2024年10月30日
課題設定の質を上げる3つの視点 ~チームで成果を上げよう!~
みなさん、こんにちは。
ビジネスプラスサポートの浜崎です。
秋とは?と思うくらい、急に寒い日が増えてきましたね。
温かいものが恋しくなる季節です。 風邪など引かないようくれぐれもご自愛くださいね。
さて、10月に入り、下期に突入した企業様も多いことと思います。
上期を振り返り、個人の目標、チームの目標と次のチャレンジへと 動き始めている方も多いのではないでしょうか。
目標を達成するためには、そこに到達するために目の前に横たわる“課題(またはタスク)”をクリアしていくことになるわけですが、 本日は、この「課題設定」について考えてみたいと思います!
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そもそも「課題」とは何か?
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課題とは、「解決したい問題」と「現状」の間にあるギャップ。
たどり着きたいゴールまでに立ちはだかっている“関門”とも言えるかもしれません。
関門は一つかもしれませんし、複数あるかもしれません。
そして、その関門を越えるために、個人であれば、知識やスキルを身に付けたり、チームであればメンバーで何をするかを考え協力し合う、個人にも組織にも存在しうるものです。
では、その課題はどのように設定すると質の高い課題設定になるのでしょうか。
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質の高い課題設定とは?
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この問いについての解が、最近読んだ「問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション」
(安斎勇樹・塩瀬隆之著/学芸出版社)の中にありました。
その3つの視点とは
・効果性
・社会的意義
・内発的動機
です。
その課題に取り組むことによって、
- 「構造的に、効果的に解決できる」視点になっているか(効果性)
- その課題を解決することは「社会にどのような付加価値をもたらすのか?」
「良い社会の実現に繋がるのか?」(社会的意義) - それに取り組む面々が「解決したい」と心から思える課題になっているか?
(内発的動機)
目の前に見えていることだけに対処していては、その奥深くにある要因を見過ごしてしまうこともあるかもしれません。様々な角度でその”関門”を捉えるからこそ効果は最大化していくのだと思います。
また、自分本位や自社本意、自己目的化、他責などから生まれる課題設定では他者の協力はもちろん、外部の理解は得難いかもしれません。
そして、何より取り組む面々が「やらされ感」満載で向き合っていてはうまくいくものも途中で座礁してしまいそうです。
もちろん、この手前の問題の設定も重要になってきますが、この辺りについては、ぜひ安斎先生・塩瀬先生の著書をお読みください。
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今までの枠から脱却しよう!
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この3つの視点を知った時に感じたのは、「効果性」は甘く見積りがち、「社会的意義」は抜けてしまいがちな視点ではないかということです。
アジャイル的に物事に取り組んでいくことも大切だと思うのですが、構造的な視点が抜けると、「あ。これがあった」「あ、それも考えなくていけなかった」というようにモグラたたきのようになってしまいかねません。
また、「何のために」という視点が狭くなってしまっては、本質的な部分が抜け落ちてしまうかもしれません。
課題に向き合い、取り組む時というのは、「それを解決する術」に目が行きがちで、余もすると自分の都合の良いようにやることを設定しがちです。
特に、新人や若手を巻き込む時というのは、この3つの視点を置いた上で考えてもらうプロセスや、実際に取り組んでもらうことで、成果として得られる結果は 大きく差ができるのではないかと思いました。
「とりあえず、やって」
は封印し、スピードが大切なことであっても、時間がないからこそ、しっかりと課題の定義を設定することが、近道であり、かつメンバーの モチベーションを醸成するきっかけになるのかもしれませんね。
ぜひ、個人だけでなく、チーム視点でも考えてみて下さいね。
最後までお読みいただきありがとうございます。