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2025年10月31日

親のサポートに役立つ「ビジネスの視点」

皆さん、こんにちは。ビジネスプラスサポートの角田です。

数週間前までの暑さはどこへやら、すっかり秋らしい気候になってきましたね。

秋といえば、読書の秋です。

先日読んだ、共感した一冊を少しご紹介します。

■ジェーン・スー著 『介護未満の父に起きたこと』(新潮社)

この本が描いているのは、本格的な介護が必要になる前の段階、「老人以上、介護未満」という時期のリアルな親子関係です。

娘である著者が、体力の衰え始めた父親をどうサポートしたかという5年間の奮闘記を綴ったエッセイです。

非常に興味深かったのは、著者が父親のサポート方法を考える際に、一般的な介護本ではなく、なんと、ビジネス書を参考にしたという点です。

著者はある日、久々に父親の自宅を訪ね、散らかった部屋の様子を見て、父親の体力や生活力が想像以上に衰えていることに気付きます。

そして、その問題解決に活用したのは、私たちが研修でご提供しているビジネススキルそのものでした。

具体的には、親のサポートを「人生のプロジェクト」と捉え、以下の3つのビジネス視点を導入しています。

・問題解決力とPDCA

日々発生する小さなトラブル(例:ペットボトルが開けられない、予定が覚えられない)に対し、感情論を排し、「何ができて、何ができないか」を冷静に分析し、最適な解決策を導入、試行錯誤するスキル。

・境界線設定

感情的になりがちな親子関係を「ビジネスライク」と割り切り、適度な距離感を保つスキル。

これは、ご自身の仕事と生活を守り、介護離職を防ぐために非常に重要です。

・業務効率化・リソース管理

親のサポートに必要なこと(家事、見守りなど)をすべて自分で抱え込まず、利用できる外部サービス(家事代行や公的サービス)を「費用対効果」で比較検討し、家族の負担を減らすアウトソーシングの視点。

このように、ビジネスの現場で培われる冷静な判断力や計画性は、親のサポートという「人生のプロジェクト」においても、そのまま大きな力となります。

私たちビジネスプラスサポートは、「介護未満」の時期を乗り越えるために不可欠なビジネススキルを、研修を通じて強化することで、 社員一人ひとりの「安心」と、組織の「生産性」を両面からサポートいたします。

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