2017年4月1日
働きがいのある会社とは?(コラム2017/04/01)
働きがいのある会社とは?
企業と社員との望ましい関係とは、どのようなものでしょうか?
かつては、「ロイヤルティ(Loyalty)」という言葉で表現されていた両者の関係ですが、最近は「エンゲージメント(engagement)」と表現されるようになりました。
「ロイヤルティ」を日本語に訳すと「忠誠心」、「エンゲージメント」は「約束」、
どちらも顧客とブランドの関係を表すマーケティング用語を、企業と社員の関係を表す言葉としても用いるようになったものです。
ロイヤルティはステークホルダーから企業に向けられた一方向的な信頼や関係の強さですが、
エンゲージメントは双方向的な信頼や関係の強さを意味しており、協働してブランドを創り上げることを表しています。
そして、企業に対する社員のエンゲージメントが高まると、仕事に誇りと責任を感じ、自律的に考え、行動するようになるため生産性が向上します。
Great Place to Work(R)(以下、GPTW)は、毎年、「働きがいのある会社」ランキングを発表しています。
※2017年度のランキングは、こちらで閲覧できます。
http://special.nikkeibp.co.jp/atcl/NBO/17/gptw0221/ranking/
GPTWは、「働きがいのある会社」調査結果を分析し、ベストカンパニーに選出されている企業の取り組みから3つのポイントをまとめて発表しています。
◆働きがいのある会社が実践している3つのポイント
ポイント1 働く「時間」の選択肢を増やす
残業時間の削減やフレックスタイム制の導入などに加え、1日3~4時間といった超短時間勤務制度を採用する企業も増えてきています。
こうした制度は、育児休暇や介護休暇からの復帰を支援する制度としても活用されており、特にキャリアの断絶を防ぐことに高い効果があります。
ポイント2 働く「場所」の選択肢を増やす
在宅勤務を導入するだけでなく、制度を利用しやすい職場の雰囲気づくりが大切です。
ポイント3 経営層が職場風土改革に本気で取り組む
ワークライフバランスに対する意識改革のために、経営層から従業員に対し、会社のビジョンや方針と共にワークライフバランスを重視する思いや考えを伝えており、中には、従業員本人だけでなく、従業員の家族に対して、ワークライフバランスを推進することを宣言する手紙を送付している企業もあるようです。
エンゲージメントを高める要素は、人事制度や雇用条件だけでなく社員に対する信頼と尊重、人間関係や風通しの良さ、権限委譲の度合いなど様々あり、GPTWでは「働きがいを高める9つのエリア」としてまとめています。
※「働きがいのある会社」ランキングレポートでは、9つのエリアのベストプラクティスを紹介しています。
ランキング上位の企業は、制度づくりだけでなく、社員との対話や経営参画の場づくりを通して、長い時間をかけて風土改革を行っています。
働きがいのある会社は一朝一夕には実現しませんが、経営層の本気が社員に伝わることにより、社員の信頼と誇りが醸成される結果、自律性・自発性が高まり、創意工夫の生まれる魅力的な職場に変わって行くのではないでしょうか。
ビジネスプラスサポートでは、社員が参画する現場改革を通した働きがい向上をご支援しております。
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