2021年2月17日
本の書評
極寒の朝です!いやあ、寒い、寒すぎる・・。
元NETFLIX最高人事責任者のパティ・マッコード著
『NETFLIXの最強人事戦略』読了。
テック系人材が働きたい企業ナンバーワンにも
輝いたNETFLIX。その躍進ぶりは言わずもがなです。
環境変化が激しいVUCA時代に、
どうすれば持続的成長を実現できる組織を作れるのか?
そんなヒントも見え隠れする本でしたが、
著者がそこに深くかかわっていただけに説得力ある内容です。
「NETFLIXで私たちが開発した新しい人材管理手法をこれから紹介するが、
まずは今日の人材管理の大前提に異議を唱えたい。
すなわち、従業員の忠誠心を高め、会社につなぎ留め、
キャリアを伸ばし、やる気と満足度を上げるための制度を導入することが、
人材管理の仕事だとする考えである。そのすべてがまちがっている」。
いきなり強烈パンチ!
「ほとんどの企業が部署の目標、チームの目標、個人の目標を設定し、
人事考課で業績を目標と照らし合わせて評価を行っている。
このしくみや流れ自体は、実に論理的で合理的だ。
ただ、今の時代にはまったくそぐわなくなっている。
XをしたらYの報酬が得られると従業員に伝えるのは、
物事が不変だという前提にたっている。
しかしビジネスに不変のものなどない」。
確かに・・。
「ビジネスリーダーの役割は、すばらしい仕事を期限内にやり遂げる、
優れたチームをつくることである。それだけだ」。
「自由と責任」「徹底的に正直であれ」が企業文化。
お互いが納得するまで正直な議論を交わした後は、
合意した内容を必ず行動に移すこと、
それに成果が伴わないときは解雇を余儀なくされる。
必ず行動に移し成果を出す。
自由裁量であることの裏には、そこはかとない厳しさがある。
目を開かされる1冊でした!