心円構造

◆レジリエンスを強化する方法

※APA(American Psychological Association)WEBサイトの記事を加工

  1. 親しい人と良好な関係を築く
    相互理解、協力ができる関係を築く。
  2. 「危機=克服できない問題」と捉えない
    「この危機は解決可能である」と信じる。
  3. 変化を受け容れ、具体的な行動を起こす
    自分では変えられないことに固執するのではなく、働きかければ変えられることに集中し、具体的な行動を起こす。
  4. 実現可能な目標を設定し、小さな成果を重ねる
    小さなことをやり遂げることを通じて達成感が得られ、危機を乗り越える自信が育まれる。
  5. 自分を客観視し、自己発見のチャンスとする
    私は危機をどのように受け止めているのか、私が物事を受け止める傾向は何かなど、自身を客観視する。
    達成経験や周囲の人が協力・支援してくれた経験、問題を解決した経験を思い出す。
  6. 長期的な展望と希望に満ちた見解を持つようにして、自分自身をケアする
    心配や不安、恐れをひとまず横に置き、楽しめることに集中することでリラックスできる環境を作る。

レジリエンスを強化するためには、習慣的性格に働きかけることが必要です。
自身の習慣的性格を理解し、自身を客観視する方法としては、アセスメントを受ける、過去の自身の判断を振り返って傾向を分析する、日々の出来事に対する反応をメモして内省することが有効です。

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