2025年3月24日
自分とか、ないって?
来期のことを考えるのに集中するため、
1日だけの隠遁先へ向かっています。
さて、「自分とかないから(しんめいP著)」。
面白かったです!
20万部以上売れたという東洋哲学の本です。
仏陀、龍樹、老子、荘子、達磨、親鸞、空海。
イラスト付きでわかりやすく書かれていました。
「自分とか、ないから」のタイトルが示す通り、
これが自分だと言えるようなものは、ひとつもない、
つまり「無我」。
人生の苦しみの根本的な原因、それは「自分」なのだ。
すべてが変わっていくこの世界で、変わらない「自分」を
作ろうとすることこそが、苦しみや虚無感が生まれる原因になる。
自分がないのだとしたら、「自分探し」はそもそも苦の根源になってしまう。
すべてが変わっているこの世界で、かわらない「自分」を作ろうとする、
「私ってこういう人だから」と固定化するなんて、苦しいに決まっている。
自分とはただの妄想であり、この世はフィクションだ。
私たちが、存在していると思っているものは、
“言葉”で表されているから、存在しているように感じているだけ。
その幻から解き放たれた時に初めて、自然と繋がれる、世界と繋がれる、
全てのものと繋がれる。
龍樹の説いた「空」の思想も、とてもわかりやすく
書かれていました!