2017年4月26日
知性を磨く
田坂広志氏の「知性を磨く」読了。
「知性」とは答えのない問いに対して、
その問いを問い続ける能力のこと。
「知能」とは答えのある問いに対して、
早く正しい答えを見出す能力のこと。
「知識」とは言葉で表せるものであり、
書物から学べるもの。
「智慧」とは、言葉で表せないものであり、
経験でしか掴めないもの。
人生とは、答えのない問いに
向き合うことの連続です。
日々においても、答えのない問いだらけ。
「ま、いっか」と割り切ってしまうことは、魂の弱さ。
その問題を考え続けることの負担に耐えかね、
「割り切り」を行いたくなります。
しかし、それに流されてしまうと、
深く考えることができなくなり、
答えのない問いを問う力である
「知性」が衰えていくのだと。
そして、精神の弱さに流されない迅速な意思決定として、
「腹決め」、すなわち「これで行こう!」と腹を定め、
能動的に意思決定し、その人、その事との関係を絶たぬこと。
「愛情とは関係を絶たぬことである」。
真の愛情とは、物理的に遠く離れても、相手のことを
想い続ける力であり、相手に心を残すことに他ならない。
氏の話は、いつも心を揺さぶられます。