2017年12月6日
引き算力
将棋界で長年第一線に立つ、
羽生善治棋聖が、史上初の
「永世7冠」を達成しました!
47歳という決して若くはない年齢、
体力の衰えも実感しつつ、不退転の決意で
臨んだ勝負だったと。
20代は「読む力」、30代は「直観力」、
そして40代は?という記者の問いかけに、
「無駄なことを省いて、引き算で考えることが大事」
という”引き算力”という言葉を
挙げていらしたことが、印象的でした。
「引き算=減らすこと」だと思いがちですが、
減らす、という意味だけではなく、
「新たな価値を生み出す引き算」もあるのですね。
禅、茶道、俳句に和食。
どれもシンプルにすることで、
その価値を高め、私たちの心に
訴えかけてくれます。
引き算こそが、実は私たち日本人の
伝統の中に息づいているものであり、
強みなのかもしれません。