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BPS代表 藤井 美保代

2025年10月14日

終わりが始まり

連休明けの大阪は少々曇り空です。
今日も30度の見込み。いつまでも残暑厳しい・・。

さて、昨日大阪・関西万博が終わりました。
行ったのは7回ですが、毎回発見満載。
時間が許せば毎日通いたいくらいでした。
視野が広がり、たくさんの問いが立ちました。
これで最後だと思うと、一抹のさみしさはありますが、
最高の半年間でした!

8名のプロデューサーが万博を振り返る特別パネルディスカッションが、
すごく面白かったです。
「万博を単なる展示会ではなく“問いが生まれる場”にしたい」という想いで、
各自各様のシグネチャーパビリオンを作ったが、
その中で、来場者自身が問いを受け取り、日常の中に問いを持ち帰ることを
設計の目的に据える。そのために、展示・建築・技術が有機的に連携し、
体験の余白を大切にしながら、「問い続ける」構造を目指すアプローチにしたのですね。

先日行った、ロボット工学の第一人者・石黒浩氏が手がける「いのちの未来」。
3つのゾーン構成もとてもわかりやすく、それぞれにメッセージ性を感じました。

ゾーン1では、土偶や仏像など「モノにいのちを宿す」人間の、文化的な営みを
振り返る。
ゾーン2は、50年後の未来を題材とし、アンドロイドやロボットと共存する
日常風景が、おばあちゃんと孫のストーリーをベースに語られる。
ゾーン3では、1000年後のさらなる進化が表現されている。

没入体験や未来社会を描くストーリー構成、何より未来の“いのち”を
どう捉えるかを考えさせられる内容でした。

福岡伸一氏のいのち動的平衡パビリオンでは、「死は利他的である」
というメッセージを受け取りましたが、アンドロイドになってまでも、
命を長らえることを選択するのか?

未来社会・生命・共生というテーマで、考える機会をいただけた
万博でした。万博は終わりましたが、問いを立て続け、自分ができることに
チャレンジする。そういった意味では、これからが始まりなのかもしれません。

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