2017年6月6日
落ちないリンゴ
着眼点を変えることがいかに大事か。
「落ちないリンゴ」の話を思い出します。
平成3年9月、津軽地方を襲った台風19号の影響で、
収穫直前のリンゴが木から落ちました。
そして、9割がたのリンゴが出荷できなくなりました。
リンゴで生計を立てている農家にとっては、死活問題です。
絶望感でいっぱいになりました。
しかし、若いリンゴ農園経営者の間から提案されたこと。
それは、暴風にも耐えた「落ちないりんご」を、
受験生に縁起物として販売しようというアイデアでした。
一つ1000円。
全国8カ所の神社で販売された[落ちないリンゴ]は
瞬く間に完売し、リンゴ農園の経営は守られました。
9割がたのリンゴが落ちてしまったという“事実”に対して、
落ちたリンゴに目を向け絶望した人と、
落ちなかったリンゴに着眼し、アイデアを出した人。
このちょっとした視点の差が、大きな結果の差を生むのですね!