2020年1月8日
貞観政要
いつもの豊洲カフェで朝一番から朝活中。
続々とヒトが増えてきて、店内はほぼ満員です。
さて、水曜朝5時半は、100分de名著のお楽しみタイム!
今月は、「世界最高のリーダー論」の一つともいわれる「貞観政要」です。
この本では、リーダーの器をどう論じられているのか?
意外にも「何もしないのが理想のリーダーだ」と記されています。
真のリーダーは、プライドや見栄などで自らの器をいっぱいにするのではなく、
むしろそれらを上手に捨て、器を空にすることで、
部下の諫言に耳を傾け、新しい価値観を吸収し、
自らを律することができるのだといいます。
そして、組織の適材適所を心がけていきさえすれば、
人も世も自然にそのリーダーに従うようになるといいます。
これがなかなかに簡単なようで難しい!
中国史上、最も安定した治世の一つを築いたといわれる、
唐の第二代皇帝・李世民。
「貞観の治」と呼ばれる善政をしいた李世民と彼を補佐した重臣たちとの間で交わされた問答をもとに
編纂されたのが「貞観政要」です。明治天皇や徳川家康が、ここから帝王学を学んだともいわれる名著です。
「貞観政要」が卓越したリーダー論、組織論といわれるのはなぜか?
その秘密は、李世民の政治に対する真摯な姿勢にあります。
彼は、自分の殺害を計画した人物さえ、その能力を認めて側近に取り立てました。
また、臣下たちの忌憚のない厳しい諫言にもよく耳を傾け、
自らの政治方針を常にチェックし、改善を続けていきました。
全十巻四十篇からなる李世民の言行録ともいえる「貞観政要」には、
こうした彼の姿勢や日々の苦闘によって培われた、
生きた知恵が豊富に盛り込まれているのです。
解説は、敬愛する出口治明氏。
【リーダー論】【組織論】【人材育成論】【生き方論】などを学べる、
貴重な機会。今月も楽しみです!