2026年9月25日
緑のポスト
秋分の日に、 京都の舞鶴にある 大聖寺を訪ねました。
このお寺には、 「緑のポスト」という ポストがあります。
亡くなった方に宛てた 手紙を投函するための ポストです。
もともとは、 檀家だった郵便局長さんが 寄贈されたものだそうです。
赤いままでは 本物と間違えられるため、 緑に塗り替えられた と聞きました。
そして2019年、 住職が 「亡き人に手紙を届ける ポスト」としたところ、
大きな反響があったそうです。
投函された手紙は、 誰にも開封されません。
春と秋、 お彼岸の日に、 そのまま お焚き上げされます。
訪れたのは、 その日でした。
このポストをテーマにした番組を娘が制作したご縁で、
足を運ぶことに なりましたが、これを機に、
亡き祖母や恩師への手紙をしたためました。
煙が、 ゆっくりと 空へのぼっていきます。
一通一通に、 誰かの言えなかった言葉が 入っているのだと思うと、
自然に 手を合わせていました。
書くというのは、 相手の方に 向き合う作業でもあります。
言葉を選んでいるうちに、 自分が本当は 何を思っていたのかが、
少しずつ 見えてきます。
伝えたかったこと。 謝れなかったこと。
ありがとうと 言い忘れたこと。
書いているうちに、 気持ちのほうが 整理されていく。
そして不思議なもので、 祖母や恩師と、 またつながれたような
気がしました。

