2022年3月16日

ドーナツ経済学

1年以上前に買いましたが、
なぜだか、読む気になれなかった本、
「ドーナツ経済学が世界を救う」
ようやく読了。

ドーナツの図が意味しているのは、
限られた地球資源=境界線の範囲内で、
すべての人々のニーズを満たせるよう追求することであり、
それこそが人類の幸福の根幹だと、著者は説きます。

それ以下には誰も落ちてはならない境界線と、
それ以上に地球へ負荷をかけてはならない境界線。
この2本の線で挟まれた部分が人類にとって安全で公正な範囲で、
その形がまさにドーナツ!
境界線があることに不自由があるかもしれないけれど、
それが、人間の創造力を解き放てる、というのも納得です。

では、私たちは何から始めるのか?

「繁栄とは?」
「豊かさとは?」
「経済成長なき未来をどう生きるのか?」

このように、大きな問いをたてることも大事ですが、
日々実践できることも少なからずあります。

・食生活が地球に与える影響を考え、食べるものを選ぶ
・地球環境を考え、移動手段を選ぶ
・姿勢に共感できる企業の商品を購入したりサービスを利用する
・自社の存在目的を考え直してみる

ドーナツ図が示すような豊かな人間性あふれる経済社会の実現には、
人類と地球のためのパラダイムシフトが不可欠です。

読み応えある本でした!

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