2022年11月2日
突然の別れ
今朝、師匠の訃報という悲しいお知らせが届きました。
研修講師としてのイロハから、姿勢、コンテンツの作り方、
経営アドバイスから未来への示唆まで、
すべてを惜しみなく与えて下さった方でした。
28年前、研修講師の仕事をし始めたころ、
ある団体で、午前中マナー研修に登壇しました。
「午後はこの業界のカリスマである、藤本先生に登壇いただきます」。
現れた先生は、後ずさりするような迫力の中にも優しい眼差しをたたえた方。
是非、先生のご講義を拝見したいと、あつかましながら頼んだところ、
二つ返事で快諾下さったのでした。
「研修講師とは空気振動業」。常々先生がおっしゃっていたことですが、
その言葉通りの講義の迫力とシナリオ、時には笑いも交えながらの
あっという間の3時間にすっかり魅入られ、
その日をきっかけに藤本先生は、私が所属していた会社へ、
所属講師の育成をすべく、定期的にお越しくださることになったのでした。
カバン持ちをしながら、先生の講義から学び、
時には1パートの講義を担当するという機会もいただきながら、
学んだことは数知れず。独立したのちも、折に触れ気にかけて下さり、
経営についてのアドバイスもいただきました。
コロナになって、お会いする予定だったのを数度延期。
結果、3年半ご無沙汰していましたが、
今生の別れとなったことが心残りでなりません。
10月21日にやりとりしたラインのメッセージが最後となりました。
藤本先生、これまでのご厚誼に深く感謝申し上げるとともに、
ご冥福を心からお祈り申し上げます。